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様々な品種のキウイフルーツの果実品質調査
農業職の業務は、行政部門、普及部門、研究部門の3つの分野で構成されています。
私が所属する農業試験場府中果樹研究所は研究部門で、「さぬき讃フルーツ」として知られているキウイフルーツやブドウ、ミカンなどの高品質・安定生産に向けた栽培技術の開発や、キウイフルーツの「さぬきゴールド」や「さぬきキウイっこ」などに続く県オリジナル品種の育成を行っています。
私は落葉果樹栽培を担当しており、特にモモ、カキ、キウイフルーツの担当をしています。業務内容は県内生産者の所得向上に向け、国や民間企業で育成された有望な品種について香川県での栽培適応性を調査しています。特にキウイフルーツは、香川大学と連携し、新品種の開発を行っています。全国一面積の小さな香川県では、生産量で他県を圧倒することが難しいため、高品質でオリジナリティのある品種の育成を目指しています。
私は入庁して最初に普及部門である東讃農業改良普及センターに配属となり、果樹栽培の現場指導を行っていました。県内でも気候や栽培条件が異なる中で、高品質な果実を安定して生産できるよう指導することはとても難しかったです。しかし、一つ一つ課題を解決していき、生産者の所得向上につながり、「良いものができた、ありがとう。」と感謝されたときに、この仕事を選んで良かったと実感しました。
研究部門である府中果樹研究所に異動となってからは、現場のイメージを持って、試験研究に臨むことができています。生産者から、「先生」と呼ばれることに責任と気恥ずかしさを感じますが、公務員の固いイメージとは違い、自ら現場に赴き、生産者と直接コミュニケーションがとれることは、農業職の最大の魅力です。
ツーリングです。休日には上司や友人と九州や東北など、美味しいものやきれいな景色を求めて走っています。
学生時代は、野菜について研究をしていましたが、入庁後は果樹担当となり知識・技術面での不安がありました。しかし、充実した研修と上司の丁寧な指導の下、現在は自信を持って業務に取り組むことができています。農業者に直接接する仕事や研究をしたい人におすすめの仕事です。香川県の農業振興のために、みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
平成29年4月 東讃農業改良普及センター 園芸部門
令和2年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和3年2月現在のものです。)
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