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公開日:2020年12月10日

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讃岐国府跡 調査現場から 9

香川県埋蔵文化財センター

写真撮影


石の写真撮影

遺構や遺物の記録には、図面だけではなく写真も用います。
対象となるものを清掃し、日光の強さや影のようすを考慮に入れながら撮影します。

測量


測量


図面として記録する

発掘調査で見つかった遺構や遺物は測量して、図面に記録します。
今回の調査では、遺物や遺構の平面的な状況は、主に測量機器を用いて測量します。
垂直的な状況は、機器に加えて人の手で測量し、記録図面を作成します。

三つめの石の確認


三つめの石の確認(写真中央の一段低くなった場所)


並んだ三つの石

2010年12月18日、すでに検出していた二つの石の間で、もう一つの石を確認しました。
この石の平面形は長楕円形なため、両側の石よりも北側に飛び出しているように見えます。
また、この石の上面も平らですが、両側の石に比べて標高はやや低くなります。
意図的に置かれたと考えられる三つの石は、何らかの構造物の一部と思われます。

鎌倉時代の溝


鎌倉時代の溝の掘り下げ


溝の写真撮影

2010年12月16日までに、鎌倉時代の溝を確認し、掘り下げました。
この溝が直線的に伸びるのであれば、当時の土地区画を示している可能性があります。

二つめの石の確認


二つめの石(写真手前)


発掘調査のようす

2010年12月11日、一つめの石から約50cm離れた場所で二つめの石を確認しました。
一つめの石とほぼ同じ大きさで、やはり上面に平らな面をもっています。
また、上面の標高もほぼ同じです。

排水


調査地に溜まった水

今年度の調査地では、地中から水が湧き出てきます。
そのため、調査は毎回、排水作業から始まります。


水中ポンプでの排水


スポンジで水を取る

水中ポンプやバケツなどを使って排水しますが、しばらくするとまた水が出てきます。
そのたびに少しずつ排水を行いながら調査を進めます。

大きな石の検出


大きな石


調査地のようす

2010年11月10日、鎌倉時代の地層の下で直径40cm程度の大きな石を検出しました。
上面が平らなため、建物の柱を支える石の可能性もあります。

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