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公開日:2020年12月10日

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はじめに

新しい教員の人事管理の在り方について

はじめに

国際化や情報化、少子高齢化の急速な進展など変化の激しい時代にあって、今日の学校をめぐる状況は、いじめや不登校をはじめ様々な教育課題に直面しているところである。

このような状況の中、新しい時代を担う児童生徒が心豊かに生き生きと学ぶことができる教育の実現が強く求められており、学校や教員に寄せる県民の期待や関心はますます高くなっている。

本県では現在、社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい人間の育成を目指し、様々な教育改革に取り組んでいるところであり、多くの教員も日々研鑽を重ねながら意欲的に教育活動に励んでいるところである。

しかしながら、一部には、教育者としての使命感や教育的愛情に欠け、児童生徒を適切に指導できない教員も見られ、そのような教員の存在が、県民の学校教育に対する信頼を揺るがしかねない状況になっている。

もとより、今日学校が直面している教育諸課題の多くの部分は、ひとり学校のみによって解決しうるものではなく、学校、家庭、地域社会がそれぞれの責任を果たしつつ、相互に連携、協力し、一体となって取り組まなければならないものである。

しかし、教員の活動は児童生徒の人格形成に大きな影響を及ぼすものであるため、児童生徒を適切に指導できない教員への対応は、県民に信頼される教育を推進していく上で看過できない喫緊の課題であると言わなければならない。

また、そうした教員への対応はもとより、全ての教員の資質能力の向上を図り、教員が多様な個性や能力を発揮しつつ互いに連携・協働し、学校全体としての教育力を高め、より充実した教育活動を展開していくことが強く求められているところである。

このような背景の中、本委員会は平成13年6月に香川県教育委員会教育長から「指導力不足等教員に対する人事管理に関すること」及び「教員の人事評価制度に関すること」の二点について検討するよう依頼を受け、これまで7回にわたって審議を重ねてきた。

検討に当たっては、審議の透明性を期すため会議を公開とし、委員それぞれの専門領域や豊富な経験を踏まえて幅広い視点から検討するとともに、関係団体からの意見聴取も行ったところである。

ここに、その結果を本委員会の意見として取りまとめ、本県教育の一層の充実、発展を願って香川県教育委員会教育長に報告するものである。

 

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