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公開日:2020年12月10日

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放流

キジハタの放流

サワラ放流式

放流したサワラ

耳石染色標識

放流魚は、放流直後に外敵からの食害を受けて減耗する割合が高いので、放流場所の底質、放流魚が身を隠せる隙間の存在など、放流種苗に適した海域を選定して放流します。また、放流時には、ダイバーが海底まで輸送したり、水面からホースまたは保護誘導用の網を海底まで伸ばすなどして、放流魚を外敵による食害から守ります。

一部の放流魚には、耳石の染色標識やプラスチック製のタグを装着して、追跡調査等にも利用しています。サワラでは追跡調査の結果、放流魚が天然魚に混じって高い割合で漁獲されていることが確認されています。

最近では一部の魚種で、DNAから放流魚を識別する技術も活用されるようになり、特別に標識を付与しなくても放流魚と天然魚の区別ができるようになっています。

放流魚の追跡調査等から、放流魚の漁獲への加入割合を求め放流効果に関する研究や、放流した魚と同じ魚種の資源量が推定され、また、放流魚の保護や適正なサイズで漁獲していく、資源管理にも役立てられています。

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