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6月15日(日曜日)に、綾川町で「主基斎田お田植まつり110」が開催されました。
主基斎田(すきさいでん)とは、天皇即位の際の式典「大嘗祭(だいじょうさい)」に献納する新米を作る田のことで、天皇即位の都度、東日本から「悠紀(ゆき)斎田」、西日本から「主基(すき)斎田」と全国から2つが選定されます。
大正天皇の即位の際に、綾川町(旧綾上町)山田地区に主基斎田が設置され、今年で110年目の節目の年を迎えます。主基斎田の歴史や米づくりの伝統文化を後世に伝えるため、綾川町の関係者で組織する「主基斎田保存会」が「お田植まつり」を毎年行っています。この行事は讃岐の初夏を告げる風物詩として県民の皆さまにも親しまれており、綾川町の無形民俗文化財にも指定されています。
当日は10年ぶりに牛耕が行われ、ゆっくりとそして力強く鍬を引く姿に感銘を受けました。
また、地元の高校生や小学生が参加し、太鼓や田植え歌に合わせて当時の衣装で手植えを行う、古式ゆかしい田植風景が再現されました。その後、綾川町婦人会の方々も加わって斎田おどりが披露され、米づくりの歴史を肌で感じることができました。
植えられた苗が立派に育ち、豊かな実りの秋を迎えることを心待ちにしています。
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