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7月10日(金曜日)午後、漆芸研究所の研究生19名と教職員6名は、香川県立ミュージアムにて香川漆芸の祖である玉楮象谷の作品を鑑賞しました。解説は『玉楮象谷伝』の著者 住谷晃一郎先生です。
常設展では、象谷が18個同じものを制作したとされる『堆黒松ヶ浦香合』3点を見ることができました。
また特別に『堆朱鼓箱』と『一角御印籠』を間近で見せていただける機会に恵まれ、象谷の代表作といわれる名品の工夫されたデザインと彫りの細かさに見入ってしまいました。
次に高松市美術館へ移動し、常設展にて石井磬堂をはじめとする彫りの名手による作品を鑑賞しました。香合という小さな器に凝縮された彫りの世界は、見ていて飽きることがありません。
その後、美術館近くにある象谷の家があったといわれる場所や、かつて活躍した漆芸家ゆかりの地を巡り、香川漆芸のはじまりと発展へ思いを馳せる授業となりました。
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