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公開日:2022年3月16日

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茶粥づくり

茶粥づくりの概要

所在地・伝承地川県坂出市岩黒島(1980年調査)

製作工程(概要)黒島の主食で、朝夕は茶粥、昼は麦飯というのが普通であった。茶粥には季節によって、餅や麦の団子、さつま芋、ソラマメなどを入れた。
茶粥は良いお茶を使うとしまりすぎるといい、高知県産のカタマリ茶(玉茶)を使う。戦時中、カタマリ茶が入手しにくくなった時、島ではハブ茶(ドクケシを焙烙で煎ったもの)を混ぜて使うようになった。ドクケシを混ぜると色が濃くなるという。
島の水は塩分を含んでいるのでおいしい茶粥が炊けるという。

参考文献戸内海歴史民俗資料館『本四架橋に伴う島しょ部民俗文化財調査報告(第1年次)』1981年

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写真の説明

  1. 茶粥用の袋にカタマリ茶(高知県産)とドクケシ(自家製)を詰める
  2. 茶を入れた袋を水を入れた羽釜に入れる。
  3. 持ち運び可能なかまどに羽釜をかけ、燃料に松葉を使う。
  4. かまどに火をつける。強い火が良い。どんどん焚く。
  5. 羽釜の茶は20分ほどで沸騰する。その中へ篩で糠を落としただけの玄米を入れる。昔は麦や米を合わせて入れた。
  6. 茶粥に入れるソラマメを用意する。季節によって芋や餅を入れる。
  7. 茶粥にソラマメを入れる。
  8. もう一度、沸騰すると蓋をとってさらに炊く。
  9. ぐらぐらと煮えたところで火を止める。
  10. 蓋をしてしばらく置く。
  11. 茶粥の出来上がり。茶が米とソラマメにしみてさっぱりした味になる。

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