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令和7年11月末時点の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺については、認知件数647件、被害額約33億4,800万円で、認知件数、被害額とも前年同時期の数値(454件、約27憶8,000万円)を上回っており、危機的な状況となっています。
県警察では、本年10月から昨日までの間に、特殊詐欺(オレオレ詐欺)及びSNS型投資・ロマンス詐欺の高額被害を認知し、今後も被害拡大のおそれがあり、広報啓発と犯罪抑止対策が必要であることから、香川県安全・安心まちづくり推進協議会の会長(知事)が「特殊詐欺等警戒全県警報」を発令します。
発令に合わせて、これ以上の被害を出さないために、緊急の注意喚起策として、会長(知事)から県民の皆様に向けて、特殊詐欺等の被害防止を訴える緊急メッセージを発出し、県のホームページに掲載しました。
1 発令年月日
令和7年12月12日(金)
2 発令地域
香川県内全域
3 発令期間
令和7年12月12日(金)から12月21日(日)までの10日間
4 犯罪発生状況
(1) 令和7年11月末時点の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺については、認知件数 647件、被害額約33億4,800万円で、認知件数、被害額とも前年同時期(認知件数454件、約27億8,000万円)を上回っており、危機的な状況にあります。
(2) こうした中、県警察では、本年10月から昨日までの間に、高額被害の特殊詐欺事案3件及びSNS型投資・ロマンス詐欺事案2件を認知しており、そのうち直近の2件について、昨日報道発表しています。
昨日発表の1件目は、警察官をかたる特殊詐欺(オレオレ詐欺)であり、「暴力団員が、あなたにお金を渡したと言ってる。」「お金の受け取りについて、調査する必要がある。」「預金口座の動きを確認するため、毎日ATMで50万円を引き出してください。」などと言われた被害者が、48回にわたって出金した現金約2,300万円を自宅で保管していたところ、相手方から「取りに行くので、自宅敷地内に現金を置いておくように。」との指示を受け、自宅敷地内に置いていた現金を持ち去られたものです。
2件目は、SNS型ロマンス詐欺であり、SNS上で知り合った女性から投資を勧められた被害者が、当初の50万円の投資に対して一時的に数万円の利益を得た後に、相手方から「元金を増やせば、さらに利益が得られる。」などと言われ、投資会社のスタッフを名乗る男性に、3回にわたって現金を渡し、総額3,350万円をだまし取られたものです。
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防犯対策等
(1) 警察は、口座から出金するよう求めたり、現金を預かったりすることはありません。
(2) 捜査機関を名乗るものがあれば、用件や所属、名前等を確認したうえで、電話を切って、最寄りの警察署や家族、知人に相談してください。
(3) SNSを通じて「投資で儲かる。」などとやり取りをしてくる場合や、振込先が個人口座であったり、直接お金を受け取りに来る場合は、詐欺を疑ってください。
6 緊急メッセージ
(1) 掲載場所
香川県ホームページの「緊急情報」のページ
(2) 文面
別添参照
7 参考事項
(1) 香川県安全・安心まちづくり推進協議会について
会長(知事)、副会長(県警察本部長)、香川県防犯協会連合会など16団体の代表者や国土交通省四国地方整備局企画部長などの委員によって構成されており、県民やボランティア団体等による自主的な地域安全活動に協働して取り組むとともに、犯罪防止に配慮した環境設計活動や整備を推進し、安全安心な地域社会を実現することを目的として、平成13年に設置されたものです。
(2) 犯罪警戒警報について
犯罪警戒警報は平成25年から運用を開始したもので、県内において特殊詐欺のほか不特定多数の者が被害に遭うおそれがある犯罪が発生し、その拡大のおそれがある場合に、全県又は一定のブロックを指定して、香川県安全・安心まちづくり推進協議会の会長(知事)が犯罪警戒警報を発令し、県民に注意を喚起するとともに、関係機関及び関係団体等が緊密に連携し、総合的かつ集中的な犯罪抑止対策を推進して、早期に犯罪発生の抑止を図るものです。
本年10月にも特殊詐欺等警戒全県警報を発令していますが、依然として特殊詐欺等の被害が急増していることから、今回、発令に至ったものです。
このページに関するお問い合わせ
E-mail:kurashi@pref.kagawa.lg.jp