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公開日:2023年6月26日

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エシカル消費

 

エシカル消費とは

近ごろよく耳にする「エシカル消費」とは何でしょう?
「エシカル(ethical)」は、「倫理的・道徳的」という意味です。
そして「消費」は、食べることや使うこと、買い物など、私たちの毎日の生活そのもの。
つまり「エシカル消費」とは、よりよい社会をつくるため、人や社会、環境、地域に配慮したものやサービスを選んで消費することです。
エシカル消費は、「安心・安全」「品質」「価格」に次いで商品・サービス選択の「第4の尺度」とも言われています。

人や社会への配慮

  • 障がいがある人の支援につながる商品
  • フェアトレード商品
  • 寄付付き商品……など

環境への配慮

  • エコ商品・リサイクル商品
  • 再生可能エネルギーの利用
  • 必要なものだけを購入……など

地域への配慮

  • 地産地消
  • 被災地の商品
  • 地域の文化・伝統技術の継承に役立つ商品……など

あなたの消費が世界の未来を変える

商品の「向こう側」を考える

私たちが買い物で手に入れるものは、どこかで誰かが作り、運んできてくれたものです。
しかし私たちは、それがどこで・どのように作られたものか、そしてどのように廃棄・処分されるのかを、あまり知りません。
普段意識していない商品・サービスの「向こう側」では、人や社会や環境に負担を与える生産や廃棄が行われ、問題を起こすことがあります。
例えば

  • 地球温暖化、環境破壊
  • 干ばつによる飢餓、食品ロスの増加
  • 食品偽装(産地偽装、廃棄食品の悪用)、異物混入
  • 過酷な労働環境(低賃金、長時間労働、鉱山などでの有害危険労働、児童労働)

……など、私たちの買い物はこれらのさまざまな問題につながっています。
ですが、私たちには「見えない」「目の前の出来事ではない」ので、実感がわかず、つながりも感じにくいのではないでしょうか。
まず、私たちの暮らしが、人や社会・環境・地域にどのような影響を与えているかを考え、理解することが大切です。

イラスト:カカオ農園で働く少年(消費者庁イラスト集より)

あなたの消費が世界の未来を変える

買い物は、投票のようなものです。
私たちが人や社会・環境に配慮した商品・サービスを選べば、企業はそういった商品・サービスの提供を拡大します。
また、地元のものや被災地のものを選べば、地域活性化や被災地復興の応援をすることもできます。
私たち消費者が行動すれば、小さな力の集まりが大きな力となって、世界の未来は変わります。

はじめませんか?エシカル消費

無理せず、できることから

エシカル消費は「〜を買わなければならない」「〜してはいけない」というような、ルールや正解はありません。
何も考えずに大量に買い物をしたり、簡単に捨てたりせずに、それがどのような影響を与えるのかを一度考えてから行動することが大切です。
また、私たち一人ひとりのライフスタイルに合わせて、無理のないところからはじめることで長続きします。
普段の買い物で品質や値段などを考えるのと同じように、「どこで作られたのか」「環境に配慮しているか」などエシカルな目線を加えてみましょう。

手がかりは「認証マーク」

とはいえ、数ある商品の中からどう選べばいいのでしょうか。
その一つの手がかりになるのが「認証ラベル」「認証マーク」です。

例えば、次のようなものがあります。

  • 「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つ商品と認められた「エコマーク」
  • 持続可能で、環境に配慮した漁業で獲られた水産物であることを示す「MSC『海のエコラベル』」
  • 適切に管理された森林からの木材・木材製品であると認められた「FSC認証」
  • 開発途上国の生産者への適正価格の保証や、人権・環境に配慮した基準が守られていることを示す「国際フェアトレード認証ラベル」
  • オーガニックコットンであり、かつ、加工過程でも環境負荷の少ない方法がとられていることを証明する「GOTS認証」

(参照リンク:東京くらしweb「ちょっと考えて、ぐっといい未来エシカル消費」関連する認証ラベル・マーク(外部サイトへリンク)

他にも「有機JAS認証」「レインフォレスト・アライアンス認証」「asc認証」「RSPO認証」「伝統マーク」など、多くの認証があります。
これらの認証を参考に商品・サービスを選んでみてはどうでしょうか。

こんなこともエシカル消費です

認証のある商品・サービスを選ぶことだけがエシカル消費ではありません。

  • 必要なものを必要な分だけ買う
  • 電気や水を大切に使う
  • 値段だけではなく、長く使えるかどうかを重視する
  • リユース、リサイクルできる製品を選ぶ
  • 陳列棚の手前から商品を選ぶ
  • ごみを分別する
  • マイボトルを持参する
  • 公共交通機関を利用する

……など、今すぐ誰にでもできることはたくさんあります。
まずは、こういったことからはじめてみましょう。

このページに関するお問い合わせ

危機管理総局くらし安全安心課

電話:087-832-3790

FAX:087-861-3291