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香川県に所属する国際交流員はJETプログラムによって招致された外国青年たちです。JETプログラムは、「語学指導等を行う外国青年招致事業」(英語名:The Japan Exchange and Teaching Programme)のことで、英語名の頭文字をとってJETプログラムといいます。これは、昭和62年(1987年)8月から、地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び財団法人自治体国際化協会の協力の下に実施しています。事業主体は地方公共団体ですが、要望があれば、私立学校等へもあっせんの対象となります。
JET参加者の職種は、国際交流員(CIR:Coordinator for International Relations)、外国語指導助手(ALT:Assistant Language Teacher)、スポーツ国際交流員(SEA:Sports Exchange Advisor)の3種類があります。県内のJET参加者は国際交流員と外国語指導助手の2種類で、スポーツ国際交流員を招致しているところはありません。それぞれの職種の職務内容については、概ね次のとおりです。
令和6年9月現在
出 身:大韓民国・パジュ市
勤務先:(公財)香川県国際交流協会
着任日:令和5年(2023年)4月13日
趣 味:カフェ巡り、アイドル音楽
私の出身地は京畿道(キョンギド)の坡州(パジュ)市です。京畿道は、その名前通り首都ソウルのすぐ隣にあり、ソウルの約9割を取り囲むように広がっている地域です。また、韓国の人口のうち約26%がここに住んでいます。
そして、私のふるさとの坡州市は京畿道の北側にあります。特に坡州は、北朝鮮と接しているため軍事施設が多く、戦車が道路を走っていたり、駅前に軍人がいたりするのをよく見かけます。数年前までは坡州といえば、イギリスの通りを再現している「英語村」やアーティストの街「ヘイリ芸術村」などが有名でした。しかし、最近ではオシャレな大型カフェが増え、若者のデートコースとしても知られています。
さすがうどん県!と思いました。韓国にはかけうどんしかないので、こんなに様々な種類のうどんがあるとは思いませんでした。また、韓国では、麺より出汁を飲むためにうどんを食べるイメージですが、本場の讃岐うどんを食べてみて、自分が今まで食べていたのはうどんではない!と思いました。他にも、私は海を眺めるのが好きなので、海のある香川県に来ることができて嬉しいです。生活面でも、県庁の方々も県民のみなさんもとても優しくて、特に問題なく過ごしています。これからも香川について知っていきたいと思います。
私は筑波で1年間留学したことがありますが、コロナのせいで教室にも行けず、旅行も制限され、寂しい留学生活を過ごしました。そのため、コロナが落ち着いた今、日本に来ることができてとても嬉しいです。これから国際交流員として頑張って参ります。
出 身:アメリカ合衆国・バージニア州
勤務先:知事公室国際課
着任日:令和5年(2023年)8月7日
趣 味:ピアノ・PCゲーム・スポーツ全般
アメリカのペンシルベニア州で生まれて、小学生のころにバージニア州に引っ越しました。バージニア州の北部は、国際的で多様な文化が組み合わさっています。大きい韓国人のコミュニティもあります。食べ物やスポーツなど、車で20分運転すると何でもあると言われています。近くには、アメリカの首都であるワシントンD.C.があります。石碑や博物館、メモリアルなどを通じてアメリカの歴史を表現しています。
香川県はすごく住みやすく、自然豊かな場所だと思います。高松市はコンパクトで、毎日、市内を自転車で探検することを楽しんでいます。名物のうどんはコシがあり、毎週食べています。瀬戸芸についてよく聞いたので、今年の瀬戸芸では島々を巡って、アートを見ることを楽しみにしています。
日本に来て働くことができて、とても嬉しいです。このような機会に感謝しています。国際交流員の仕事を通じて、自分自身の視野を広げ、日本とアメリカを繋ぎたいです。また、皆さんの視野を広げられるように頑張ります。
出 身:イギリス・バーミンガム
勤務先:知事公室国際課
着任日:令和3年(2021年)11月29日
趣 味:映画鑑賞、カフェ巡り
出身地はイギリスのバーミンガムです。イングランドのウェスト・ミッドランズに位置して、首都のロンドンから電車で2時間かかります。産業革命から工業都市として発展して、運河と鉄道の交差点になりました。バーミンガムにはチョコレート工場や国立大学、そして国際空港などがあります。オシャレなバー、美術館、Bullringという大きいショッピングセンターをはじめ、色々と楽しめる場所があります。面白くて、にぎやかなところで、多くの観光客が世界中からバーミンガムを訪れます。バーミンガム生まれ育ちですが、シェフィールド大学で日本学を専攻しましたから、シェフィールドもお勧めです。
東京や京都、名古屋などに行ったことがあります。そして、大阪で1年間留学をしましたが、今まで四国に行く機会がありませんでした。留学している間、見学旅行で岡山へ行き、瀬戸大橋を見ました。将来、自分がもうすぐその橋の向こう側に住むようになるなんて、当時は全く考えもしませんでした。香川県に配属された時、運命を強く感じました。香川県の景色はとてもきれいで、毎日香川県庁の窓から海が見えるので嬉しいです。国際交流員の仕事で香川県の人々と話したり、色々な素敵な場所に行ったり、貴重な思い出をいっぱい作りました。ここに来てよかったと心の底から思っています。
来日できて感謝しています。子供の時から日本について深い興味を持っていて、いつか日本に住み、日本語を使って働きたいと思っていました。私の夢が叶った今、これからも国際交流員として頑張りたいと思っています。
出 身:中華人民共和国・陝西省
勤務先:(公財)香川県国際交流協会
着任日:令和7年(2025年)4月7日
趣 味:絵画、読書、旅行
私の出身地は陝西省の咸陽(カンヨウ)市です。古代中国では、山の南側と川の北側を「陽」と称しています。九嵕山(キュウソウザン)の南に位置し、渭水(イスイ)の北に当たることから、「山水ともに陽」という意味で、「咸陽」と名付けられました。咸陽市は陝西省の関中平原の中央部に位置し、中国の大地原点の所在地であります。咸陽市の面積は10191.5平方キロ、人口は408.06万人です。国家歴史文化名城としての咸陽は「中国の第一帝都」という美称を持っています。古代シルクロードの最初の宿駅であり、秦漢文化の重要な発祥地でもあります。また、中国の最初の封建帝国である秦の首都であり、漢、唐など十数の王朝の京畿用地でもあります。市内には数多の歴史遺産があり、百里にわたって27基の帝陵が連なります。特に、乾陵(カンリョウ)は唐の高宗李治と則天武后の合葬墓として世界的に有名です。
香川県を初めて知ったのは、大学時代の「日本概況」という授業でした。そのとき、香川県が讃岐うどんと漆器で有名だということを知りました。実際に訪れてみると、ここには多くの驚きと喜びが隠されていることに気付きました。香川県の最初の印象を二つの言葉で表すなら、「静寂」と「温もり」です。時間の流れはゆっくりで、静かで住みやすく、街は清潔で整然としています。香川県の人たちは友好的で、とても心温まる気持ちにさせてくれます。香川県は騒がしい世界の中でも独自のリズムを保ち、訪れた人が離れたくなくなるような、心安らぐ場所です。
国際交流員として香川県で働けることを、とても嬉しく思っています。私は日本の文化が大好きで、香川県での仕事や学び、交流を通じて、香川県と陝西省をつなぐ架け橋になりたいと考えています。香川県の皆さんとの交流や連携の可能性を探り、友好往来を促進するために貢献したいです。
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