風邪を引いた時の対症療法について
高熱・頭痛・のどの痛み・関節筋肉痛
- 解熱鎮痛剤を使ってください
- アセトアミノフェン(カロナール、タイレノールの他にも多くの市販の風邪薬に含まれます)
- 成人:1回300~1000mg、投与間隔は4~6時間以上
- 小児:1回体重kg×10~15mg、投与間隔は4~6時間以上
- イブプロフェンなどの他の解熱鎮痛剤もお使いいただけます。用法用量を守ってお使いください
長引く咳とのどの痛み
- 熱はさがったけれど、のどの痛み、咳が続く場合、こまめに水分をとり、のど飴やはちみつを舐めて、のどの粘膜の保護をしましょう。咳止めがあれば、使ってください
- いったん治ったと思った後に、のどの痛みが強くなり、のどの奥が腫れて再び高熱が出てきた時は扁桃腺炎など他の病気が疑われます
反射性の失神
- ずっと寝ていた後や脱水気味の時には、トイレで排尿や嘔吐などをきっかけに失神することがあります
- 安静にして仰向けになることですみやかに意識および症状は回復します
- 通常は数秒から数分で意識は回復し、後に後遺障害も残しません
- 落ち着いたらスポーツドリンクや水や塩分を少しずつとるようにしてください
繰り返し吐く
- 吐き気、食欲不振が強く、繰り返し吐いてしまう時は、いわゆる「自家中毒」というアセトン血性嘔吐症になっている可能性があります
- ムリに食べたり飲ませたり、一度にたくさん胃に入れないようにしてください
- やせ型の子どもは、もともと体の中の糖分のたくわえが少ないためなりやすいです
- まずは、飴や砂糖などを少しずつ舐めさせて糖分を体に入れて、水分補給はスプーン1杯ずつ10分間おきくらいに3~5杯くらいあげたら、2時間以上、吐かずにいれば、再び与えるといったように少しずつ少しずつあげましょう。
- 体内に糖分が吸収されていくにつれて回復してきます
腹痛・下痢
- いわゆる“お腹にくる風邪”と言われている感冒性腸炎を起こすことがあります。下痢、腹痛、嘔吐といった症状を引き起こし、ひどいときには血便が出ることもあります
- 嘔吐や下痢などの症状による脱水症状を防ぐために小まめな水分補給を行い、安静にして経過観察するほか、整腸剤(ビオフェルミンなど)を使って腸内細菌叢の回復を促しましょう
- 一度にたくさん飲むと気分が悪くなったり、下痢になったりしますので、少量に分けて飲水するようにしてください
- 回復の具合を見ながら、バナナやお粥など柔らかくて消化によいものから少しずつ食べてください。
息がすえていない感じ・深く吸おうとすると胸が痛い・胸の痛みが続いている
- 一部のウイルス感染では、心膜炎の症状をおこすことがあります。
- 胸の痛みと炎症を抑えるために、イブプロフェンやロキソプロフェンといった消炎鎮痛剤が有効です
- ほとんどの場合は、数日~数週間で症状が改善して治癒しますが、酸素飽和度が低下する・少し動くだけで息切れする・全身がむくんでいるなど心不全症状が出ている場合には入院治療が必要となりますので、医療機関にご相談ください
回転性のめまいがする
- ウイルス感染による前庭神経炎の症状の可能性があります。
- 対症療法として乗り物酔いの薬に含まれるメクリジンや吐き気止め、炎症を鎮めるためのステロイド剤などが有効です。
- 最初の数日でめまいは治まります。めまいがしているような感覚は数週間から数カ月持続することがありますが、この期間中は安静にしすぎず、活動的な生活を送ることが推奨されています
お問合せ
香川県東讃保健福祉事務所 保健対策課 0879-29-8261