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香川県埋蔵文化財センターでは、国道438号線の改築工事に伴い、2023年12月から岡田東下土居遺跡(丸亀市綾歌町岡田東)の発掘調査を実施しています(図1)。
12月に発掘した調査区(図2)では、鋤溝や土坑に埋設された甕などを確認しました(図3)。とくに、甕は肥料溜めに用いられたものと考えられます。こうした耕作に関わる遺構に加えて、地山を水平に削平した後に旧耕作土が堆積していることからも、この地が田畑として利用されていたことがわかります。
そのほか、包含層からは縄文時代の石鏃(やじり)が5点出土しており、当遺跡の周辺は縄文時代における狩猟の場であった可能性が考えられます。
(1月29日)
岡田東下土居遺跡位置図(国土地理院地図をもとに作成)
12月に調査した1区全景(南から撮影)
見つかった甕
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