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公開日:2021年12月1日

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令和3年度受賞作品「納税や増税を喜べる社会へ」

「納税や増税を喜べる社会へ」

香川大学教育学部附属坂出中学校3年男子

税制度は複雑でわかりにくいという言葉を聞くことがよくあります。日本には、約50種類の税金があるそうです。しかし、全種類を知っている人はどれくらいいるでしょうか。僕が払ったことがある税金は、消費税くらいしかありません。その他に知っている税金も、法人税や所得税や固定資産税、自動車税や揮発油税など家族から聞いたことがある税金が数種類あるだけです。税金は、使う目的があるものを使う人たちからできるだけ公平に負担する仕組みであり、国民の義務であると理解はしているのですが、できるだけ簡単なほうがわかり易いし、本当に50種類も必要なのかなと僕はいつも思っていました。

去年、僕は税の作文で税金がコロナ禍で様々な支援や給付金などみんなが困った時にみんなで支えあったり、有事の際の復興を助け合うために必要な原資となっている事を身近に感じ、納税の大切さに気が付いた事を書きました。

そして、それから1年が経ちました。その思いは日に日に強く思うようになりました。当時、もう収まっていると思っていたコロナウィルスも収まる気配もなく、世の中に困っている人や支援を求めている人はどんどん増えているような気がします。豪雨などで大きな被害を受け、みんなで復興を支えなければいけない地域もたくさんあります。僕は、有事が長く続いてしまった時、納税をする人も余裕もなく経済も停滞してしまい、原資となる納税が減ってしまうのではないかなと不安になりました。

そんな時、あるニュースを見てびっくりしました。7月5日に財務省から「令和2年度決算概要(見込み)」が公表されました。その中で、一般会計の税収が、当初予算額より約6兆円多い約60兆円であることがわかりました。税収は減るどころか、過去最高だったそうです。やはり、コロナウィルスの影響などで法人税や所得税などは減ったそうですが、消費税の増税分のおかげで税収が確保されたそうです。なぜ、税金の種類がたくさんあるかの答えの一つは、種類が多くあるからこそ減収したものを増収したもので補えたり、一部の人に負担が集中しない為だからなのではないかと思いました。

このニュースを見て僕は少し嬉しくなりました。なぜなら、少しの納税かもしれませんが、僕が払った消費税が税収を守り、どこかで困っている誰かを助ける一部になっているんだと感じることができたからです。

「増税」とか「消費税率アップ」などと聞くと、ネガティブに捉えてしまう人も多いと思います。しかし、いつ自分が支えてもらい助けてもらう立場になるかもしれません。支えることができる人が困った人をみんなで力を合わせて助ける。みんながそう考えることで、増税することや納税できることを喜べる社会になるといいなと思いました。

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