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公開日:2020年12月10日

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和三盆糖

江戸時代中期以降、綿、塩とともに讃岐三白の一つとして知られる砂糖の生産は、時の讃岐高松五代藩主松平頼恭(よりたか)公が本県風土に適するとして、平賀源内にサトウキビの栽培を命じ、試作させたことが始まりと言われています。砂糖の精製法は、その後、池田玄丈、その弟子の向山周慶(さきやましゅうけい)を経て、1790年(寛政2年)に完成し、当時の琉球・大島等の黒砂糖に対して讃岐の白砂糖として全国的に知られるようになりました。
温暖で雨の少ない香川県で育ったサトウキビからは、まろやかな風味が独特の最高級の三盆糖がつくられます。この三盆糖を材料に作られる千菓子は、上品なお茶請けとして好評を博しています。

三盆糖の作り方

三盆糖作りは、サトウキビを早春に植え付け、12月の刈り入れを待って行われます。原料のサトウキビを搾り、その搾り汁を煮詰めると、あめ色をした白下糖(しろしたとう)ができます。この白下糖を綿布製の袋に入れ、押し船(木製の圧搾機)にかけては盆の上で手もみをして研ぎ(不純物を取り除く)、甘さにまろみを出す作業を繰り返します。昔はこの作業を3回行っていたので「三盆糖」と名が付いたといわれています。

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