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公開日:2023年5月23日

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[シリーズ]正しく知れば、まもりあえる。感染症のこと。
感染症に強い社会をつくるために、あなたができること


感染症の歴史を、偏見や差別の歴史にしないために

特定の感染症になったことを理由に、患者や、患者の周囲の人が、社会的に不当な対応を受ける。そのような事例は、新しい感染症が登場するたびに、繰り返されてきました。ハンセン病、HIV感染症/エイズや、最近では新型コロナウイルス感染症についての偏見や差別が、その例です[1][2]。

そのため「感染症の歴史は、偏見や差別の歴史である」といわれることがあります。これは、繰り返してはいけない歴史です。しかし、新型コロナウイルス感染症がそうであったように、これからも、未知の感染症が突然流行する可能性があります。そんなとき、わたしたちは、あなたは、次の世代へ、どんな歴史を残せるでしょうか。

感染症について、偏見や差別が起こってしまうのはなぜでしょうか。偏見や差別の一部は、恐怖や、無知に根差しています。感染症は健康や命を脅かしうることから、特に未知の感染症に対し、不安や恐怖を抱くのは自然なことです。

一方、感染症に限らず、病気になった人を心配し、おのずといたわることができるのも、わたしたち人間がもつ素敵な力です。さりげない気遣いや、お見舞いの言葉。それらは、時には高価な薬よりも安心とやすらぎを与え、療養と回復の支えになります。

予防法や治療の開発はもちろん重要です。そのうえで、あなたにもできることがあります。不安や恐怖に駆られそうになっても、感染者や、そのケアにあたる人々を、思いやることはできます。正しい知識を学ぶことは、その一助になるでしょう。ひとりひとりが思いやりを形にし、感染症についての偏見と差別をなくすことができれば、次の世代に自信をもって受け継いでいけるような、新しい感染症の歴史ができるかもしれません。

 

ひとりひとりの力を合わせて、感染症にもっと強い社会へ

思いやりがあふれ、偏見や差別がない社会では、何が変わるでしょうか。誤った情報やイメージから、たがいを傷つけあうことは、少なくなるでしょう。偏見や差別を恐れ、感染の可能性があっても検査を受けたり医療機関を受診したりすることをためらっていた人が、適切な検査・治療を受けやすくなるでしょう。性感染症にかかっていても、それを放置したり、隠したりせず、パートナーに打ち明け、「一緒に検査を受けよう」と伝えやすくなるでしょう。

その結果、感染症の影響が最小限に抑えられ、つらい思いをする人が減ります。そのうえで、基本的な感染対策や、必要な予防や治療の研究が行われれば、「感染症に強い社会」になるのではないでしょうか。それは同時に、あなたが、あなたの家族が、学校で、職場で、地域で、感染症に強くなる、ということではないでしょうか。

誰かのことではなく、あなたを含めて、ひとりひとりが。
感染症のことを正しく知り、互いを守りあえる社会をつくりませんか。

 

保健所の感染症への関わりについて

保健所では、感染症について、信頼できる、最新情報の発信に努めています。また、HIV感染症や梅毒など、性感染症の無料検査も実施しています。結核など、特定の感染症の流行がみられた場合は、地域のみなさまに、くわしい調査や対策の助言、療養の支援などをさせていただくことがあります。

「感染症に強い社会」を目指し、これからもご協力をよろしくお願いいたします。

 

脚注

[1] 法務省「新型コロナウイルス感染症に関連して -差別や偏見をなくしましょう-」
https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken02_00022.html
[2] UNAIDS「HIVとスティグマ、差別 人権ファクトシートシリーズ2021」
https://api-net.jfap.or.jp/status/world/pdf/UNAIDS_FactSheetSeries_7.pdf

 


 

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