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公開日:2016年1月18日

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吉野川総合開発計画

香川の水事情

香川の水

【(参考)吉野川総合開発計画】

吉野川の水が香川へ ~吉野川総合開発計画~

(1)吉野川総合開発計画

四国を代表する吉野川は、坂東太郎(利根川)、筑紫次郎(筑後川)と並んで四国三郎と呼ばれ、全国屈指の大河川であり、豊富な水資源を有しています。
一方、四国地方は四国山地をはさんで多雨地帯と寡雨地帯に分かれ、吉野川流域及び太平洋側でしばしば大規模な洪水が発生し、瀬戸内海側では水不足に悩まされてきました。
戦後、この流域の水資源開発は、四国開発の基本的課題であり、4県が、”四国は一つ”の理念のもと四国の繁栄へ向かって調整を重ねた結果、昭和41年「吉野川総合開発計画」基本計画が合意されました。
その後、吉野川総合開発事業によって、早明浦ダムをはじめ、香川用水などの関連施設を建設し、洪水調節・発電・用水確保など、四国4県への都市用水・農業用水の安定供給によって、産業基盤の強化と生活環境の整備に貢献しています。

早明浦ダム(上空からの写真)
早明浦ダム(高知県)

吉野川(大歩危)の写真
吉野川(大歩危・徳島県)

吉野川水系の水資源開発施設の地図画像
【吉野川水系の水資源開発施設 拡大表示(クリック)】(PDF:374KB)

(2)早明浦ダム

早明浦ダムの写真

早明浦ダムの基本情報
位置 高知県長岡郡本山町吉野(左岸)
流域面積 (直接)417平方キロメートル+(間接)55平方キロメートル=472平方キロメートル
ダムの高さ 106m(27階建のビルに相当します。)
ダムの長さ 400m(新幹線約16車両と同じ長さです。)
貯水池面積 約7.5平方キロメートル(甲子園球場の約195倍です。)
ダムの体積 120万立方メートル
総貯水量 3億1,600万立方メートル(学校のプール(420立方メートル)約75万杯分です。)
有効貯水量 2億8,900万立方メートル
工期 昭和38年4月~昭和53年3月
事業費 331億円

早明浦ダムは、吉野川水系における水資源開発の中核をなすもので、次のような目的で建設されたものです。

  • (1)洪水の時、川の水を調節する。(洪水調節)
    早明浦ダム地点における計画高水流量4,700立方メートル/秒のうち、2,700立方メートル/秒の洪水調節を行い吉野川沿川の水害を防ぎます。
  • (2)いつも川に水が流れるように水を調節する。(維持用水の確保)
    吉野川の流水の正常な機能を維持するために必要な流量として池田ダム地点において、かんがい期最大43立方メートル/秒、非かんがい期15立方メートル/秒を確保します。
  • (3)四国4県に供給する水を新しく生み出す。(新規用水の開発)
    ダムにより年間8億6,300万立方メートルの用水を新しく生み出して四国4県に供給します。
  • (4)電気をつくる。(発電)
    ダム左岸側の発電所により、最大出力42,000kWの発電を行います。
(早明浦ダム建設事業の経過)
昭和37年7月14日 吉野川総合開発部会第1回部会において、吉野川総合開発計画として早明浦ダムを中核とする基本方針を確認する。
昭和38年4月1日 建設省(現国土交通省)が早明浦ダム調査事務所を本山町に開設し、実施計画を開始。
昭和41年6月22日 吉野川総合開発部会第4回において早明浦ダム計画の最終試案
昭和41年7月 特定多目的ダム法に基づく早明浦ダム基本計画に4県が同意。
昭和41年11月18日 吉野川が水資源開発水系に指定される。
昭和42年3月14日 吉野川水系における水資源開発基本計画、閣議決定。
昭和42年3月24日 早明浦ダム建設事業に関する事業実施方針指示(建設大臣)。
昭和42年3月30日 ダム本体工事に着手。
昭和42年4月1日 早明浦ダム事業を建設省より水資源開発公団(現(独)水資源機構)へ移管。早明浦ダム建設所発足。
昭和48年3月31日 ダム本体工事完成。
昭和48年11月10日 竣工式。
昭和50年4月1日 水資源開発公団早明浦ダム管理所発足

(早明浦ダム建設事業にあたっての香川県の負担割合)
早明浦ダムの事業費は、受益者それぞれが費用負担しており、総事業費は約331億円ですが、治水分と発電分を除く利水分の事業費約109億円のうち、香川県は、約44億円負担しており、事業費における香川県の負担割合は約40%となっています。

(3)池田ダム

池田ダムの写真

池田ダムの基本情報
位置 徳島県三好市池田町西山(左岸)
流域面積 1,904k平方メートル
ダムの高さ 24m(6階建のビルに相当します。)
ダムの長さ 247m(新幹線約10車両と同じ長さです。)
貯水池面積 1.44平方キロメートル(甲子園球場の約36倍です。)
ダムの体積 5.2万立方メートル
総貯水量 1,265万立方メートル(学校のプール(420立方メートル)約3万杯分です。)
有効貯水量 440万立方メートル
工期 昭和43年9月~昭和50年3月
事業費 74億円

池田ダムは、次のような目的で建設されたものです。

  • (1)洪水の時、川の水を調節する。(洪水調節)
    池田ダム地点における計画高水流量11,300立方メートル/秒のうち、200立方メートル/秒の洪水調節を行います。
  • (2)いつも川に水が流れるように水位を確保する。(維持用水の確保)
    吉野川の流水の正常な機能を維持し、ダムが建設される以前から使用していた下流の用水の安定を図ります。
  • (3)香川用水や吉野川北岸用水に水を送るための水位を確保する。(取水位の確保)
    吉野川から吉野川北岸用水および香川用水を分水するために堰上げを行い、最低水位(海抜87.5m)を確保します。
  • (4)電気をつくる(発電)
    ダム地点で最大出力5,000kWの発電を行います。

このページに関するお問い合わせ

政策部水資源対策課

電話:087-832-3128

FAX:087-806-0236