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公開日:2026年2月20日

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KAGAWA草の根協力特使

「KAGAWA草の根協力特使」制度は、香川県出身または香川県で在職経験のある方で、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業(海外協力隊員等)で海外に派遣される方やこの事業と同等と認められる国際協力活動に従事(赴任期間が連続90日以上であること)される方に、赴任地での本県の紹介、日常の活動や体験から得た情報提供を委嘱しているものです。
「KAGAWA草の根協力特使」からの現地レポートをご覧いただけます。

2025年度(令和7年度)

海外で活躍中のKAGAWA草の根協力特使によるお便りです!

小田宣博さん(2024年4月~:ドミニカ共和国・廃棄物処理)

島田尚彦さん(2024年5月~:メキシコ・経営管理)

三宅沙也香さん(2025年4月~:エジプト・幼児教育)

小田宣博さん/ドミニカ共和国・廃棄物処理

香川発のアイデアがドミニカへ ― スポGOMIで変わる街と人 ―

私は香川県出身のJICA海外協力隊員として、ドミニカ共和国サント・ドミンゴ・エステ市役所で環境分野の活動をしています。香川では、地域での清掃活動や環境教育が身近にあります。私はその経験が、今の活動の原点になっています。
私の任地では、ごみのポイ捨てや不法投棄が日常的に起きており、環境面での大きな課題となっています。しかし、人々は明るく前向きで、イベントやスポーツとなると一気にエネルギーがあふれ出します。そこで私は、この地域の"好き"を生かし、日本・香川でも広がっている「スポGOMI(スポーツごみ拾い)」を通じて、環境問題を楽しく伝える取り組みを始めました。
スポGOMIは、ごみ拾いを競技として行う取り組みです。チームで協力し、制限時間内に集めたごみの量や種類を競います。2025年5月に開催した大会には、49チーム147名が参加し、約1,1トンのごみを回収しました。多くの参加者が、笑顔で街をきれいにする姿が印象的でした。
大会後、「また参加したい」「自分の家の周りもきれいにしたい」という声が聞かれ、市役所でも定期的な清掃活動が行われるようになりました。スポGOMIは、ごみを拾うだけでなく、市民と行政をつなぐ役割も果たしています。
任期中の目標は、スポGOMIをきっかけに生まれた行動の変化を、一時的なものにしないことです。香川県で学んだ「地域で支え合う環境づくり」を、この国でも根付かせていきたいと思います。
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※市役所にて、廃棄物管理改善に向けた打合せを行う筆者。
 行政職員と連携し、現場の課題解決に取り組んでいる。

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※「ゴミ拾いはスポーツだ!」若者や学生がチームで協力しながら競技形式でごみを回収。
 従来の環境活動にはなかった主体的で躍動感あふれる姿が広がった。

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※観光名所コロンブス灯台周辺で開催された、ドミニカ共和国初のスポGOMI大会。
 地域の象徴的な場所で実施することで、市民への発信力も高まった。

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※優勝チームの表彰式。
 自分たちの手で街をきれいにした達成感が、公共空間への愛着(オーナーシップ)へとつながっている。

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※競技の成果として回収されたごみ。中央左はスポGOMI創設者の馬見塚氏、右は筆者。
 香川発の取り組みが国境を越えて広がっている。

島田尚彦さん/メキシコ・経営管理

メキシコについて
中央アメリカに位置するメキシコは、意外と知られていないのですがメキシコ合衆国が正式名称です。面積は日本の約5倍です。人口については1.2億人程で日本とよく似ています。公用語はスペイン語です。映画「リメンバーoミー」の題材となり、日本のお盆にあたる「死者の日」は世界的にも知れ渡ったことかと思います。また、テキーラやタコスで有名な国だということもご存じかと思います。
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※死者の日の様子です。

文化について
アステカやマヤに代表される先住民文明とスペイン統治下時代の文化が混在する興味深いものです。観光では、古代遺跡やセノーテと呼ばれる地底湖など沢山の見どころがあります。また、辛い食べ物が好きな方は、食も楽しめる事でしょう。近年では、日本の食やアニメ、音楽も広く受け入れられています。また日本の大手自動車メーカーが進出するなど産業面でも関わりが深くなっています。上記のようにメキシコは様々な文化を受けいれる柔軟さがあるように感じます。私も職場の同僚に日本語を教えたり、香川県の宣伝をしたりしています。讃岐うどんもスーパーで売っています。

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※職場で同僚の誕生日を祝う習慣があります。温かい文化です。

配属先と活動について
私の任地は首都に近いイダルゴ州の州都パチューカです。州政府の経済局にて中小企業向けに5sセミナーを開催したり、輸出入支援の活動をしています。12の工業団地を有する当地は、北米向け輸出で経済状況は良好です。団地の規模も大きくアッセンブリンや材料加工が行われています。また、鉱石や天然資源も豊富です。いつかパチューカと日本の経済的な繋がりが出来ることを期待しつつ残りの任期も活動に励みたいと思います。

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※工場見学に行きました。マヤ鉄道の列車部品を作っています。

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※5sセミナーを開催しました。

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※陽気な同僚と職場での風景です。この日は独立記念日でした。

三宅沙也香さん/エジプト・幼児教育

まんでがんエジプト1(PDF:647KB)

まんでがんエジプト2(PDF:452KB)

まんでがんエジプト3(PDF:519KB)

まんでがんエジプト4(PDF:598KB)

2023年度(令和5年度)

2022年7月よりKAGAWA草の根協力特使として活躍中の3名による現地レポートです!

筒井駿樹さん(パラオ共和国・小学校教育)

道官丈晴さん(マダガスカル共和国・コミュニティ開発)

出水結花さん(ボツワナ共和国・環境教育)

 

筒井駿樹さん/パラオ共和国・小学校教育

パラオ共和国のアルモノグイ州に派遣されて早1年が過ぎました。
先日パラオで開かれたフルマラソン大会に出場した際には、沿道に並ぶパラオ人から「がんばれアルモノグイ!」というたくさんのエールをいただきました。完走して村に帰ったら英雄扱いで、自分はもう州の一員として迎えられているのだなと嬉しく思いました。


配属先の小学校では、子ども達の算数の支援をメインに行っています。日本の学校現場で培ってきた数々の技を活かしてサポートしてきました。最初は算数が嫌いだと言っていた子ども達に九九を定着させ、単元ごとの確認テストで確実に満点を取れるように支援し続けてきました。今では算数が一番好きな科目と言う彼らを見て、自分の活動の手応えを感じる日々です。

算数大会のようす

隣の州の学校の同学年とzoomで繋いで算数大会を開きました。


うどん県を代表して、うどんの作り方も伝授しました。パラオにはUdongという、うどんと似て非なるものもありますが、小麦粉と水から手打ちで作った本場の讃岐うどんを実食して子ども達は目を丸くしていました。それ以外にも運動会の企画、餅つき、茶道や書道などなど日本の文化を惜しみなく伝えています。日本と歴史的に関わりの深いパラオ人は私以上に日本文化に造詣が深い時もあり、毎度驚かされます。

うどん作りのようす
うどん県民の名に懸けて、子ども達にうどんの作り方を教えました。


現在取り組んでいるのはAIの普及活動です。ChatGPTの算数ドリルを作って先生方を対象としたワークショップを開いたり、画像生成AIを使った授業を子ども達に対して行ったりしています。私がいなくなった後も、現地の人たちが使い続けられる技術は何だろうかと試行錯誤する日々です。

教員向けワークショップのようす

AIドリルの教員向けワークショップを開催。全国紙にも記事が載りました。

運動会のようす
運動会で子ども達とソーラン節を踊りました。練習の成果やいかに。

 

道官丈晴さん/マダガスカル共和国・コミュニティ開発

Manaoahoana!(マナオーナ!)
JICA海外協力隊としてマダガスカルで活動している道官丈晴です。三木町役場に勤務する地方公務員で現職参加しています。
冒頭の「Manaoahona」はマダガスカル語で「こんにちは」という意味です。
公用語はマダガスカル語とフランス語ですが、日常のあいさつでは「Manaoahona」がよく使われます。

 

~マダガスカルってどんな国?~
アフリカ大陸の東側に位置する世界で4番目に大きな島マダガスカル。かつてフランスに統治されていたので、公用語として学校でフランス語を学びます。また島に生息する約80%もの動植物が「固有種」であると言われており、巨大なバオバブの木をはじめ、たくさんの種類のキツネザルやカメレオンなどが生息しています。一方で最貧国の一つと言われており、国民の約80%が一日1.9ドル以下で暮らしています。

アンタナナリポのようす カメレオン

首都アンタナナリボ
フランスの香りがする街並みが残っています

カメレオン
固有種とされるたくさんの動植物がいます

 

~日本とよく似ている?~
マダガスカルは日本と全く違う国のようですが、実は似ているところもたくさんあります。その一つが主食の米です。マダガスカルの一般的な食卓には驚くほどの「山盛り白飯」が出てきます。米の消費量はなんと日本の約2.5倍だそうです。一方で、おかずの材料は値段が高いので、お米に比べると少ししか食べられない家庭も多くあります。

マダガスカルの料理
一般的なマダガスカル料理

 

~配属先と活動について~
私の任地は首都アンタナナリボから西へ約140Kmにあるスアヴィナンジーナです。大学の分校にあたる高等学院に勤務し、大学生や農村住民を対象として、かつて日本で進められた農村地域開発手法である「生活改善運動」の普及を目的とした授業やワークショップを行っています。現在、大学には約1,800人の学生が在籍していますが、公共インフラが整備されていない地域のため深刻な電気・水不足に悩まされています。貧困に直面し、何もかもが不足する厳しい環境の中ですが、将来の農村開発の担い手となる人材育成を行い、マダガスカルにおいて継続的に生活改善につながる活動が実施されることを目指してこれからも励みます。

学生たちとの調査のようす 配属先でのようす
学生たちと農村の実態調査

配属先にて

 

出水結花さん/ボツワナ共和国・環境教育

ボツワナは、アフリカ大陸最南端の南アフリカ共和国の北側に位置する内陸国です。

アフリカというと貧しい印象を持つ方も多いかもしれませんが、1967年に世界最大のダイヤモンド鉱山が発見されたことにより、「アフリカの優等生」と呼ばれるまでに急成長しました。国が比較的豊かになり顕著になるのがゴミ問題です。私は環境教育隊員として県庁の公衆衛生課に所属し、学校や自治体を巡回しながら、適切なゴミ処理や環境保護に関する授業やワークショップを行っています。

ボツワナ国旗

ボツワナの国旗
背景の水色は内陸国ボツワナにとって大切な水を表しています。

 

私の考えるボツワナ最大のゴミ問題はポイ捨てで、ボツワナでポイ捨てを見ない場所はないと言っても良いほどです。小学校や自治体で、ポイ捨てにより発生する問題や、ポイ捨てされたゴミが土に還るまでの年月等について授業を行い、その後も繰り返し指導しています。

小学校での活動のようす
小学校にて、自作の紙芝居の読み聞かせをしています。
いつも私の授業を楽しみにしてくれ、最前列の取り合いになります。

 

もう一つの問題が分別です。私の住む地域には民間のリサイクル企業がいくつかあり、主にスーパーやオフィスと契約しダンボールやビニールなどの資源ゴミを分別回収しています。ところが一般家庭や公共施設のゴミを分別回収する仕組みはまだないため、リサイクルされるはずの資源ゴミはそのまま埋立処分場に運ばれてしまいます。現在、リサイクル企業と連携し、巡回する5つの小学校で分別回収を始める計画をしています。また自治体では、生ごみや廃材を使った野菜作りや、果物の皮などの捨てる部分を使った料理教室などを行っています。

小学校での活動のようす
小学校にて、歌とダンスで分別の仕方を教えています。
すぐに歌を覚え、独自の振り付けを付けながら踊ってくれました。
自治体での活動のようす
自治体にて、オレンジの皮で作ったお菓子を食べています。
簡単で美味しく、何よりゴミをリサイクルできる料理は好評でした。

 

自分の足で色々な所へ行って状況把握し、自分に何ができるか考え、実行していくのは遣り甲斐がある反面、文化の全く違う国での活動には壁も多く、その度に悔しい思いをしてきました。しかし最近、「今日はゴミをポイ捨てせずにポケットに入れてるよ!」と見せてくれる小学生が増えてきました。こうした小さな変化を励みにしながら、現地の方々やボツワナの未来のために任期を全うしたいと思います。

地域のイベントでうどん作り
地域のイベントでうどん作りを教えています。
味の濃い料理を好むボツワナ人にウケるか心配でしたが、皆さん美味しいと食べていました。

 

過去の現地レポート

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