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公開日:2016年1月18日

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水需給の見通し

香川の水事情

香川の水

【水需給の見通し】

水需給の見通し

本県では、平成9年5月の「第3次香川県長期水需給計画」策定後、経済成長の安定化や人口の減少など水需給を取り巻く社会経済情勢が大きく変化し、また、近年、気候変動による渇水が頻発・深刻化していることから、これらを踏まえた長期的な水資源対策を推進していく必要があります。
そこで、総合的な水資源対策を推進するための指針となる「香川県総合水資源対策大綱2011」の策定に向けて、本県における長期的な水需給の見通しを推計しました。

  • (1)推計年度
    水需給の見通しの推計については、基準年度を平成18年度とし、平成37年度を最終年度とします。なお、平成27年度、平成32年度を中間年度として設定します。
  • (2)対象用水
    水はその使用形態から都市用水と農業用水に大別され、都市用水は更に水道用水と工業用水に分類されます。
    各用水は、その用途によって以下のように、更に細かく分類することができますが、この水需給の見通しでは、水道用水、工業用水、農業用水の3用水を対象としています。
    なお、工業用水は海水を除き淡水を対象にしています。

水使用形態の区分の図
水使用形態の区分

  • (3)水需給見通し
    本県の水需要量の見通しを見ると、水道用水では人口の減少に伴い緩やかな減少傾向にありますが、工業用水では臨海部への工場立地などから増加が予想されるとともに、農業用水についても農業政策の推進などにより増加傾向が見込まれることから、需要量は全体的に増加すると予想されます。
    水供給量については、水道用水では、新規ダム開発分を加えても、自己水源の安定性を考慮すると、平成18年度に比べて減少すると予想されます。工業用水や農業用水については、現在の水源を適切に保全・管理し、香川用水からの配水を受けたとしても、必要な水量を確保することができません。
    需給バランスを見ると、将来は全ての用水で不足が予想され、平成37年度には県全体で年間24,742千立方メートル(水道用水1,117千立方メートル、工業用水3,142千立方メートル、農業用水20,483千立方メートル)の不足が見込まれることから、水源の適切な保全・管理、新たな水源施設の整備、広域的な水融通などの安定的に水を供給できる体制づくりを行うことが求められます。また、今後も県民一人ひとりが日常的な節水に努める必要があります。

県全体の水需給見通しのグラフ

【日最大需給バランス】
水道用水の需要量は季節や時期により大きく変動し、特に夏場の暑い時期には需要量が増加します。しかし、この時期には渇水に見舞われることが多く、香川用水の取水制限も頻繁に実施され、過去の香川用水の取水制限率は平均で65%に達しています。
水道用水の各種施設は、日最大量(年間を通して最大の一日当たり給水量)など短期での需給バランスで計画されるため、香川用水からの給水が65%に制限された事態を想定して日最大量により需給バランスを見ると、平成37年度では、香川用水給水地域内では日量50,616立方メートルが不足し、香川用水非給水地域でも4,121立方メートルが不足すると見込まれます。

このページに関するお問い合わせ

政策部水資源対策課

電話:087-832-3128

FAX:087-806-0236