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公開日:2023年12月1日

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職員教育

看護教育概念図

県立病院の求める人材像

1.教育理念

社会情勢の変化を察知し県立病院の役割・理念を理解した上で、県立病院の看護師としての役割を果たし、県民に信頼される役割を果たし、県民に信頼される県立病院づくりに寄与できる人材を育成する。

2.教育目的

県立病院の理念と看護者の倫理綱領に基づき、看護専門職として自律・自立した思考と行動がとれる看護師を育成する。

3.教育目標

<どのような人材を育成するか>

  • (1)生涯、自らの責任において自己研鑽し、自律した思考と行動がとれる。
  • (2)看護者の倫理綱領を理解し、倫理綱領に基づく思考と行動がとれる。さらに倫理的課題について他者(組織、上司を含めた)に意見が言える。
  • (3)看護師の責務、看護補助者の役割について理解し、臨床で展開している看護ケアの質向上に努める。
  • (4)看護の専門性を理解し、他職種と協働できる。
  • (5)臨床における看護研究の意義について理解し、看護学の発展に臨床現場から貢献できる。
  • (6)キャリア発達について常に考察し、社会人としての責任・香川県職員としての責任を果たすことを基盤とする思考と行動がとれる。

<どのような教育を提供するか>

  • (7)一人ひとりの成長を確認し、承認と課題の明確化に努め、OFF-JT・OJTを適切に活用することで個人の成長を促す。
  • (8)看護管理者は、個々の看護職員教育についての責任を自覚し、看護管理において継続的・段階的に支援できる。

4.令和5年度県立病院教育目標

  • (1)適切な看護を実践するためのアセスメント能力や看護診断能力を向上させる。
  • (2)日常の看護場面における倫理的問題や課題に気づく感受性を高める。
  • (3)チーム医療における看護師の役割を理解し、質の高い看護サービスを提供できる。
  • (4)看護師の「やる気」「やりがい」「目指す看護」を引き出す。

香川県立病院看護職員継続教育計画

県立病院では、各病院ごとの院内研修とは別に、県立病院の全看護師を対象に合同研修会を開催しています。
県立病院の教育理念・目的・目標に沿った教育プログラム、育成計画を行っています。

2023年度看護職員合同研修計画(PDF:245KB)

受講生の感想

  • 県立病院の役割(初任者研修)
    県立病院で働く者として、常に公共性や患者中心の医療、県民のニーズなどを意識して働くようにしたいと思う。
  • 病院における医療安全(初任者研修)
    インシデントは、1人1人が意識を持つことで病院全体で取り組むことを知った。
    1つの行為を行う前に必ず確認行為をするように習慣づけたい。まず、自部署でよく使われる薬剤を知ることから始めたい。
  • 看護実践トレーニング
    演習を通して、点滴準備、採血、血糖測定など様々な看護技術を学ぶことができた。
    輸液ポンプやシリンジポンプにも実際に操作することができ、少し不安がなくなりました。
  • 4ヶ月研修(フィジカルアセスメント)
    呼吸音の聴取方法や異常音を聞いて、正常・異常の違いを聞き分けることができました。
    患者さんの現在の疾患だけでなく、既往症も含めて、いろいろなことを予測しながら、フィジカルアセスメントすることが大切だと学びました。

新人研修

1.プリセプターシップを導入しています

香川県立病院では、新人看護師のリアリティーショックを最小限にすること、プリセプターも指導をとおして
自己成長につなげることを目的としてプリセプターシップをとっています。

プリセプターシップとは

プリセプターとは、precept(教え・教訓)を伝える意味で、指導者、教育訓練者などと訳されています。先輩ナース(プリセプター)が新人ナースの指導者となってペアを組み、一定の期間内に指導目標が達成できるように段階的な計画を作成し、日常業務を通じてマンツーマンで指導を行うことをプリセプターシップといいます。つまり、プリセプターは新人ナースの指導者・相談役として、最も身近な存在です。

新人研修イメージ

2.安心のペア体制

就職して1年間は先輩看護師と必ずペアを組んで看護を経験していきます。このペアになる先輩看護師とはプリセプターに限らず、部署のスタッフみんなで新人を支えます。同じ患者を2人でケアすることで、分からないことがすぐに聞けたり、自分の考えを確認できたりすることに留まらず、先輩看護師の看護に対する考え方や熟練した技術を間近にすることができ、新人看護師たちからは「とても良い気づきが得られる」と好評です。

3.シミュレーション教育

実際の臨床現場を模擬的に再現して、学習者が経験し、それを振り返って学習した知識と技術を統合し、看護実践力を向上させる目的で、シミュレーション教育を取り入れています。学び、考えたことを実際に体験してみることで、単にテキストを読むだけより、知識や技術の定着率がよくなり、実際のベッドサイドケアの際に自信につながります。
シミュレーションは、教えられる人だけでなく、教える側の人、そこに参加している皆が学び合い成長できる魅力があります。

4.ストレスマネジメント

専従の教育担当者や施設外の臨床心理士による面接を受けられます。リアリティショックの緩和やストレスケアの充実を図っています。

5.集合研修

香川県立病院3施設合同の研修と各病院の特色ある研修を用意しています。研修の様子は随時、Facebookに掲載しています。

看護師採用Facebook(外部サイトへリンク)

キャリアアップ支援

1.キャリアラダー

香川県立病院では看護職員の育成のために「キャリアラダー」を取り入れています。

キャリアラダーとは

看護者の能力(看護の核となる実践能力、自己教育研究能力、組織的役割遂行能力、公務員倫理と地域貢献)をラダー(梯子)のように設定し、看護師の専門的な能力の発達や開発、看護実践能力に加えて、看護管理者やスペシャリスト、また、大学院等への進学などキャリアを段階的に発展させるシステムです。
看護スタッフと看護管理者がお互いに能力段階を確認しながら、自己研鑽や人材育成をすすめるための有用なツールです。

香川県立病院キャリアラダー段階図

香川県立病院キャリア図

2.充実した研修

県立病院合同研修と各病院の研修であらゆる分野の研修が受講でき、スキルアップや専門的知識を得て、提供する看護の質の向上につなげています。

3.長期派遣研修

専門看護師教育課程、認定看護師教育課程、香川県保健師助産師看護師実習指導者講習等の長期派遣研修に参加できます。

4.自己啓発休業

大学院進学など自己啓発のために就学する場合は、条件が整えば自己啓発休業(最大2年間)を取得することができます。

5.専門性を高めるために

質の高い看護を提供すため資格取得(ACLS プロバイダー、呼吸療法認定士、透析技術認定士など)のサポートを受けられます。

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