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−香川県里山オーナー制度−
うるおいとやすらぎのある快適な生活環境の基盤としての、みどり豊かな香川の森林づくりをみんなで体験してみませんか?


<ドラム缶で炭を焼く方法>
●かまを作る
1. A部(上)を切りとる。

2. 切りとった円盤にタテ10〜15cm、ヨコ3〜5cmの鉄片を五方に右の図のように錨接、あるいは熔接で取り付ける。さらに円盤の一端を25cm四方に切りとる(石油カンの大きさ)。ここはたき口になる。

3. B部に後で煙突の差し込み口となる直径約11cmの孔を側面に密着してあける。

4. A部に約25×25×30cmのたき口を取りつける。(鉄板を熔接するか、ブロックレンガを組んでもよい)

●かまの据えつけ方
1. 敷地を整備し、タテ2mヨコ1m、深さ30cmの穴を掘る。さらに煙突をつける部分は30p掘り下げる。

2. 煙突は市販の径10cm、長さ1mのもの(鉄板製)と、それをカマに接続するための三ツ口を購入する。そし て右の図のように取りつける。

3. 煙突の下部には木酢液が流れおちるのでここに陶製の容器などを置いて木酢液を採取する。
煙突と容器を直着すると、木酢液は逆流してかま内に流れ込み炭化を止めることがある。

●炭材を詰込む
1. 炭材は径5cm以下、長さ90cm、またはこれに相当する各種木材屑(製材屑、木工屑その他)、また炭材は乾燥材(水分25%以下)、あるいは伐採後三カ月以上経過した木材がよい。

2. 詰込み方法
  太めのものは中心に、細かいものは周辺に詰込む。根元を後方に向け、細口面を前方に向けて詰込む。
太いものは中心、細いものは
周辺に詰込む

3. かまの密閉のし方
  炭材詰込後、前方に蓋をする。蓋とカマ壁との間は練り土で密閉する。練り土は土に適量の水を加え、こねて団子をつくり、この団子を釜とカマ口のすき間に詰め小手でなすりつけ密閉する。また、砂の多い土は固まりにくいので適量に赤土を加えて練り固める。

4. たき口をつくる
  たき口は、石油カンの大きさに鉄板(熔接でつくる)、ブロック、レンガ、あるいは岩石などでかこむ。

5. 掘り出した土でカマを覆う
  敷地を整備した際に掘り出した土で、カマ全体を30pの厚さに覆う。

●炭をやく
1. 着火
  たき口で火をつけ、約30分位厚紙やベニヤ板などであおぎ、風を送る。

2. 煙の状態を見る
  始めの30分〜1時間位は湿っぽい水煙がでる。煙に手を当てると掌に水滴がつく。さらに時間が過ぎ煙の湿度が上がるといがらっぽい臭気の煙(辛煙)になる。これが木酢煙で、木材の熱分解ガスの煙である。この煙がモクモク出てきたら加熱をやめる。この時の煙の温度は60度以上になる。この煙がでると木材は発熱するので燃料はいらない。これを炭やきことばで「自発炭化」という。この頃から良質の木酢液が回収できる。(木酢液は排煙温度70度〜130度位までの温度の間に回収した水溶液。)

3. 通風口をつくる
  「自発炭化」がはじまったらかま口を通風口(幅10cm、高さ5cm位)のみ残しふさいでおく。

<注意>

通風口をつくる時、燃料口に一杯燃材をつめておく。この部分で炭材が燃えるとかまの中の炭材は燃焼しない(酸素が少なく炭酸が多いため)。どの位燃材を燃やし続けるかは、経験とカンが必要。炭材の形状、大きさ、乾燥状態などによって異なるが、およそ1〜2時間位。

4. かま止めと冷却
  かま内の炭化具合は煙突から出る煙の色で判断する。そして、その煙の色を見てカマ止めなどのタイミングを計る。始め白色だった煙は序々に青色が混ざってきて、やがてタバコの煙のようになったら、煙突を抜きとり、かま口と煙突口を土で密閉する。さらに冷却を早めるためにかまの天井の土を一部取りのぞく。炭化時間は炭材の詰め方、炭材の水分、樹種などで一定しないが、約6時間である。炭材詰込、加熱時間を含めて約8〜10時間位で炭やきは終わる。ドラムカンの炭やきも炭がまで炭をやくのも煙の変化は同様である。初めて炭をやく人はまずドラムカン炭やきから始めるとよい。

5. 出炭
  焚き始めから一晩たちかまの温度が100度以下になったら、かま口の土を取り去り出炭する。その火が残っている時もあるので必ず水を用意しておき、火がついたら水をかけて消す。密閉が不完全でかま内に空気が入ると炭材は燃え、温度が下がらずやがて灰になってしまう。

6. 生産量と炭質
  生産量は炭材の種類、状態、炭化のやり方で異なるが、通常ナラ類を炭材とした時1回に15kg位出炭する。炭質も樹種、材質で異なるが、一般に広葉樹の炭は硬く、針葉樹の炭は軟質である。急炭化すると柔らかくてしまりの悪い炭になり、ゆっくりとやくと硬い良質の炭になる。


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