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かきまぜ(おまぜ)

かきまぜ(おまぜ)写真
伝承されてきた背景
 小豆島の各家庭で日常手軽に作り継がれている「かきまぜ(おまぜ)」は、旬の具材をとり合わせて濃いめに味を付け、汁気を切って、たきたてご飯に混ぜて仕上げる料理です。
 周囲を海で囲まれている小豆島は、山と海の食材が豊富で、春はふきやたけのこ、秋にはさつまいものつるなどを用いて作ります。
 かきまぜは、具材を混ぜてしまうと日持ちしませんが、時間のあるときに、具を多めに作って冷凍保存しておくと、親類が多く、集落での寄り合いなど大勢が集まることの多い農村では、裏方で働く女性たちにとって、手早く人数分の料理に対応できます。とり合わせる材料によっては、見た目にも華やかに仕上がるところから重宝されてきました。
 
主な伝承地域
小豆島全域(特に土庄町肥土山ひとやま

材  料
4人分
  • 米    3合
  • たけのこ   70g
  • さやいんげん   20g
  • にんじん   30g
  • ごぼう    70g
  • 干ししいたけ   小2個
  • 油あげ    1/4枚
  • スルメイカ(干しイカ)   1/3枚
A
  • 濃口しょうゆ  20cc
  • 砂糖  30g
  • 酒  60cc
  • 水  60cc
  • 塩  小さじ1/2

作 り 方
(1) 米は研ぎ、普通にたきあげる。
(2) ごぼうはささがきにし、米の研ぎ汁に浸す。さやいんげんは塩ゆでし、斜め切りにする。
他の材料も、適宜に切る。
(3) スルメイカは、はさみで幅5mm、長さ2cm程の短冊状に切る。
(4) 鍋に(2)と(3)の具材を入れ、Aの調味料を加えて中火で20分ほど煮含める。
(5) (4)に味が染みれば、にんじんやさやいんげんを入れ、弱火で10分ほど煮含める。
(6) (1)のご飯に(5)の具を混ぜ合わせ、器に盛りつける。
 ※  写真のかきまぜは、干しえび、かまぼこ、こんにゃく、てんぷら(魚のすり身を揚げたもの)などをとり合わせたごちそうである。
伝承一口メモ
 近年は鶏肉を使うことも多いのですが、昔は、焼いたあなごやスルメイカなどをとり合わせることが多かったようです。
  だしを入れずに普通に炊いた白米でも十分おいしくできます。
 冷凍保存した具は、自然解凍してざるにあげ、汁気を取るか、鍋に入れて汁気を飛ばしてから、ごはんに加えてください。

【布で混ぜるばらずし】
 土庄町の肥土山ひとやま地区では、焼きあなごを具に用いたあなごずしが伝えられています。こちらはばらずしで、作るときにはんぼう(すし桶)を汚さないように、また、すし飯をねらずに混ざるようにと、風呂敷大の布の上ですしを混ぜる一風変わった作り方をします。布の四隅をそれぞれが手に持ち、布を上下にうまく揺すると、布に載せられたすし飯や具材が、ほどよく混ざります。作っている様子は、まるで芸を見ているようで、見ている方も楽しくなってくるおすしです。