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公開日:2021年11月30日

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就労移行支援ぐりーんじょぶ

♪働く夢を現実に

令和3年11月30日

ぐりーんじょぶNEWSNo.35(PDF:550KB)」を発行しました。

令和3年7月27日

ぐりーんじょぶNEWSNo.34(PDF:511KB)」を発行しました。

令和3年4月7日

ぐりーんじょぶNEWSNo.33(PDF:423KB)」を発行しました。

令和3年1月6日

ぐりーんじょぶNEWSNo.32(PDF:633KB)」を発行しました。

令和2年8月6日

ぐりーんじょぶNEWSNo.31(PDF:356KB)」を発行しました。

令和2年3月31日

ぐりーんじょぶNEWSNo.30(PDF:449KB)」を発行しました。

令和元年12月26日

ぐりーんじょぶNEWSNo.29(PDF:319KB)」を発行しました。

令和元年9月10日

ぐりーんじょぶNEWSNo.28(PDF:347KB)」を発行しました。

平成30年8月23日

ぐりーんじょぶNEWSNo.25(PDF:323KB)」を発行しました。

平成29年8月10日

ぐりーんじょぶNEWSNo.22(PDF:359KB)」を発行しました。

平成27年6月30日

夢や目標に向かって!

平成27年4月、3人のスタッフのうち、2人が異動となりました。あわただしい毎日、あっという間に2ヶ月以上が経ち、気が付けば、暑い夏がやってきていました。
そうしている間にも利用者さんは夢や目標に向かって一歩一歩前進しています。

Fさんの目標と川部みどり園

にんにくナイフで根切り作業。ナイフの使い方も心得ています

Fさんの目標は「就職して自立したい」というものです。

川部みどり園では、生活訓練事業(ぐり〜んらいふ)と就労移行支援事業(ぐり〜んじょぶ)による連携した支援を行っています。それは、社会生活力を身につけることで、地域での生活が豊かに過ごせるようになり、また、生活面の自立が長い就労生活を支えると考えているからです。

Fさんは平成24年度より川部みどり園の施設入所支援とぐり〜んらいふを利用され、2年間、社会生活力を身につけるためのプログラムに取り組みました。

ぐり〜んらいふで掃除や買い物、調理などの生活技術プログラム、軽作業や農園芸作業などの作業プログラム、外出訓練や金銭管理などの学習プログラム、そして、SST(社会生活技能訓練)などの対人関係プログラムに取り組むとともに、施設入所支援でも掃除や洗濯、身の回りの整理整頓、ほかの利用者さんたちとのかかわりの中で多くを学び、自分でできることを増やしていきました。

“ぐり〜んじょぶ“そしてグループホームへ

グループホームで夕食作りにはげむFさん。

少しずつ力をつけてきたFさんは、就労移行前訓練としてぐり〜んじょぶのプログラムへの参加により、さらに自信をつけて、平成26年度からは正式にぐり〜んじょぶへ移行。職業スキルやコミュニケーションスキルなど一般就労に必要な力をつけるため、日々頑張っています。

そして、もうひとつ。Fさんはこの春、大きな次のステップへと踏み出したのです。

2度の体験利用を経て、6月1日、施設入所支援を卒業して地域のグループホームへと生活の場を移されたのです!!

大人数の施設入所と比べ、最初は少しさびしく感じられたグループホームでの生活も、今では新たな生活リズムにも慣れ、また、外出支援でヘルパーさんの力をかりて行動範囲も広がり、休日の過ごし方にも変化が見られてきました。ある日はボーリングにでかけ、先週はグループホームでおからクッキーを焼いたとか・・・。

お菓子作りにもチャレンジしました。

お菓子作りにもチャレンジしました。次は何を作ろうかな♪(撮影はFさん)

そして次のステップへ・・・

生活が安定してきたところで、次はいよいよ就職へ向けて本格的に頑張ります。ハローワークや就業・生活支援センター、職業センターの職員の方たちとの面談が続く中、施設外就労にも力が入り、ますます成長中のFさんです。

平成26年12月24日

自信をつけるということ

ぐり〜んじょぶの取組

ぐり〜んじょぶの利用者さんは自尊感情が崩壊された方が多いです。そのため自信を取り戻し自尊感情の再構築を目的に、SST・コグトレ・SS学習会、さらには日常訓練場面で褒めて誉めてほめまくる取り組みを行っています。

また利用開始時に伝えるのは「みどり園は失敗をするところ。たくさん失敗をして、その原因を見つけて解決しましょう」ということ。

実際に失敗したら、怒ったり注意したりするのではなく、リフレーミングをして「良い失敗をしたね。どうして失敗したかを考えられるよ。これで就職してからの失敗はなくなるよ。よかったね。おかげで他の人も学習できる機会ができた、ありがとう」とお伝えします。

ほめることとリフレーミングをすること、これらを繰り返すと、下を向いていた利用者がだんだん顔を上げ始めます。一度の失敗は許される、そう利用者さんが実感し始めると、これまで消極的だった人が、何事にもどうどうと取り組みだし、自信が芽生えてきます。わかりませんとはっきり言える、教えてくださいと物怖じしない、

そんな風に変わってきています。そしてそれが、利用者全員が一般就職を果たしていることに結び付いているのでしょう。

B型アセスメントをして

先日、一般就労の経験がない等、ある条件の方が就労継続支援B型を利用される際に必要な就労移行支援事業所でのアセスメントを行いました。彼は統合失調症の方です。

14日間のアセスメントを終えた後のフィードバック会議でご本人さんが「いろいろ経験させてもらってためになった、いい経験をしたと思います」とおっしゃられた後、お母さんがこうおっしゃられました。

「ずっと家で引きこもっており、なんとかB型へ行く気になってくれたので、みどり園でのアセスメントをなるべく短く終えてもらい、早くB型に行ってほしい、とみどり園利用前は思っていました。ところがみどり園に通いだし息子が私に話してくるようになりました。『雑巾の搾り方はこうするといいってみどり園で教えてもらった。』びっくりです。またこれまでお小遣いを渡したら使いっきりだったのが、明細を書いてレシートを貼り付けた封筒に残金を入れて渡してくれるようになり、色々なことをメモするようになったのです。

これまで私が教えておかなければならなかったことをみどり園が教えてくれている。いい表情で家に帰ってきていました。みどり園でほめてもらって自信が出てきたのだと思います。

最初はすぐに終わってほしかったアセスメントですが、今はもっと長くしてほしい、もっと早くからみどり園のことを知っていたらと思います。」

自信を持って頂く喜び

とても嬉しかったです。みどり園のことを誉めてもらったことよりも、彼が自信をつけたのをお母さんがきちんと認めてあげてくれたことが嬉しかったのです。

短いアセスメントの期間でしたが、おごった言い方をすれば彼が本来の自分の姿を見つけ出すきっかけになったのだろうと思います。そしてその姿を母親が見て感じて、息子への見方を変える。親子関係の好転に結び付く。そして息子は自尊感情を再構築し、自信をつけていく。まさに生まれ変わる瞬間に立ち会えたのです。この仕事をしていてよかったと思える会議でした。

平成26年12月15日

12月1日付でお二人の利用者が就職しました。

12月1日付でお二人の利用者が就職しました。お二人の就職までの道のりをごくごく簡単にまとめました。

実習で培った力を発揮

Sさんの就職が決まりました。すぐにでも就職できるだろうと思っていましたが、存外にてこずりました。

しかし、県庁実習やアビリンピック出場という経験を活かして、チャレンジすることで就職が決まりました。

もちろんその陰にはお母さんの支援や障害者就業・生活支援センターのご尽力があったことは間違いありません。

実習で培った力を発揮

短期間にたくさんの経験

Sさんは昨年1年間生活訓練を利用し、その間毎週2日間就労移行支援で移行前訓練を行いました。そして4月から就労移行支援も併用利用し始めました。と言っても就労移行支援に来るのではなく、県庁で実習が始まったのです。

県庁実習ではそれはそれはたくさんの経験をさせていただきました。スーツを着てバスで出勤。歓迎会や納涼会にも出席。いろいろな事務補助の仕事をさせていただきました。

コミュニケーションが苦手なSさん、求められたのは作業以外で人の顔を見て報告する、質問する等彼にとってはとてつもなく高いハードルでしたが、日を追うごとに、声も少しずつ出だし、顔も上を向き始めました。県庁実習の最後には笑顔も見られました。

短期間にたくさんの経験

返事ができるようになった

実習中からオリーブの横山さんが頑張って次の実習先を探してくれました。面接も何回も受けました。ところがなかなか結果が出ません。しかしへこたれることなく課題をこなしていったのです。その結果、採用を勝ち取りました。最初の面接ではずっと無言で何も言えなかったSさんですが、県庁実習を終える頃には、きちんと返事をすることもできるようになりました。実習で培った力の賜物です。

全国アビリンピックで旗手

集合写真

昨年のかがわアビリンピック製品パッキングの部で優勝したSさん、今秋、全国大会へ出場し、なんと開会式で香川県旗を持ちステージに上がる旗手を務めたのです。とても緊張しましたが、県庁実習で鍛えた精神力で立派に旗手の役割を果たしました。

お赤飯

みどり園最終日には給食のご厚意で、本人用に赤飯を出してもらいました。他の利用者さん達が「早く僕も食べられるようになりたい」と言うのを聞きながら、満足げに頬張る姿が印象的でした。Sさん、実習で培った力を活かしてしっかり頑張ってください。

楽しい仕事に就けます

Oさんが食品会社への就職を決めました。知的障害がある人を雇用した経験のない会社のため、面接時はとても不安で心配されていましたが、実習を始めるとすぐに「雇用したい」と言ってくれました。

まじめでコツコツ仕事をするOさん、汚いことも全く厭わず、もういいよと言う位徹底的にきれいにするOさんの適性にピッタリの仕事内容です。Oさんは楽しい仕事だと、顔をほころばせています。

楽しい仕事に就けます

失敗を繰り返す実習

Oさんはこれで4回目の就職になります。言い換えれば3回離職したことになります。どうして仕事を辞めたのかOさんに聞くと「新しい上司が叱るばっかりする」等の理由を教えてくれました。ひどい上司です。

しかし訓練をしていくうちに、上司だけのせいではないことがわかりました。Oさんは指示されたことがわからなくても「ハイ」「わかりました」「はあ」と返事をして自分勝手に作業をすることがよくありました。会社での出来事を推測すると、新しい上司に指示された内容がわからないのに「わかりました」と答え、前の仕事の通りにしていたのです。ですから全然違うことをしてしまい、新しい上司が怒っていたのでしょう。

そこでメモをとる、復唱をする、わからないことをわからないと言うことを徹底して訓練しました。半年も経つととてもよくできるようになり、安心して実習へ送り出しました。

はじめはとても喜んでくれた実習先です。ゆくゆくは雇用も考えてくれていましたが、途中で「もう来なくていい」と言われてしまいました。理由を問うと「できますと言うので任せると全然できていない。戦力にならないどころか手間ばかり増える」との評価でした。Oさんに聞くと「指示がわからなかったけれど、怖くてわかりませんと言えなかった」と漏らしました。

厳しい訓練に耐える

もう一度訓練のやり直しです。毎日毎日職員が意地悪をしました。わかりにくい指示を出す、怒鳴り声をあげて指示する、省略して指示を出す、早口で話す。はじめは戸惑っていたOさんも次第に落ち着いて「わかりません」「ゆっくりお願いします」等が言え、メモをとり、メモを見て復唱できるようになりました。

いよいよ新しい実習の始まりです。Oさんも緊張していましたが、スタッフもドキドキ。毎日電話をして「わからないことはあったか」「どう聞いたのか」等確認し、アドバイスしました。

実習が終了し、採用が決まりました。実習振り返りの会で企業側より「わからないことはきちんと聞いてくれ、復唱し勝手な判断をしないという当然のことが当然のようにできていた。十分戦力になっている」ことを評価していただきました。訓練の成果があがりました。

12月1日から出勤し始めましたが、3日に「4時間勤務から時間延長したい」と会社から申し出があったそう。会社の新しい戦力になったようです。

だるまの目入れ

頑張れOさん、もう失敗しないよ。

平成26年4月30日

面接うまくいきました

福井次長から修了証書を受け取りました。決意の言葉も「花を咲かせる」と上手く喜びを表現できました。

Mさんは勤めていた工場が閉鎖されたため、職を失い、心配した養護学校の先生の紹介でぐり〜んじょぶへやってきました。

慣れていないことや経験がないことに臆病なMさん、どうなることかと不安いっぱいでしたが、不得意なことをクリアしながら、自分の得意な分野で面接をクリアして採用を勝ち取りました。

経験不足を克服し自信に

ブロイラー工場で鶏肉の解体をしていたというMさん、さぞかし手先が器用なのだろうと思っていました。ところが作業をしてもらうと、あまりにもできないことが多いのです。手先が不器用なのか、経験がないのか、まあ散々な状況です。

そこで色々な作業を経験してもらいました。するとわかってきたのは、経験のないことには非常に怖がりおじけづき、その結果、成果がでないということです。

例えば斜面での草集め。道具を使って草を集めるなんてとんでもない。斜面を歩くことさえできません。例えばフェンスの乗り越え。なんとかフェンスを跨いだはいいが、その状態で立ち往生。さらにはハサミを使用しての軽作業。これだけ曲がりくねって切る方が難しいだろうと思うほど切り取り線からはみ出ています。

机上作業などは何度も何度も体験することでかなりできるようになってきました。しかし斜面での作業や脚立を使用しての作業は、まるで職員が虐待をしているかのように「怖いです」と本人が叫ぶので充分な経験を積ませてあげることができません。

ところがある会社の求人に応募するため書類を持っていった時のことです。「蛍光灯を取り替えるため脚立に上がる作業があるよ」と言われました。さあ、大変。早速脚立のぼりの訓練です。これまで蛍光灯交換の時にはいつも脚立を支えるか、部品を渡すアシスト役でしたから、まず脚立の一段目に上る訓練。一段を上がるのにどれだけ時間がかかることか。それでもなんとか低い脚立はクリアしました。次に少し高い脚立。これも一段足をかけては下ろし、また足を上げたかと思うとすぐにおろすということを何十回も繰り返して、やっと上がることができました。するとどうでしょう、次に脚立に上がる時にはあれほど怖がったことが嘘のようにササッと上るのです。

経験不足を克服し自信に

支援の方法として最初は一段づつ上ることから始めました。次に片手をはなす、片手に雑巾を持ち作業する。またがって天台の上に座る等スモールステップ、スモールサクセスを心がけました。

企業面接の本番、彼は面接官に向かって堂々と言いました。「僕は高い所が不得意でしたが、みどり園で脚立を上る訓練をして平気になりました。」

これが功を奏したのか、みごと採用となりました。自分の不得意分野を努力で克服し、さらに得意分野の「お喋り」でその経験をうまく伝えて面接を乗り切ったのです。

がんばれMさん、努力すれば報われるよ!みんなが応援しています。

平成25年12月5日

夢を諦めないで良かった

Sさんはぐり〜んじょぶの利用を始めた時に2つの夢があると言っていました。「もう一度働くこと」と「バイクにのる」ことです。いくつもの失敗を繰り返しながら、Sさんは夢を決して諦めず、積極的に訓練をし、ついに2つの夢を叶えたのです。

バイクに乗るのは免許証が必要です。彼は大変な勉強家で道交法の知識は豊富です。農場へ実習へ行く車中、皆で標識等のクイズをしても常に正解、私が忘れた法規もしっかり暗記しています。でも1ヶ月に1回は原付免許にチャレンジするのですが、いつも42点付近で不合格。複雑な文章や引っ掛け問題で点を落とすのです。

25回目の試験に落ちたある日、電話がかかってきました。「もう落ちたくないです。落ちたら辛いのでもう受験しません。」かなりパニックになっていたのでその日は「わかりました」と電話を切りました。翌日通所してきた彼に「明日も受けに行ってください、続けたら必ず受かるから」と伝えました。その二日後に「初めて受かりました」と嬉しい電話がかかってきました。

今、彼はバイクで誇らしそうに通勤しています。

もうひとつの夢も苦難の連続でした。

体験実習に行きました。彼も仕事内容が気に入り「ここへ就職したいです」と言い出しました。現場も彼の評価が大変よく「雇ってあげて」と上層部へ頼み込んでくれましたが「今増員する余裕はない」と断られてしまいました。

次に就労支援員が彼にぴったりの特例子会社を探してきました。「ここなら雇ってくれそうだ」と面接に行くと、社長が人間関係で退社したという彼の履歴書を見て「あたりの厳しい人が今在職しているから、もたないかもね」と辛そうに履歴書を返してくれました。

なかなか運がありません。

合同面接会で、当日参加の企業に誘われて履歴書だけ出してみると、二次面接に呼ばれました。休日が不定期なため、土日休みが希望ですが、と確認すると「それでもいいから」というので受けると、なんと合格。しかし企業と詳細を話しあっていくと半年後には土日含めてのローテーションに入ってもらいたいとのことでした。彼は土曜日に合気道を習っています。やっとみつけた楽しみを諦めたくないです。泣く泣くこちらからご辞退させたいただきました。

落ち込んでいる時に、「ここは家から近いよ」と就業・生活支援センターオリーブさんが持ってきてくれた実習の話が、ついに就職につながりました。土日も休みで、彼の特性にも合った仕事で職場の雰囲気も本当にいい会社です。諦めないでよかった。

修了式で園長から修了証書をいただきました。

修了式で園長から修了証書をいただきました。残るメンバーへの答辞も立派なものでした。

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健康福祉部川部みどり園

電話:087-885-8600(代表)

FAX:087-885-8609