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(1)南米にある県人会の活動を支援し、本県と現地の県人との友好親善と関係強化を図るため、令和5年11月にブラジル連邦共和国で開催される「ブラジル香川県人移住110周年記念式典」、同じく、パラグアイ共和国で開催される「パラグアイ県人会創立50周年記念式典」等に出席し、祝意を表するとともに、移住された方々の労苦に対し敬意を表し、より一層絆を深め、友好親善関係の強化を図り、青年交流や県内企業の進出、県産品の販路拡大などの促進、本県のPR等について、引き続き御協力をお願いする。
(2)アメリカ合衆国ロサンゼルス市では、本県の栗林公園と姉妹庭園協定を締結したハンティントン財団庭園を訪問し、両庭園の友好関係の強化を図るとともに、現地香川県人会を訪問し、関係強化と友好親善に努める。
(3)在外公館等の公的機関、日系経済団体等を訪問し、香川県とパラグアイ、ブラジル及びロサンゼルスそれぞれの都市との経済社会交流の展開につなげる。
令和5年11月10日(金)から11月19日(日)まで 10日間
香川県知事 池田 豊人
香川県議会議長 新田 耕造
香川県議会議員 森 裕行、氏家 孝志、山本 悟史、白川 和幸、里石 明敏(議長含め4名)
ほか 随行職員4名(知事部局2名、議会事務局2名) 計9名
※森 裕行議員、山本 悟史議員については、令和5年10月12日付けで議長あてに派遣の取消申請があり、承認されています。
別添(PDF:121KB)(PDF:121KB)のとおり
航空券
単価 | 人数 | 合計 | 備考 | |
知事・議員 | 131 | 7 | 917 | 羽田-ロス、ロス-リマ間ビジネスクラス、その他区間プレミアムエコノミー |
随行者 | 44 | 4 | 176 | 全区間エコノミークラス |
合計 | 11 | 1,093 |
宿泊代
単価 | 日数 | 人数 | 合計 | 備考 | |
パラグアイ(知事) | 5.0 | 3 | 1 | 15 | シェラトンアスンシオン 64㎡ 協議用ソファー机あり |
ブラジル(知事) | 5.5 | 2 | 1 | 11 | ブルーツリープレミアム ファリアリマ 40㎡ 協議用ソファー机あり |
ロサンゼルス(知事) | 6.0 | 2 | 1 | 12 | 都ハイブリッドホテルトーランス 54㎡ 協議用ソファー机あり |
パラグアイ(議員・随行者) | 3.3 | 3 | 10 | 100 | シェラトンアスンシオン 32㎡ |
ブラジル(議員・随行者) | 3.5 | 2 | 10 | 70 | ブルーツリープレミアム ファリアリマ 29㎡ |
ロサンゼルス(議員・随行者) |
4.4 | 2 | 10 | 88 | 都ハイブリッドホテルトーランス 39㎡ |
合計 | 296 |
その他
374万円(借上車、現地係員、その他諸経費等)
合計
1,763万円(一人当たり平均額:160万円/人)
(参考)訪問者ごとの概算費用
知事:199万円
議員:188万円/人
随行職員:110万円/人
(1)移住の背景等
南米においては、戦前より日本政府の移民政策で多くの方々(全国で103万人)が移住されている。うち本県から移住した方々は8,535人(海外移住資料館HP):「香川の国際化データブック」より)である。
ブラジル移住の歴史を例にすると、1908年(明治41年)の笠戸丸移住以降、大正末頃まで、日露戦争後の海外発展熱や農村の過剰人口対策と不況が重なる環境の中、北米への移住制限がなされる一方で、ブラジルでのコーヒー園労働者需要の高まりから、サンパウロ州の渡航費助成制度も相まって、コーヒー農家の農業契約移民としての移民から始まった。
ブラジル移住の最盛期は、大正末から昭和16年頃までである。この頃は、日本はいわゆる昭和恐慌の最中であり、深刻な農業不況に見舞われていた。政府はこれを打開するべく海外渡航費全額補助制度を創設するなど、不況の打開策を移住に求めた。県下でも昭和3年(1928年)に、知事を組合長とする香川県海外移住組合が設立され、農業移民の促進を図った。
第2次大戦で一旦途絶えた移住は、国交回復により、再び進められることになった。植民地を含む領土の45%を失い、外地からの引揚者等600万人以上の日本への流入を受け、産業基盤が脆弱で、受入れ困難と見た日本政府は、渡航費の貸付を行うなど、積極的に移民を南米に送り込んだ。
本県でも1953年に香川県移住協会(会長:金子知事)が設立され、翌年には本格的な送り出しを行うため、同協会副会長が南米各国を訪問、移住県民の慰労や実情調査を行った。この結果、55年に県人移住者名簿が作成され、県移住協会ブラジル支部(現ブラジル県人会)が設立された。
(2)県人会の貢献、訪問の意義、目的
こうした移民の方々は、言葉の壁と想像以上に過酷な環境の中での労働、差別や偏見等を受け、また、戦時中は日本語禁止や強制退去といった苦難や、敗戦時には、いわゆる勝ち組、負け組の移住者内での紛争など、大変な御苦労をされてきた。
そのような中にもかかわらず、県人会の皆様方には、ふるさと香川への思いを持ち、郷土のためにと、イベントに参加し、本県のPRを無償で行ったり、海外進出を検討している県内企業に快く協力等いただいている。こうした皆様方からの周年行事への御招待に応え、参加することにより、積年の御労苦に対し敬意を表し、より一層絆を深め、友好親善関係の強化を図るとともに、青年交流や県内企業の進出、県産品の販路拡大などの促進、本県のPR等について、引き続き御協力をお願いしたいと考えている。
このようなことから、今回、南米には公務として知事及び県議会議長をはじめとする議員が訪問する。
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