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公開日:2020年12月10日

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野菜・花き研究課

野菜・花き研究課 (Vegetable Crops & Ornamental Plants Group)

新品種の育成と高品質化技術の開発

(1)オリジナル品種の開発・改良の加速化と新たな品目・品種の探索
 1)品質や機能性等に着目した新品種の開発・系統の選抜

イチゴについて、品質や収量性に優れた種子繁殖型品種を開発します。また、その後に続く品種開発を見据え、多様な自殖固定系統を作出します。

ニンニクについて、収穫時期の早晩や形質に着目した本県独自系統を選抜します。

アスパラガスについて、「さぬきのめざめ」の次世代系統を育成します。

ラナンキュラスについて、主に色のバリエーションに着目した品種開発を行います。

カーネーションについて、切花の生産性や日持ち性に優れた新たなオリジナル品種を開発します。


 2)新たな品目・品種の探索

生産地や生産場所が限定されているなど、本県で産地化されていない野菜品目について、産地化を図るための技術確立を行うとともに、加工・業務向け品種等の探索を行います。

市場流通で期待される新規の花き品目・品種の導入を検討し、生産技術を開発します。


 3)要園芸作物の原種養成

農業試験場で開発した品種や本県へ導入した有望な品種の種苗・苗木を生産者へ安定的に提供するため、茎頂培養により原原種の養成・増殖を行うとともに、必要に応じ原種の養成を行います。


 4)優良遺伝資源の戦略的な収集・維持・保存

伝統野菜、ナバナ、ツケナ類の系統維持を行います。また、キク、マーガレット等の系統維持を行うとともに、今後の育種素材となり得る遺伝資源の保存を行います。

 

(2)ICTやAI等による安定生産技術の開発

 1)ICTを活用した生産技術の高位平準化システムの構築

施設園芸において、環境データや作業データの収集システムを開発するとともに、現地圃場データの解析を行うことで、生産性の高位平準化を図るためのシステムを構築します。

 

安定生産技術の開発

(1)気象変動等に対応した安定・多収栽培技術の開発
 1)菜の安定・多収栽培技術の開発
 ◇栽培管理技術の確立
 ・ミニトマト、レタス、ブロッコリー、青ネギなどについて、品種比較試験により本県に適応する品種を選定します。
 ・モロヘイヤについて、直播栽培を軸とした省力的栽培方法の開発を行います。
 ・ニンニクについて、近年増加している異形球が発生しないような個体を選抜します。
 ・長雨や局地的豪雨対策として、確実にマルチ早期畝立てができるよう、周囲明渠等の排水技術を開発します。
 ・イチゴについて、地球温暖化に対応した開花促進技術や品種に応じた安定生産技術を開発します。

 ◇秋冬作野菜の栽培様式の統一化(プラットホーム化)

 ・秋冬作野菜の安定生産と作業の効率化に向けて、品目を問わない栽培様式の実現を図るため、畝幅と基肥量を統一し、栽植密度と追肥量で調整可能な栽培体系を確立します。


  2)きの安定・多収栽培技術の開発

 ・キクについて、実需者ニーズに即した安定・多収などの栽培技術を開発します。

 ・ラナンキュラスについて、年内安定出荷を図るための定植方法や球根処理技術を開発します。

 ・カーネーションの県育成品種について、単収を向上させる栽培技術等を開発します。

 

(2)新たな安定生産技術の導入実証

国立研究開発法人や民間企業、他県等が開発した新たな安定・多収栽培技術について、本県導入のための実証試験を行います。


省力・低コスト化技術の開発

(1)低コスト栽培技術の開発
 1) 低コスト施設の導入実証

 ・野菜、花きにおいて、施設費、建設費、維持費のトータルで低コストとなる施設を開発します。


 2) イチゴ育苗労力軽減に向けた生産方式の確立  

「さぬき姫」の本圃増殖法や種子繁殖型品種のセル苗本圃直接定植法の最適管理を検討し、省力的かつ安定的な生産方式を確立します。


(2)新たな省力・低コスト化技術の導入実証

 ・国立研究開発法人や民間企業、他県等が開発した新たな安定・多収栽培技術について、本県導入のための実証試験を行います。

 

主な研究成果(対外発表)

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