ホーム > 組織から探す > 県立病院課 > 県立病院 > 県立病院の経営状況 > 令和4年度県立病院事業の概要

ページID:36679

公開日:2023年12月15日

ここから本文です。

令和4年度県立病院事業の概要

1 経営状況

  • (1)収益
    令和4年度の病院事業全体の収益は29,899,024千円で、前年度と比較すると18,319千円減少(対前年度比△0.1%)しました。これは、新型コロナウイルス感染症の第7、8波の感染拡大に伴い行った入院時期の調整や病棟休止、救急患者の受入れ制限などにより、相当程度マイナスの影響が出たものの、第1四半期が前年度以上に順調に推移していたことや、中央病院を中心に、急性期充実体制加算、夜間看護補助体制加算等の診療報酬上の新たな施設基準加算を取得したことにより診療単価が増加したことなどから、通年では同程度となったものです。
  • (2)費用
    令和4年度の病院事業全体の費用は28,768,758千円で、前年度と比較すると661,824千円増加(対前年度比+2.4%)しました。これは、新型コロナウイルス感染症対応などによる給与費の増加や物価高騰などに伴う光熱水費、委託料の増加などにより増加したものです。
  • (3)純損益
    上記の結果、令和4年度は、病院事業全体で1,130,266千円の純利益が生じました。この結果、令和4年度末における累積欠損金は、1,244,832千円となりました。

2 利用状況

入院患者は延200,518人(1日平均549人)、外来患者は延335,442人(1日平均1,381人)、合計535,960人で、前年度と比較すると入院患者は7,489人減少(対前年度比△3.6%)し、外来患者は4,162人減少(対前年度比△1.2%)しました。

3 経営方針と主な取組み

令和4年度は、コロナ前の令和元年度の水準と比べて患者数は戻ってきていませんが、医業収益は回復してきています。これは、コロナ禍における患者の受療行動の変容により、相対的に緊急性の低い患者の受診が減るなど、かかりつけ医との機能分化が促され、中央病院を中心に高度医療・先進的医療を必要とする患者への適切な医療提供が行われる流れになってきているためと認識しています。
今後も中央病院の移転新築等に伴う企業債の償還が続くなど、経営を取り巻く環境は厳しい状況が続くことが予想されますが、中長期的視点に立って、医療器械の計画的かつ戦略的な更新等整備に取り組むとともに、中央病院を中心にかかりつけ医との機能分化を一層図りながら、引き続き経営改善に取り組み、県民から求められる質の高い医療を安定的に提供できるよう努めてまいります。
令和4年度においては、次のようなことに取り組みました。

  • (1)良質な医療サービスの提供
    中央病院において、患者サポートセンターを活用した地域医療連携の更なる充実など、医療サービスの向上に取り組みました。丸亀病院においては、訪問診療の継続に努めました。白鳥病院においては、地域包括ケア病床の積極的な運用に努める等、地域の特性に応じた医療サービスの提供に取り組みました。
  • (2)医療人材の確保・育成
    医師の確保・育成のため、関連大学との連携強化や研修・研究の充実に努めるとともに、医療スタッフの確保・育成のため、ビデオ会議アプリを活用したWeb説明会を実施するなど、新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じた採用活動を行いました。
    また、勤務環境等の改善・充実のため、医師や看護師の補助者を適正に配置するなど、負担軽減に努めました。
  • (3)災害等への対応力の強化
    中央病院においては、DMAT隊員の育成・研修を行い、災害急性期の機動的対応能力の強化に努めました。
    また、新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、各病院が院内の体制を見直し対応しました。
  • (4)安定的な病院経営の確立
    中央病院においては、引き続き診療材料の共同購入や後発医薬品の採用により、材料費の適正化及び節減に努めました。丸亀病院においては、引き続きデイケア、訪問看護の実施により、患者数の確保に努めました。白鳥病院においては、地域包括ケア病床の積極的な運用により、収益の確保に努めました。
    また、病院局においては、病院事業管理者や各院長等からなる「経営会議」を四半期に1回開催し、経営状況を迅速に把握・分析し、機動的な対応に努めました。さらに、外部の有識者からなる県立病院経営評価委員会を開催し、経営改善の取組みの進捗状況等への外部評価を実施しました。

4 施設の整備

丸亀病院においては、ハロゲン化物消火設備改修工事を行いました。

5 医療器械等の整備

高度医療又は新型コロナウイルス感染症対策を推進するため、中央病院において、体腔内治療装置や手術室・ICU病棟用生体情報モニタリングシステム等の整備、丸亀病院において、病院情報システムの整備、白鳥病院において、医用・内視鏡画像ファイリングレポートシステムを整備するなど、各県立病院の機能や特性に応じた医療器械等の整備を計画的に行いました。

内容

関連リンク

このページに関するお問い合わせ