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7月に病害虫防除所が行った調査において、水稲を加害する斑点米カメムシ類の発生が多く確認されており、今後も発生を助長する気象が続くとみられることから、県内全域において、短期水稲及び普通期水稲(8月中下旬頃から出穂)で被害が発生するおそれがあります。このため、農業試験場病害虫防除所は、県内全域に発生予察注意報第2号を別添のとおり発表しました。
※2 斑点米カメムシ類とは
水稲の穂を吸汁し、斑点米を発生させるカメムシ類の総称で、ミナミアオカメムシやホソハリカメムシ等が含まれます。斑点米が玄米1000粒中に2粒以上混入すると、米の等級が2等以下に低下してしまいます。
※2 病害虫発生予察注意報とは
重要な病害虫が多発することが予想され、かつ早めに防除措置を講ずる必要が認められる場合に発表するものです。
令和6年8月7日(水曜日)
(1)7月下旬に実施した早・短期水稲での発生調査(調査対象種:大型カメムシのホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ)では、畦畔における発生圃場率が83.3%(平年:42.8%)、虫数は3.1頭(平年:3.3頭)と多かった。
(2)7月上旬に実施した普通期水稲での発生調査(調査対象種:大型カメムシのホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ)では、畦畔における発生圃場率が50.0%(平年:28.7%)、虫数は2.3頭(平年:2.0頭)とやや多かった。
(3)綾歌郡綾川町の予察灯における7月の誘殺数は、大型カメムシが345頭(平年:132.3頭)、小型カメムシが263頭(平年:128.7頭)と多かった。
(4)向こう1か月の気象は、気温が高く、降水量がほぼ平年並の予報であり、今後も短期、普通期水稲の本田への侵入が懸念される。
別添の病害虫発生予察注意報第2号の「6.防除実施上の留意点」及びチラシのとおり。
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