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6月22日(日曜日)は「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」です。
この日に合わせて大島青松園を訪問しました。
大島青松園には、国による過去の誤った政策により、ハンセン病患者として強制的に隔離させられ、その後、病気が完治しているにもかかわらず、社会復帰ができなくなった入所者の方々が暮らしています。入所者数は29人まで減少し、平均年齢は87歳を超え、高齢化が進んでいます。
大島に到着後、まず、納骨堂と慰霊碑において、この地でお亡くなりになられた2千百余人の方々のご冥福をお祈りし、二度と同じ過ちを繰り返してはならないという思いを新たにしました。
次に、入所者皆さまの幸せと長寿を祈念し、七福神「弁財天」の庵治石の置物を贈呈しました。入所者の方々との懇談では、「瀬戸内国際芸術祭2025」で島を訪れる多くの方々にハンセン病について少しでも知ってもらいたいとのお言葉がありました。
ハンセン病については、残念ながら差別や偏見が完全に解消されたとはいえません。今後もハンセン病に対する正しい知識と理解の普及に努め、差別や偏見の解消を図ってまいります。皆さまには、ここでお過ごしになった方々の歩みを次の世代につなげていくため、ぜひ「瀬戸内国際芸術祭2025」をきっかけに、大島を訪れていただき、差別や偏見のない社会について思いを巡らせていただきたいと思います。
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