ページID:30087

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

農業用用排水施設の整備

かんがい排水事業は、農作物の干ばつ被害の防止や収穫量の安定・増加、栽培作物の種類の拡大、品質の向上を図るため、用水の安定供給や農地の排水改良など農業生産基盤の整備を目的として、農業用の用排水施設の新設・改修、または水管理システムの構築などを行います。

降雨の少ない本県においては、農業用水の開発が盛んに行われており、本県の代表的な農業水利施設である「香川用水」は、昭和43年度に着手し、昭和50年度に通水を開始しました。「香川用水」は、農業用水のみならず都市用水も導水しており、県民の命の水として多大な恩恵をもたらしておりこれにより慢性的な水不足が大幅に改善されました。


香川用水の幹線用水路(山田開水路)

本県の農業用用排水施設は、香川用水の幹線水路を大動脈に、香川用水の調整池としてのため池から水田まで網目状に張り巡らせた支線用水路など、これまでに、国営、県営、団体営事業で整備された水利施設は、約1,175km、になり、安定的な食料の生産や親水機能や生態系の保全などの公益的な効果を発揮しています。


農業用用排水路の整備(松崎地区 三豊市詫間)


頭首工*の整備(四ケ池地区 高松市)


環境に配慮した農業用用排水整備
(多度津地区 多度津町)


排水機場の整備(松崎地区 三豊市詫間)

*頭首工(とうしゅこう)・・・河川などから用水路へ水を引き入れるための施設

本県における国の補助事業で整備された農業用用排水施設は、約1,175kmにのぼっていますが、これらの施設は、高度経済成長時代に集中的に整備されてきたことから、現在、老朽化が進行し、更新が必要な時期を迎えているものが増加してきています。いずれの施設も整備後40年~70年を経過し、施設の老朽化などによる機能の低下が見られるため、早急に予防保全や改修・更新による施設の長寿命化を図ることが必要となっています。

 
更新時期を迎えた農業用用排水施設のひび割れ・摩耗状況

 

このページに関するお問い合わせ