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公開日:2018年2月1日

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結核についてのQ&A(回答)

Q1 結核とはどんな病気?

Ans

  • 結核菌による感染症で、慢性の経過をたどります。結核は正しい治療を受ければ、治る病気です。
  • 痰の中に結核菌が出るようになった患者の方が、せきやくしゃみをするとしぶきが飛び散ります。このしぶきの中の結核菌を吸い込む事によって結核はうつります。
  • しかし、結核菌を吸い込んでも鼻や喉、気管支で結核菌が止まり肺にたどりつかなければ感染しません。菌が肺にたどりつき、そこで増殖してはじめて感染します。結核と診断されても、痰の中に結核菌が出ていない場合は周囲の方に感染させる恐れはありません。

Q2 感染したら必ず発病しますか?

Ans

  • 必ず発病するわけではありません。感染しても通常は免疫により結核菌の増殖を抑え込みます。それができなくなると結核を発病します。
  • 感染して発病するのは10人に1~2人です。発病する場合は、感染してから1年以内に起こることが多く、約80%は2年以内といわれています。また、感染者の約5~10%は感染後長期間経過してから発病すると考えられています。

Q3 肺結核になると、どのような症状がでますか?

Ans

  • 風邪の症状とよく似ています。咳や痰、血痰、発熱、全身のだるさ、体重減少、寝汗、息切れなどがあります。最初は「しつこい、風邪だなぁ」と思って、病院にかかると「結核」と診断されることが多いようです。このような症状が2週間以上続く場合は、早めに受診しましょう。
  • しかし、高齢者では咳や痰などの呼吸器症状がない場合も少なくありません。

Q4 肺結核はどこで起こりますか?

Ans

  • 結核は肺だけでなく、全身のどこでも侵す可能性のある病気です。いったん肺に入った結核菌も、リンパ節から血液に乗って全身をめぐります。たまたまたどりついた場所にとどまって、そのまま発病の機会をうかがいます。
  • 結核患者の方の約8割は肺結核で、残りの2割は肺外結核(肺以外の結核)です。肺以外の結核だけなら、周囲の方に感染させることはありません。

Q5 肺以外の結核ってどうなの?

Ans

結核は肺以外にも種々の臓器(腸、腎、リンパ節、骨、胸膜など)に病巣をつくります。

Q6 どのような検査をするのですか?

Ans

ツベルクリン反応検査 ツベルクリン液を皮内注射し、40時間後に皮膚反応を観察します。結核菌に感染した人だと、発赤も大きく硬くなります。(ただし、BCGが有効に接種された人も同様になる場合があります。)。
IGRA
(インターフェロン放出試験)
結核菌がもっている特殊なたんぱく質を利用して、採血した血液のリンパ球を刺激し、反応するかどうかをみます。BCGの影響を受けず、陽性であれば結核菌に感染していることになります。
胸部X線検査 結核の病変は肺に現れることが多いので、早期発見に有効です。
喀痰抗酸菌検査 痰の中の菌を調べる検査で、これで結核菌が見つかれば結核と診断されます。

Q7 結核と診断されたら入院するの?

Ans

結核を発病して、痰の中に結核菌が出ている場合は入院となります。咳などの症状もなく結核菌が出ていない場合は通院治療となります。

Q8 結核の治療や注意点は?

Ans

  • 基本的には、3~4種類の結核治療薬を併用して6~9ヶ月服用しますが、個人の症状や経過によって長くなる場合もあります。体内にいる結核菌は盛んに増殖中の菌(生菌)も存在すれば、休眠状態(半休止菌)の菌もいます。結核の薬は、半休止菌がゆっくりと増殖する可能性のある一定期間、飲むことが必要です。
  • 自覚症状がない、症状が落ち着いてきた、副作用が現れたなどの理由で勝手に薬を飲むことを止めたり、不規則に薬を飲むと、菌は全部が死滅されずに一部の菌は薬に強い性質(耐性)を持つようになります。
  • これを耐性菌といいます。耐性菌になると、二度とその薬は使えなくなり、再発したり、治療が困難になります。また、薬剤耐性結核の患者の方から感染して結核になると、その患者の方も薬が効かない、という困ったことになります。自分勝手に薬の飲み方を変えないで、指示通り規則的に服薬することが重要です。

Q9 結核の治療費はどうなりますか?

Ans

感染症法による医療費公費負担制度(国・自治体からの治療費補助)があります。詳しくは保健所や医療機関等にお問合せください。

Q10 結核患者の周囲の人は大丈夫?

Ans

  • 患者の方が周囲の人へ感染させた可能性がある場合、保健所が患者の方の症状や、周囲の人の年齢や接触状況などを考え、周囲の方々への健診を計画・実施します。
  • 対象の方には詳しくは保健所から説明いたします。

Q11 発病しやすいのはどのような人ですか?

Ans

免疫が未熟な乳幼児、体力が衰えて免疫力が低下した高齢者、エイズ患者、腎不全の患者、ステロイド剤・抗ガン剤を使用している方、糖尿病の患者、じん肺の患者、胃切除をした人などです。また、疲労やストレスが強く重なっている人、極端なダイエットをした人も要注意です。

Q12 発病を防ぐにはどのような方法がありますか?

Ans

乳幼児期のBCG接種は、重症な結核になることを防ぐのに効果がありますので、生後5~8ヶ月に接種しましょう。また、身体の抵抗力をつけるために十分な睡眠、適度に運動する、バランスのとれた食事をしましょう。

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