ページID:2266

公開日:2015年2月27日

ここから本文です。

かがわの温暖化

地球温暖化について香川県の実態を調査しました!

はじめに

「地球温暖化」という言葉は、テレビ等で耳にしない日がないくらい一般にも広く知られるようになり、世界の平均気温や海面上昇の変化を示す情報等は、インターネット等で簡単に入手できるようになりました。
しかし、地球温暖化の実態に関する情報は、地球規模の大きなスケールを対象としたものや、世界各地に起こっている出来事に関するものが大半を占めています。
今回、私たちの生活の場である香川県における地球温暖化の実態について調査しました。
その結果、気温、河川、海水、生態系、農水畜産業等の各分野において地球温暖化の影響があらわれている、または影響をうけている可能性が高いことが分かりました。

概要

1.気温への影響について

高松の年平均気温と上昇の傾向右のグラフは、高松地方気象台で記録された観測データに基づき、観測開始以来の年平均気温の変化を示したものです。
これを見ると、年平均気温は上下を繰り返しながらも全体には徐々に上昇していることが分かります。
その他にも、真夏日や猛暑日など最高気温の高い日が増える傾向にある一方、冬日が減少し、最低気温があまり下がらない日が増えていることがわかりました。

2.河川への影響について

河川水温の平年差の経年変化(5河川平均)気候変化により生じる河川の水質や生態系に対する影響の第一段階は、水温の変化が挙げられます。
右のグラフは、香川県の5河川(財田川、土器川、綾川、香東川、鴨部川)について、1979〜2013年までの35年間に観測した水温測定結果の年平均値の変化を示したものです。
調査の結果、各河川とも年平均水温は35年間で上昇傾向にあり、5河川を平均した水温の上昇率は0.021℃/年でした。

3.海水温への影響について

年平均海水温の経年変化(屋島湾)右のグラフは、屋島湾に設置されている自動海況観測装置において、1975〜2013年の39年間に観測した海水温データを用い、年平均海水温の変化を示したものです。
屋島湾の年平均海水温は、ここ39年間で上昇傾向にあり、上昇率は0.028℃/年でした。
また、8℃以下の海水温を観測する日数は減少傾向にあり、一方、27℃以上の海水温を観測する日数は増加傾向にあることがわかりました。

4.海面水位への影響について

年平均海面水位の経年変動(補正後)右のグラフは、高松港に設置されている検潮所において、1950〜2009年の60年間に観測した潮位データを用い、年平均海面水位の変化(高松港の地盤は、2.49mm/年で単調に沈降していると推定されており、この地盤変動の影響を除くために一次補正しています)を示したものです。
調査の結果、これまでのところ海面水位の単調な上昇傾向は認められず、約20年周期の変動が見られます。

5.生態系への影響について

生態系への影響について高松地方気象台では、1953年から生物季節観測を行っており、栗林公園内のソメイヨシノ(サクラ)とイロハカエデを標本木として観測しています。ソメイヨシノの開花日について平年との差を調査した結果、高松では、この50年間でソメイヨシノの開花は約9日早く、イロハカエデの紅葉は約10日遅くなっていることがわかりました。
また、南方系の生物であるナガサキアゲハやモンキアゲハは、以前は県内では生息地も個体数も少ない貴重種でしたが、1970年代後半から増え始め、1980年代半ばには、市街地でも飛んでいる姿をよくみかけるようになりました。

6.農水畜産業への影響について

農水畜産業への影響についてレタスは香川県の主要な農産物ですが、近年収穫期の変動が大きくなっています。露地栽培のシスコを例にとると10月23日定植の収穫日は平成15年は1月22日でしたが、平成18年はトンネル被覆を24日遅らせたものの、1月12日に収穫されました。
その他にも県産米や果樹(ぶどう、もも、みかん)の品質にも影響があらわれ始めてます。このような地球温暖化の影響と思われる事例等に対し、生産農家は様々な対策をとっています。
水産業では、海水温の上昇によりノリ養殖の開始時期が遅れる傾向にあるなどの影響がでています。また、瀬戸内海で水揚げされる魚の中に、南方系の魚(クロホシマンジュウダイ、イトヒキアジ等)が見られたという報告があります。
畜産業においても、乳用牛(ホルスタイン種等)は気温が25℃以上になると採食量が落ち始め、牛乳生産量の低下等が著しくなるため、夏場の暑熱対策に取り組む時期が早まりました。

このページに関するお問い合わせ

環境森林部環境政策課

電話:087-832-3215

FAX:087-806-0227