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公開日:2020年12月10日

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概要

小豆島はこんなとこ

小豆郡は、高松市の北東約23kmの瀬戸内海に位置し、小豆島、豊島、小豊島、沖之島など大小20余りの島々からなっています。そのうち小豆島は、周囲126km、東西29km、南北15km、総面積153平方キロメートルで、瀬戸内海では淡路島に次ぐ大きな島です。

地質は花崗岩が母岩で、中央部を第三紀層が東西に走り、海岸線では花崗岩系の砂壌土、斜面の中腹から上層にかけては安山岩系の粘質な壌土です。

年平均気温15.6℃、年間降水量1,180mm程度、温暖少雨で代表的な瀬戸内式気候です。

河川は2級河川が30ほどありますが、山が急で、最長の伝法川(でんぽうがわ)でも12km余りしかないため、約1,000ケ所のため池や4カ所のダムで水を確保しています。

管内の基幹産業は、農業のほか、観光(年間約100万人)と食品産業(オリーブ加工、醤油、佃煮、手延べ素麺など)です。

耕地面積は、平成27年度で852ha、内訳は水田290ha、畑・樹園地562haで、水田率は34%(県平均83%)と低くなっています。

農家戸数は、平成27年度987戸で、うち販売農家は301戸(30%)と県平均(58%)を大幅に下回っており、自給的農家は686戸となっています。また、販売農家のうち専業農家は152戸で、販売農家に対する割合は50%となっています。

稲麦

水稲

水田面積は、土庄町が178ha、小豆島町が112haで、栽培の中心は土庄町大鐸地区や小豆島町安田地区です。
一方、小豆島町中山地区、土庄町豊島地区は、現在でも急斜面に棚田が多く残り、手間をかけておいしいお米を作っています。小豆島町中山地区の千枚田は約730枚の水田からなっており、頂上に湧いている名水百選の「湯舟の水」が潤しています。

野菜

イチゴ

土庄町を中心に作付けがあり、すべて養液栽培(※香川型イチゴ高設・ピートバッグ方式養液栽培:らくちん栽培)を行っています。高品質な完熟イチゴを京阪神地域中心に出荷しています。
※らくちん栽培:香川県、香川大学、四国電力等が協力して開発したイチゴの養液栽培システム

アスパラガス

遊休施設を活用し、県オリジナル品種「さぬきのめざめ」を栽培しています。

その他

夏にはオクラやメロン等、冬にはナバナ、ブロッコリー、ニンニク等を栽培しています。

野菜
品目名 栽培面積 主要品種 主要産地
イチゴ 4.0ha 女峰 土庄町、小豆島町
アスパラガス 2.4ha さぬきのめざめ 土庄町、小豆島町

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果樹

柑橘類

傾斜地の基幹作物として栽培されています。付加価値を高めるため、施設栽培やマルチドリップ栽培などを取り入れています。
中晩柑の「スイートスプリング」は日本有数の産地で、人気の高い品種です。近年は、温州みかんから、商品性の高い「不知火(デコポン)」や「はるみ」への転換が進んでいます。

オリーブ

1908年(明治41年)から栽培が行われています。近年のオリーブ人気で、さらに植栽が進んでいます。国内唯一のオリーブの公立試験研究機関として、香川県農業試験場小豆オリーブ研究所があります。

スモモ

「レットスター」の商標で京阪神に出荷しています。小豆島の初夏の果物として人気があります。出荷の長期化を図るためハウス栽培も行っています。

キウイフルーツ

県育成品種「香緑」を中心に栽培しており、糖度の高いプレミア品を「スイートグリーン」の商標で出荷しています。近年は「さぬきゴールド」の植栽も進んでいます。

果樹
品目名 栽培面積 主要品種 主要産地
温州みかん 66.7ha 宮川早生 土庄町、小豆島町
オリーブ 129.0ha ミッション 土庄町、小豆島町
スモモ 10.6ha メスレー 小豆島町(旧池田町)
キウイフルーツ 2.4ha 香緑 土庄町

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花き

キク

主力の輪ギクでは、黄・赤色の比率が高いことが特徴で、ガラス温室や害虫の侵入を防ぐネットハウスで生産され、県ブランド「セレクトマム」として京阪神に出荷されています。
電照栽培風景は、秋から冬にかけての風物詩となっています。

花き
品目名 栽培面積 主要品種 主要産地
キク 16ha 精興黄金、美吉野、黄金浜、精の一世、精興の誠 小豆島町
土庄町

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畜産

肉用牛

土庄町滝宮には、奈良時代に官牛が放牧されていた記録が残されており、明治15年、全国に先駆けて黒毛和牛の飼育が始まり「讃岐牛」の発祥の地とも言われています。肥育牛500頭のうち約9割が土庄町小豊島の農家によって飼育されています。
平成22年5月には、「小豆島オリーブ牛」が誕生し、年間150頭が出荷されています。

小豆島オリーブ牛とは

血統明確な黒毛和牛であり、小豆島産オリーブ粕飼料を出荷前2カ月以上、1日200g以上給与して、枝肉取引規格がB3以上のもの。

酪農

離島で他の地域より生産コストがかかるため、肉用牛繁殖農家へ経営転換が進み、飼養戸数及び飼養頭数とも減少しています。そのような中、搾乳ロボットを導入して先進的な酪農経営に取り組むとともに、受精卵移植技術を活用して優良な血統の和牛子牛の生産を行っています。

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