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公開日:2020年12月10日

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果物の種類。品種、栽培ワンポイント

日当たりと水はけ

果樹は日当たりが悪いところでは、良いものはできません。耐陰性が最も強いカンキツ類でも、半日日陰の場所では品質の良いものはできません。必ず日当たりの良い場所を選んでください。また水はけは良好なところが基本です。湿気の多いところは避けるようにしてください。

果物の種類一覧
果樹の種類 品種 栽培の簡単さ

収穫

時期

水管理と潅水 病気、虫の被害と防除 温度 植え付け場所、設備など 栽培のポイント
ブルーベリー ラビットアイ系(ウッダード、ホームベル等)が頑健で生育良好、ハイブッシュ系は土壌適応性がやや狭い。 ★★★★ 7,8月 乾燥すると枯れやすい カイガラムシやイラガ:気がつけば手で駆除してください。病気はほとんど見られません。 基本的には夏の高温を嫌います。低温には強く、-10度でもOKです。) 潅水設備と、防鳥ネット
  • 2品種以上を混植のこと
  • 土は酸性に=ピートモスをたっぷり
  • せん定は冬の落葉後。(小枝を間引く)
ラズベリー インディアンサマー、ファールゴールド ★★★★★ 6月と10月 乾燥させすぎないこと 虫・病気はほとんど見られません。 基本的には夏の高温を嫌います。低温には強く、-10度でもOKです。) 樹勢が強く、すぐに広がります。できれば鉢植えで。
  • 棘があるので、注意。
  • せん定は枯れ枝を切り取るyだけで充分
  • 雨に会うと腐りやすいので注意。
うんしゅうみかん 日南1号、宮川早生、大津四号など ★★★ 10月~12月 乾燥には強い。水をやり過ぎない。 ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-5℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけがよく乾燥しやすい場所に植える。 多くなる年と成らない年が交互にくる(隔年結果という)。表年にはしっかり夏に摘果をする。
イヨカン 宮内イヨカン ★★★ 1月 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-3℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけが良い場所に植える。 花がたくさん付いて樹が弱りやすいので、梅雨明けごろにしっかり摘果する。
ネーブル 大三島ネーブル ★★★ 12月(暖かい場所なら1月) 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-3℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけが良い場所に植える。 果実に袋掛けをして寒さよけをおこなう。
八朔 ハッサクNo55 ★★★★ 12月(暖かい場所なら1月) 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-5℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけが良い場所に植える。 果実が-4℃になると苦くなります。早めに収穫を。
なつみかん 川野夏橙 ★★★★ 12月(暖かい場所なら1月) 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-5℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけが良い場所に植える。 果実が-4℃になると苦くなります。早めに収穫を。
不知火 不知火 ★★ 1月~2月 常に湿り気が欲しい ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-3℃以上でOK. 特別な施設は不要。土が深く、有機物はたっぷりかつ、水はけの良い土地に植える。
  • 花がたくさん付いて樹が弱りやすいので、梅雨明けごろにしっかり摘果する。
  • 果実に袋掛けをして寒さよけをおこなう。
清見 清見 ★★★ 2月~3月 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-3℃以上でOK. 特別な施設は不要。土が深く、有機物はたっぷりかつ、水はけの良い土地に植える。
  • 花がたくさん付いて樹が弱りやすいので、梅雨明けごろにしっかり摘果する。
  • 果実に袋掛けをして寒さよけをおこなう。
ユズ 多田錦、木頭系など ★★★★ 青いものは9月から収穫OK。黄色果実は10月以降いつでもOK。 乾燥させすぎないこと ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。 冬の極温が-7℃以上でOK. 特別な施設は不要。水はけが良い場所に植える。
  • 棘が大きいので、皮手袋で収穫のこと。
  • 樹体がある程度大きくならないと結実しません。
レモン リスボン、ユーレカ ★★★ 年間

乾燥させすぎないこと

 

ダニ類、カイガラムシ類、カミキリムシ、ミカンハモグリガ、黒点病などが発生。風あたりが強いところではカイヨウ病が多発。 冬の極温が-3℃以上でOK. 特別な施設は不要。温暖で、風あたりの少ないところ。水はけの良いところ。 花は四季咲きで、春から秋にかけて、いろいろな時期に咲きます。
ブドウ ピオーネ 8月~9月 乾燥させすぎないこと こくとう病、ばんぷ病、べと病、灰色かび病、コガネムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 冬の寒さは問題なし。夏暑いと着色不良に。 棚栽培+雨よけ栽培が基本。露地栽培では病害が多く、栽培しにくい。 種無しはジベレリン処理が必要です。放任では、生育が困難です。家庭果樹には不向きです。
デラウエア ★★ 8月~9月 乾燥させすぎないこと こくとう病、ばんぷ病、べと病、灰色かび病、コガネムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 棚は不可欠。露地栽培では病害が多く、最低でも数回の防除が必要です。 種無しは2回のジベレリン処理が必要です。種なしをしない場合は、収穫が9月になります。
ヤマブドウ ★★★★ 9月~10月 乾燥させすぎないこと コガネムシ、カイガラムシなど 香川県では問題なし 棚は不可欠。病害には強いので特別な防除も不要です。 メスだけでは結実しないので、雄樹の混植必要(山に自生樹があれば花粉が飛散してくる可能性あり)
ワイン用ブドウ 甲州、マスカット・ベーリA、リースリング、カベルネ=ソービニヨン 9月~11月 乾燥させすぎないこと こくとう病、ばんぷ病、べと病、灰色かび病、コガネムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 棚栽培+雨よけ栽培が不可欠。大半の品種が露地栽培では病害が多く、栽培できない。。 甲州、マスカット・ベーリAは病害に強い。外国品種は栽培しにくい。
キウイ ヘイワード ★★★★ 11月~12月(霜が下りるまでに収穫) 常に適当な水分が供給されること。 コウモリガ、カイガラムシ、果実軟腐病、花腐れ細菌病など 香川県では問題なし 棚が不可欠。潅水が出来るよう準備 雄品種がないと結実しません。ただし雄は樹勢が強いので、鉢植えにでも。・果実はエチレンによる追熟が必要です。
香緑 ★★★ 11月~12月(霜が下りるまでに収穫) 常に適当な水分が供給されること。 コウモリガ、カイガラムシ、果実軟腐病、花腐れ細菌病など 香川県では問題なし 棚が不可欠。潅水が出来るよう準備 ヘイワードと同じ。ただし。香緑は樹勢が強いので樹が大きく広がります。(経済栽培では1本あたり20~30坪が目安です)
モモ 白鳳 ★★ 7月中下旬 乾燥には強いが、根が浅いので、潅水は重要。 縮葉病、せん孔細菌病、灰星病、アブラムシ、ハモグリガ、シンクイムシ、コスカシバなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水はけの良い場所に植栽。 モモは定期的な防除ができないと栽培は不可能です。袋かけが必要ですが、外観を気にしないのであれば不要です。またせん定も高度な技術が必要です。
白桃 7月下旬~8月中旬 乾燥には強いが、根が浅いので、潅水は重要。

 

縮葉病、せん孔細菌病、灰星病、アブラムシ、ハモグリガ、シンクイムシ、コスカシバなど

香川県では問題なし 水はけの良い場所に植栽。山に近い場所では夜蛾による吸汁被害が多発するので、ネット被覆もしくは防蛾灯が不可欠。 モモは定期的な防除ができないと栽培は不可能です。袋かけが必要です。またせん定も高度な技術が必要です。
和ナシ 幸水 8月中旬~9月初旬 常に適当な水分が供給されること。 輪紋病、黒星病、赤星病、黒班病、アブラムシ、シンクイムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 棚が不可欠。潅水が出来るよう準備 ナシは定期的な防除ができないと栽培は不可能です。またせん定も高度な技術が必要です。
二十世紀 9月~10月 常に適当な水分が供給されること。 輪紋病、黒星病、赤星病、黒班病、アブラムシ、シンクイムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 棚が不可欠。潅水が出来るよう準備 ナシは定期的な防除ができないと栽培は不可能です。またせん定も高度な技術が必要です。
洋ナシ ラ・フランス 10月~11月 常に適当な水分が供給されること。 輪紋病、黒星病、赤星病、黒班病、アブラムシ、シンクイムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 棚が不可欠。潅水が出来るよう準備 ナシは定期的な防除ができないと栽培は不可能です。またせん定も高度な技術が必要です。西洋梨は収穫後の追熟が必要です。
カキ 富有(甘がき) ★★★ 11月~12月 常に適当な水分が供給されること。 たんそ病、うどんこ病、落葉病、ヘタムシ、カイガラムシ、イラガ、カメムシなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水持ちのよい土に植える。 ヘタムシ防除さえきちっと行われれば、かなりの収穫が見込めます。
西条(渋柿) ★★★★ 11月~12月 常に適当な水分が供給されること。 たんそ病、うどんこ病、落葉病、ヘタムシ、カイガラムシ、イラガ、カメムシなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水持ちのよい土に植える。 ヘタムシ防除さえきちっと行われれば、かなりの収穫が見込めます。渋柿なので、皮を剥き干し柿に、もしくは炭酸ガスで脱渋する必要があります。
ビワ 茂木 ★★★★ 6月上中旬 乾燥させすぎないこと がんしゅ病、白紋羽病、灰班病など。病気には強い。 冬の極温が-3℃以下になると蕾や果実が凍害で枯死します。 風当たりの少ない温暖なところ。特別な施設は不要です。 3月に袋かけが必要です。花は秋~冬にかけて連続的に開花します。
田中 ★★★★ 6月下旬~7月上旬 乾燥させすぎないこと がんしゅ病、白紋羽病、灰班病など。病気には強い。 冬の極温が-3℃以下になると蕾や果実が凍害で枯死します。 風当たりの少ない温暖なところ。特別な施設は不要です。 3月に袋かけが必要です。花は秋~冬にかけて連続的に開花します。
筑波、石鎚など ★★★★ 9月~10月 常に適当な水分が供給されること。 胴枯病、クリタマバチ、モモノゴマダラメイガなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水はけの良い場所に植栽。 受粉は風媒。できれば、複数の品種を混植すると結実が安定する。
スモモ メスレー ★★★★ 6月下旬~7月上旬 常に適当な水分が供給されること。 灰星病、カイガラムシ、アブラムシなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水はけの良い場所に植栽。 雨が降ると裂果が多発。自家結実性でなり過ぎで樹勢衰弱の件があるので、摘果を充分に。
サンタローザ ★★★ 7月中旬~下旬 常に適当な水分が供給されること。 灰星病、カイガラムシ、アブラムシ、ケムシ類など 香川県では問題なし 山に近い場所では、夜蛾被害が多発するので、ネット掛けか防蛾等などの施設が必要。水はけの良い場所に植栽。 大石早生もしくはソルダムなどと混植しないと結実しません。
ウメ 小梅、南高、豊後など ★★★★ 5月下旬~6月 乾燥には強いが、根が浅いので、潅水は重要。 黒星病、かいよう病、アブラムシ、ケムシ類など 香川県では問題なし 水はけのよい土に植える。特別な施設は不要。 他家受粉なので、様々な品種を混植する必要がある。
リンゴ フジ、アルプス乙女、紅玉など ★★ 10月~11月 常に適当な水分が供給されること。 黒星病、斑点落葉病、アブラムシ、シンクイムシなど 香川では、夏の高温による果皮の着色不良や障害発生が懸念される。 水はけのよい土の深いところ。矮性台木の苗木の場合、誘引用支柱が必要。 他家受粉なので、様々な品種を混植する必要がある。(左記3品種を混植すると受粉はOK)
さくらんぼ 佐藤錦、高砂、ナポレオンなど 5月下旬~6月中旬 常に適当な水分が供給されること。 灰星病、せん孔褐班病、たんそ病、カイガラムシ、オウトウショウジョウバエなど 香川では、高温による果皮の着色不良や葉焼け、枝や幹の高温障害が発生。 水はけのよい土の深いところ。雨で裂果するので、雨よけハウスは不可欠。 他家受粉なので、様々な品種を混植する必要がある。(左記3品種を混植すると受粉はOK)。樹が大きくなるので、ポット栽培を考えるほうが有利です。
ザクロ - ★★★★★ 9月下旬~10月下旬 乾燥には強い。水をやり過ぎない。 虫・病気はほとんど見られません。 香川県では問題なし 特別な施設は不要。 病害には強いので防除も不要です。
カリン - ★★★★★ 11月 乾燥には強いが、根が浅いので、潅水は重要。 輪紋病、アブラムシ、シンクイムシ、カイガラムシ、ハマキムシなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。 販売しないのであれば、特別な防除は不要。
オリーブ マンザニロ、ミッション ★★★★ 9月下旬~11月上旬(緑果用) 乾燥には強いが、根が浅いので、潅水は重要。 オリーブアナアキゾウムシ 香川県では問題なし 温暖で、風当たりが少ない場所。特別な施設は不要 他家受粉なので、異品種を混植すること。
アンズ 新潟大実、平和、ハーコット ★★★ 6月下旬~7月中旬 常に適当な水分が供給されること。 灰星病、カイガラムシ、アブラムシなど 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水はけの良い場所に植栽。 雨が降ると裂果や灰星病が発生。果実の収穫は落果した果実なら酸味が少ない。
ヤマモモ ★★★★★ 6月下旬~7月上旬 乾燥には強い。水をやり過ぎない。 虫・病気はほとんど見られません。 香川県では問題なし 特別な施設は不要。 雌雄異株であるが、多くの場合山林や緑化木等の雄株の花粉が飛来するので、問題ない。
アケビ - ★★★★★ 9月 常に適当な水分が供給されること。 虫・病気はほとんど見られません。 香川県では問題なし つる性のため棚が必要。 他家受粉なので、2品種を混植する必要がある。
イチジク 蓬莱柿、桝井ドーフィン ★★★★ 8月下旬~10月中旬 常に適当な水分が供給されること。 カミキリムシ、ホコリダニ、スリップス、疫病、株枯病 香川県では問題なし 特別な施設は不要。水はけの良い場所に植栽。 カミキリムシの防除を行えば栽培は容易。
 
 
 

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