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市町からの問合わせに対応している様子
県税事務所は、自動車税や不動産取得税などの県税を課税する部門、それを収納する部門、課税された税金が納期限までに納められていない場合にそれを強制的に徴収(財産の差押えなど)する部門からなります。
私が所属する特別整理対策課・個人住民税対策班は、徴収部門の一つです。
個人住民税とは、県税である個人県民税と市(町)税である個人市(町)民税の総称であり、その徴収業務は市町が行っていることから、市町を支援することで、個人県民税の納付率の向上を目指しています。
個人住民税の特徴は、国税である所得税と同じく、個人の所得にかかる税金であるということです。異なる点としては、国税である所得税は所得のあった年に課税・徴収されますが、個人住民税は前年の所得に応じて、翌年に課税・徴収されることから、国税に比べて納期限内の納付が難しくなるケースが生じやすいといった面があります。
このため、個人住民税対策班は、市町職員と一緒に徴収を行うほか、納付率向上のための啓発イベントや、市町職員に対する研修・助言なども年間を通じて行っています。
担当している徴収業務において、最初にすべきことは、徴収可能な財産を把握することです。そのためには、丁寧な財産調査が必要になります。私自身も財産調査のため、県外に赴くといったことも経験しました。
一方で、コロナなどの影響により、収入が減少し、一括で税金を納めることができない方々に対しては、事情をお聞きし、場合によっては納税の猶予などの手続きを行い、生活再建ができるよう応援します。
徴収の仕事は、決して人に好かれるものではありません。しかし、納期限内に納めていただいている多くの県民の方々と、そうでない方々との間の公平性を確保するためにも、大切な仕事です。また、教育、福祉、道路などの公共施設整備をはじめ、行政サービスの費用は主に税金でまかなわれており、税収の確保は、行政サービスの安定的・計画的な供給につながりますので、とてもやりがいを感じています。
そして、徴収の仕事は、成果が数字(納付率や納付額)という形で、分かりやすく表れますので、その点も魅力的だと思います。
幅広い仕事を経験できると思ったからです。まだ入庁して6年目ですが、福祉、税金と全く違う仕事を経験することができました。
香川県でも、これからIT化がより進んでいくと思います。その波にのまれないよう、関連の知識やスキルを向上させていきたいと思います。
民間、公務員を問わず、面接では「なぜ、ここで働きたいのか」を問われることが多いです。筆記試験勉強で大変だと思いますが、ぜひ休憩時間の合間にでも、なぜ県を受けようと思ったのか再確認してみてください。
一緒に働ける日を楽しみに待っています。
平成27年4月 長寿社会対策課 施設サービスグループ
平成30年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和3年2月現在のものです。)
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