ここから本文です。
細菌検査中
私は、健康福祉部食肉衛生検査所の精密検査課に所属しており、主に、と畜場法に基づくと畜検査業務や、食品衛生法に基づく食品の収去検査業務を行っています。具体的には、と畜場で食肉になる牛や豚を検査し、疾病や異常を発見して食肉の安全を守っています。
県内には2か所のと畜場があり、毎日そこに赴いて検査を行います。平成30年に、食品衛生法等の改正があり、令和2年からHACCP(食品を製造する際の作業工程を整理・分析して安全を確保する管理手法)がと畜場にも導入され、各工程において微生物による汚染、金属の混入などの危害を予測した上で、危害防止の観点から特に重要な工程を継続的に監視・記録することが必須になりました。そこで、業者と協力してHACCPが適切に導入されているかの監視指導も行っています。
また、食品の営業許可を持つ事業者の商品を検査し、大腸菌、サルモネラ属菌や農薬が基準値以下であることを確認したり、食肉に含まれる放射性セシウムが基準値以下であることを確認しています。その結果をもとに、業者への説明会で衛生管理の指導をしています。業者の方から食品について質問を受けることもあり、相談内容によっては、すぐに解決できず苦慮する場面もありますが、行政としての考えだけでなく、時には一県民としての目線で、バランスよく柔軟に回答しています。
そのほか、自分でテーマを設定して調査研究も行っており、日々、新たな発見があります。
動物の重大な疾病が発生した場合は、獣医師として、農政水産部局と協力して対応に当たっています。令和2年11月から12月にかけて、香川県内で連続して発生した鳥インフルエンザの対応は予想外のことが多く大変でしたが、行政として県民の方のために働けていることが実感できました。
仕事では、保健所や本庁といった場所で、今とは異なる業務を担当し、多くの経験を積みたいと思います。公務員の良いところは、思っている以上に仕事の範囲が広く、多くのことにチャレンジさせてもらえることです。実際に一昨年、獣医師の学術大会に演題を提出し、全国大会で発表することができました。
私生活では、今の職場は非常に休みが取りやすく自分の時間が確保できるので、旅行によく行っており、1~2週間の休みを取って全国各地を観光しています。新型コロナウイルスが落ち着いたら海外旅行に行きたいです。
香川県では、香川県に興味を持ち、県民の方のために行動のできる人材を募集しています。県の獣医師は不足しているので、少しでも興味を持った方がいれば、ぜひ採用試験を受けてみてください。一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
平成29年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和3年2月現在のものです。)
このページに関するお問い合わせ