「うどん県×ヤドン工芸展」を見学してきました

昨年度に続いて、11月15日（土曜日）に高松工芸高等学校で行われた工芸展に参加し、特別企画展「うどん県×ヤドン工芸展」を見学しました。香川の漆芸をPRする目的で活動しているCreative7部やデザイン科の2年生が取り組んだ作品が展示されていました。この取り組みは、うどん県PR団であるヤドンをモチーフに高校生が制作し、株式会社ポケモンの協力を得て実現しました。

Creative7部の今年の新作には、香川県の伝統漆芸技法である後藤塗りを宗家の方から学び、立体的なヤドン作品が展示されていました。また、ポケットモンスターに登場するモンスターボールには、あわび貝や夜光貝などを漆の表面に張り付ける装飾技法が使われており、キラキラと輝く貝殻の美しさが漆の光沢と合わさって素材の良さを引き出していました。香川漆芸の美しさに改めて触れることができ、高校生の技術に感嘆しました。

デザイン科の2年生の作品では、「寒霞渓」「父母ヶ浜」「銭形砂絵」「組手障子・讃岐のり染め」など、県内の観光地や伝統工芸が色鮮やかに描かれており、それぞれの魅力がポスター全面に表現されていました。特に「香川県産フルーツ」をテーマにした作品では、みずみずしいフルーツの中で楽しそうに遊んでいるヤドンの姿もあり、何とも言えない楽しさが伝わってくる作品でした。これらのポスターを通じて、香川県のPRをさまざまなところで行って欲しいと思います。

また、学校全体で学習成果の展示が行われ、たくさんの来客でにぎわっていました。高松工芸高校は工芸科、デザイン科、機械科、工業化学科、建築科、電気科、美術科の7つの学科があります。生徒からは工夫した点や苦労した点を通して作品に対する思いを聞き、ものづくりの楽しさが伝わってきました。高校の日々の学習がこんなにも素晴らしい作品につながっていることに、高松工芸高校のパワーを感じることができました。

これからも、若い世代の皆さんが香川の伝統や文化を受け継ぎ、さらに新しい発想で発展させていくことを期待しています。