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公開日:2022年12月21日

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知事記者会見 令和4年12月19日(月曜日)

知事定例記者会見録

  • 日時:令和4年12月19日(月曜日)13時00分から13時47分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

【24分00秒付近の知事の発言を次のとおり訂正します。】
誤)…補償の件はですね、「家畜伝染病予防費手当金」というのが…
正)…補償の件はですね、「家畜伝染病予防費負担金」というのが…

報告項目

・前月の交通死亡事故について
・高松-香港線のチャーター便の運航及び運航再開(定期便)について
・新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備えた啓発広報について

 

報告事項

知事:私から3つ御報告させていただきます。まず、前月の交通死亡事故についてであります。前月の交通死亡事故は、残念ながら1件発生しております。お手元に11月のマンスリーレポートをお配りしておりますので、見ていただければと思います。
11月30日に瀬戸中央自動車道の坂出市岩黒島付近で、死亡事故が発生をしております。この事故は深夜、岡山方面に向かっていたオートバイに大型トラックが追突して、オートバイの運転手がお亡くなりになったケースでございます。今年になりまして高速道路で発生した死亡事故は、これで2件目でございます。ドライバーの方は、ちょっとした不注意が重大事故に繋がりますので、漫然運転とならないように、常に緊張感を持ってハンドルを握り、前を見て、安全な速度で十分に車間距離をとって運転していただきたいと思います。また疲れた時、病気などで体調が思わしくない時、また長時間運転で眠気を感じた時は、細かな休憩をとって危険回避に努めていただきたいと思います。また被害者とならないように、運転の際には進路の前方だけでなく、後方や周りの車にも気を配りながら、自らの安全を守るための注意を徹底していただきたいと思います。この後すぐに、このマンスリーレポートを県のホームページにアップをいたします。現在、年末年始の交通安全県民運動の期間でありまして、夕暮れ時、夜間の交通事故防止と、飲酒運転の根絶など、5つの重点項目をあげて展開をしております。今年もあとわずかになりましたけれども、悲惨な交通死亡事故を1件でもなくしていくために、県民一人一人が事故に遭わない、起こさないという安全意識を高めていくことが重要であります。報道機関の皆さまには繰り返しになりますけれども、交通死亡事故に向けた啓発に、ぜひ引き続き御協力をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
次に2点目、「高松-香港線」のチャーター便の運航及び、同じく「高松-香港線」の運航再開、定期便の運航再開についての御報告をいたします。この度、来年1月22日日曜日から4月13日木曜日の間、香港から高松へのチャーター便が週3往復で運航することになりました。運航曜日は火曜日、木曜日、日曜日の3日間、この期間の計36往復は、香港の旅行会社「EGL(イー・ジー・エル)ツアーズ」による、香港側からのお客様のみの、いわゆるインバウンドチャーター便として運航をされます。なお、運航する航空会社は、香港エクスプレス航空であります。チャーター便の催行者はEGL(イー・ジー・エル)ツアーズの社長でKAGAWA観光パートナーでもある袁文英(えん・ぶんえい)様をはじめ、関係者の方々に厚くお礼を申し上げたいと思います。そして、「高松-香港便」の定期便の方ですけれども、チャーター便運航後の4月16日日曜日から週3往復(火、木、日)で運航する計画であると、香港エクスプレス航空から連絡がございました。詳細なスケジュールにつきましては、今後決定するとお伺いしております。この定期便運航の再開につきましても、香港エクスプレス航空のマンディCEO様をはじめ、関係者の方々に厚くお礼を申し上げたいと思います。香港エクスプレス航空の「高松-香港線」は、2016年の開設以来、23万人を超える多くの方々に御利用いただいております。今回のチャーター便の運航及び定期便の運航再開によりまして、本県の経済の回復、相互交流の一層の拡大につながるものと大いに期待しているところでございます。県といたしましては、今後、高松市や高松空港株式会社など関係機関と連携して、インバウンド・アウトバウンド両面において利用促進策を積極的に実施いたしまして、落ち込んだ旅行需要の回復に向け、取り組んでまいりたいと思います。
3点目は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に向けた啓発広報でございます。県内の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は増加傾向でございます。年末年始には人と人との接触機会が増えることから、感染者数がさらに増えることも予想しております。またこの冬は、季節性インフルエンザが流行する恐れもあるとされており、新型コロナウイルス感染症との同時流行も懸念されているところです。季節性インフルエンザにつきまして、県内全域において、現時点で感染の拡大は見られないと考えておりますけれども、学校閉鎖の発表もございました。いつ流行するか予断を許さない状況であると認識をしております。これから年末年始に向け、人と人との接触機会の増加が予想されることから、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの感染拡大を防ぐため、啓発広報を改めて実施することといたしました。インターネット上に特設サイトを12月15日から設けており、今後、鉄道の車内吊り広告など、JRにおいては12月25日から、ことでんについては12月24日から実施をする予定でございます。また新聞広告や商業施設などのデジタルサイネージなどでも啓発広報をいたします。正面にございます、こういったもので県民の皆さまへの感染対策の徹底をお願いしていきたいと思います。「7つのアクション」ということで、手洗い、人との距離が取れない場所でのマスク着用、室内の換気、消毒の実施、ワクチン接種の検討、密を避けること、体調管理という7つのアクションを、改めて県民の皆さまに、この年末年始に向けて徹底していただきたいという思いで、こういった広報を実施したいと思います。ぜひもう一度ですね、この7つについて、十分の御注意をお願いいたします。またさらにですね、プラスワンアクションということで、発熱などの体調不良時に備えまして、新型コロナ抗原定性検査キット、解熱鎮痛剤の備蓄もできることならば備えていただきたいというお願いも合わせてしているところでございます。

質問項目

1.新型コロナとインフルエンザの同時流行について
2.県内観光の状況について
3.鳥インフルエンザについて
4.高松-香港線のチャーター便の運航及び運航再開(定期便)について
5.来年度予算の編成について
6.「社会資本整備審議会 道路分科会 四国地方小委員会」の開催について

質問事項

幹事社:今回は3点あります。まず1つ目が新型コロナとインフルエンザの同時流行についてです。今シーズンの同時流行に関して、県は警戒を高めて、対策を進めていらっしゃると思います。双方の現在の感染状況について、どのようにみているか伺いたいと思います。また、発熱外来など医療体制の現在の状況、今後の見通しも踏まえて、対策を検討していることなどについてもお伺いできればと思います。
続いて2点目が県内観光の状況についてです。全国旅行支援や高松空港国際線の再開など観光の需要回復の期待材料が続く今シーズン以降の県内観光の状況、例えば制度の利用状況であったり、国際線の予約状況、観光施設の利用者数などについてお伺いしたいと思います。
最後に鳥インフルエンザについてです。先月から養鶏場や野鳥から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出され、1カ月以上出荷の制限が続いているところもあります。特例措置もある中で、現時点での卵や鶏の流通への影響の認識と、今後県としての経済的な支援についてどのように考えているかお伺いしたいと思います。

知事:まず1点目の新型コロナウイルス及びインフルエンザの同時流行の御質問のお答えをさせていただきます。先ほどのことと重複して申し訳ございませんが、新型コロナウイルス感染症の新規感染者は増加傾向にあると認識をしております。1週間の累積新規感染者数が、11月中旬から前週を上回る週が続いておりまして、年末年始を控えまして、感染者がさらに増加することも予想をしております。一方、季節性インフルエンザにつきましては、12月5日から12月11日の週におきまして、県内の定点医療機関を指定しておりますけれども、そこから3人のインフルエンザ患者の報告があります。この定点医療機関1機関あたりの数値は0.06になりまして、この流行入りとされるのが定点医療機関あたり1.0という状況でありますので、県内全域において感染の拡大は現時点ではみられないと考えております。一方、先々週の9日に四国学院大学香川西高校でインフルエンザの集団発生による学校閉鎖の発表もございました。いつ今後、流行が起こるかということについては予断を許さない状況であると思い、注視をしているところでございます。
続きまして、発熱外来と医療体制の現状、今後の見通しについてでございます。まず発熱外来でございますけれども、過去最大の感染状況になった全国の一部の地域をもとに想定をしてみると、不足するというようなことも想定がされますので、現在、医療機関に対して、今指定している発熱外来に加えてですね、新たな発熱外来の指定を検討していただくように断続的に依頼をしております。また既に発熱外来に指定をしていただいている医療機関についても、診療時間や診療日の拡大を依頼しております。さらに小児科を標ぼうしている医療機関について、この同様の依頼をさらにこれからしていく予定でございます。これまでのところ、発熱外来は10月21日の389の医療機関から12月16日時点では399の医療機関まで増加をいたしました。また63の医療機関におきまして、診療時間の延長も実施をしていただいているところでございますが、先ほど申しましたように今後懸念される感染拡大に備えて、現時点においても断続的に要望をしているところでございます。このほか高松市では、先日から第7波の後、一度終了していた高松市休日発熱外来、これも再開をいたしました。また新たに高松夜間診療所も開設されております。このような医療機関の御協力が着実に進んでおりまして、強化されておりますけれども、先ほど申しました今後の拡大の懸念に備えて、さらにお願いをしたいと思います。
それから、入院医療体制の方ですけれども、こちらについてもさらなる確保の病床を増やしていただくように断続的にお願いをしております。これまでの状況、現時点の状況ですけれども、11月28日に、確保病床が273床でありましたが、現時点で307床に増加をしたところでありまして、さらに増やせないか医療機関にお願いをしているところでございます。受け入れをしていただく病院のスタッフの皆さんには、かなりの御負担があるということで、病院の状況を確認しながら、慎重なお願いにはなりますけれども、一方で今後に備えてできる限りの協力をこれからもしていきたいと思います。それからワクチン接種につきましては、香川県広域集団接種センター、この県庁21階に設置しましたセンターで、今週末の24日と25日、残り2日になっております。既に事前予約枠は満席になっているんですけれども、接種券と本人確認書類お持ちいただければ、予約なしでも接種を受けていただくことが可能であります。当日混んでいる場合には、ホームページやコールセンターで待ち時間の見込みもお知らせしておりますので、オミクロン株対応ワクチンの接種を受けてない方につきましては、ぜひ御検討いただければと思います。
それから2つ目の現在の県内観光の状況でございます。この秋から始まった全国旅行支援、10月11日からの全国旅行支援の利用状況では、11月末時点で約37万人、1日当たり約6千人の利用になりました。中四国地域が対象であったブロック割の期間がございましたけれども、その期間の平均利用者数の約3倍になりました。また主要観光地であります、栗林公園、屋島、琴平、小豆島の観光客は10月11月の2カ月で84万1千人となりまして、前月同期比では約30%の増加になりました。特に11月に開催した栗林公園のライトアップは、夜間のみでは昨年が1位だったんですけれども、その次に続く2位、昼夜通した場合は歴代一位となる約6万2千人の来場ということで、ライトアップ期間については特に盛況であったということでございます。さらに県ホテル旅館生活衛生同業組合の調査では、今年10月の宿泊者数は前年同月比で約1.3倍、今の予約状況も含めて、改善傾向にあるという報告を受けております。
高松空港国際線、ソウル便が再開しましたけれども、11月の搭乗実績は85.3%。12月の予約状況は12月13日時点で約90%となっておりまして、エアソウル高松支店からは、好調であると伺っております。また「高松-台北線」、来年の1月19日再開ですけれども、チャイナエアライン様からは、一部の旅行商品が販売後間もないことがあって、現時点で予約状況の取りまとめができていないということですけれども、インバウンドを中心に非常に反応は好調だとに伺っているところであります。今後についてですけれども、県内観光回復の兆しがあります。今月27日までとなっている全国旅行支援については、国の方針の発表がありましたが、来月10日から再開するということであります。年明け以降も、県内外の感染状況の注意も要りますけれども、観光需要回復に向けて着実に取り組んでいきたいと思います。インバウンドにつきましては、現地の旅行会社と連携をし、本県ツアーの商品の販売促進及び現地での観光商談会の開催、海外で大きな影響を持つインフルエンサーによるSNSでの情報発信など、いろいろなツールを使って多角的に本県への誘客の促進を、引き続き力を入れていきたいと思います。
次に鳥インフルエンザにつきまして、養鶏場様のいろいろな被害の状況、経済的な面での被害の状況やその支援、そういった内容についての御質問のお答えをさせていただきます。まず発生した養鶏場4例ありましたけれども、そこから半径3km以内は「移動制限区域」ということになりまして、食用の鶏、それから卵の移動や搬出が制限されるということで、原則的には出荷できないという規則になっております。ただし卵についてはですね、一定の条件が整って、国の協議を経て、条件付きで区域内の卵の出荷は可能だということになっていて、1例目から4例目では、全ての卵の養鶏場においては、国の協議を経て、卵は出荷できております。条件というのは、ルートとかですね、そういうことなんですけれども、許可を取ってできております。一方食べる方ですね、食用の鶏につきましては、1例目から4例目ではこの移動制限区域内、3km内に食鳥処理場、鶏の処理をするところがないということなので、制限期間中は出荷の予定を迎えた肉用の養鶏場からは、出荷予定の食用の鶏が出荷できない状況になっており、流通への影響が出ているわけであります。該当する肉用の養鶏場ですけれど、1例目から3例目は4養鶏場、4例目では3養鶏場、計7養鶏場でありまして、同一の事業者の経営になっております。それから、今3km以内の話を全部しましたけれども、3kmから10kmは「搬出制限区域」ということで、そこから10kmから外へは、食用の鶏や卵を搬出する場合は国と協議をして出すんだということでなっていまして、このことにつきましてはですね、国と協議をした上で出せるということですので、止まっているということはございません。そういう状況でございます。それで今後の支援でございますけれど、まず大きくは2つになるんですけれど、1つは今回のことで殺処分をせざるを得なかったことがございまして、それについては殺処分の手当金というものが、国の方での費用負担で制度があります。これについてですね、その殺処分した鶏、それから殺処分せざるを得なかった時点での鶏の評価というのがありますので、その評価額を全額直接補償する手当金がありますので、これをこれから申請して交付をしていくということになります。
それからもう一つ、先ほど言いました移動制限区域で肉用の鶏が出せなかったものの補償の件はですね、「家畜伝染病予防費負担金」というのがございまして、これは国と県が2分の1ずつ負担して補償する制度なんですけれども、予定していた時から遅れて出すことになった、その遅れる分の餌の費用全額と、遅れることによって肉用の鶏の商品価値がちょっと下がった分の売り上げの減少、この部分については、全額、先ほど言った国と県の折半で補償すると、こういうルールでありまして、こちらについてもこれから申請して補償していくということになります。さらにその申請手続きがあって、交付までにちょっと時間がありますので、そのつなぎの融資ですとか、つなぎ融資の利子とかですね、融資する時の保証について、県の方で独自のそこへの補助の制度がありますので、こちらも行ってまいります。養鶏場に対して、補償制度の説明をしっかり行ってですね、養鶏場に経済的支援が適切に行われるように、今後とも取り組んでいきたいと思います。

幹事社:最初の新型コロナとインフルエンザの件で1点、もう一度お伺いしたいと思うんですけれども、この発熱外来の拡充の状況というのは、想定通りに応じてもらっているのか、それともまだまだ伸び悩んでいるような印象なのか、もし応じてもらいにくい状況があるのであれば、その障壁となっているのがどういうものなのか教えていただけますか。

知事:想定というのは難しい面もあるんですけれども、今申し上げましたように少しずつ増えていっております。それでやはり、医療機関のそれぞれの体制とかもありますので、あまり強く言っても、そこには一定の限度もありますので、やむを得ないところもあるなと思っています、受けていただけないところについて。そういう意味においてですね、粘り強く、うちの職員が医療機関を回るなどしてお願いしているという状況でございますので、一つ一つという、そういう状況でございます。

幹事社:これから年末年始の時期になると、医療機関での拡充というのもなかなか限界もあると思うんですけれども、それを踏まえて、県民に対して、検査キットの備蓄であったりとか、発熱に備えた薬の備蓄というところも求めてくるフェーズになるのかなと思うんですけれども、その療養の対応について、県として県民への呼び掛けであったりとか、その自宅療養への対応についてお伺いできればと。

知事:今おっしゃっていただいたとおり、まず熱が出た時に、その時の状況にもよりますけれども、できれば自分で検査をされてですね、新型コロナウイルスの陽性であった場合、それでいわゆる発生届出の対象外になっている65歳以下の方、日ごろの疾患がない方、そういった方については、自宅の療養をまずはしていただいて、解熱剤等の服用をしていただいて、病状に異変があったときには、コールセンターも夜間24時間で受け付けておりますし、かかりつけ医にその時行くということもできると思いますので、そういった形で発熱外来の逼迫に御協力をいただけないかというお願いをですね、これも合わせてしておりますけれども、これからもお願いをしていきたいと思います。

幹事社:初めの高松香港線の運航再開について定期便についてなんですけれども、まだその前にチャーター便運航もあると思うんですけれども、改めてソウル線とか台北線に次いで3番目ということなんですけれど、これが4月からですけれど、その期待感みたいなものがあったらお伺いしたいんですけれども。

知事:インバウンドの観光への効果、また経済全般への効果というのはコロナ前の状況で実感しているところでもあります。それが戻ってくるということですので、旅館とか観光に関係する業界のみならず、経済全般へ大きな効果があると思っておりまして。それのベースになるのは高松空港の定期便であるということ、これもコロナ前の状況からも実証されています。そういう意味で大きな期待をしていますし、それを生かす早く再開、おかげさまで進んでいるので、これを生かすためのプロモーション、これに力を入れる、また外国の方1回来てもらっていない中で、今後再開していくので、いろんな意味での受け入れ体制、外国語の案内ですとか、そういったことも、もう1回戻さないといけないので、そういったことについても力を入れたいと思いますし、これは県民の皆さまが外国の方に接する機会が増えると思いますので、そこでおもてなしといいますかね、気持ちよく香川の旅行を楽しんでいただくということが、次のリピーターにも繋がりますので、そういったことも合わせてお願いをしたいと思います。

記者:今の質問とちょっとかぶるんですけれども、香港線の再開についてですけれども、この時期、この今のタイミングでの再開というのは、既に報道にもありますように、中国でゼロコロナ政策の緩和ということが報道されていますけれど、そういったことが背景にあった再開という理解でよろしいでしょうか。

知事:これはエアラインさんの御判断によるところなので、なぜ今かというのは私としても、なかなか答えるのが難しいことではあります。お願いについてはですね、CEOの方にも、私、就任してからもオンラインでお願いをしておりますし、断続的に県庁の部局の職員がずっとお願いしておりますので、私どもとしてはもう1日でも早くという思いで待っておりました。そこでいろいろな中でのエアラインさんの御判断だということだと思います。

記者:ソウル線が再開以降ですね、県内でもインバウンドのお客さんが増えていますけれども、やはりその中でも聞こえてくるのが、かつてコロナ前はすごい消費をした、「爆買い」というふうな言葉でも言われていますけれど、やはり中国人観光客の消費額というのはかなり大きいということで、やはり中国人観光客の復活を望むような声も結構ありましたけれども、先ほど期待感とちょっとかぶりますけれども、その辺、特に中国人観光客の再開することへの期待を一言いただけますでしょうか。

知事:おっしゃるとおり、やはり一番数も多かったと思いますし、購買の面でも大きな影響力があったと思いますので、いろいろな事情が相手国にもありますし、エアラインにもあると思うんですけれど、1日も早く再開してほしいと強く思います。

記者:あとこれは今後になると思うんですけれども、受け入れの体制を整備するとともに、もし仮にかなりのたくさん数が来た場合の、昔、観光公害とか言われていましたけれど、その辺への何か県内への事業者さんへの周知だとか、何か対策というのは検討されているのでしょうか。

知事:オーバーツーリズムというのはですね、当然また考えないといけないことですけれども、1度、コロナ前に経験していることではありますので、そういった時のこと、先ほど言いましたように、いろんな受け入れの、県民の皆さんにも御協力いただく受け入れの準備をしたいと思いますが、いよいよ今回、香港の定期便の4月ということになりましたので、限られた時間ですけれども、今おっしゃられた混乱がないように、コロナ前の状況をもう1回見てですね、対策をしていきたいと思います。

記者:来年度の予算編成についての質問なのですが、重きを特に置いていく施策についてのお考えと、前知事とどういうふうに差別化していくかという2点お伺いできますか。

知事:私の政策、公約の1丁目1番地といいますか、一番上に置いたのが子育て施策の充実ということでございます。これについては議会でも妊娠から出産、子育てといった一連のところで発生している子育て世代の経済的負担、これは軽減をしないといけないと思っておりまして、これの総合的なパッケージは今年度末までには示していきたいと思います。一方で、5年度予算にも先行的には盛り込みたいと思っておりまして、不妊治療の助成の件、それに一部入るかも分かりませんが、医療費の助成の件、こういったものについては先行的に盛り込んでいけるものは盛り込んでいきたいと考えております。それから前知事の時との違いということか分かりませんが、産業政策においてですね、現在、ものづくりの国内回帰というものが進んできておりまして、これは前知事時代にもあったかも分かりませんが、より明確になってきております。その時に、国内で生産するとしたら瀬戸内海、特に香川県、これは地の利は相当大きいものがあると思っておりますので、そこについて誘致の施策、これは前の知事の時代よりはアクセルをふかしてですね、進めていきたいと考えております。

記者:今月頭にあった四国地方整備局の小委員会についてなんですけれども、高松環状道路の件なんですが、まず小委員会第1回が開催されたということについて、コメントを出していただきましたけれども、改めてこの受け止めと、どういった議論を期待するのかということを一つと、あともう一つ、今議論されている部分もかなり環状道路全体では一部で、もともと計画段階から今に至るまでもかなり時間経っている計画かと思うんですけれども、かなり今後も長いスパンでの話になってくると思いますが、着々と進んでいくのを見守っていくということなのか、もうちょっとスピード感を上げてやっていってもらいたいというところの期待感があるのか、その辺り含めてお伺いしたいです。

知事:ようやく小委員会がスタートしていただいたことについては、四国地方整備局に感謝を申し上げたいと思っております。その中で連日のように、土日も含めてですね、この本町踏切の片原町と高松築港の間、玉藻城のすぐ南東の角のところですけれども、そこの渋滞ですね、いわゆる浜街道といわれるその渋滞は、もう私も通る度に、これは大変だという思いを毎日のように強くしておりますので、とにかく早くあの踏切の渋滞解消ができるように進めていただきたいというのが今の最大の要望でありまして、国、四国地方整備局にも強くこれからもお願いをしていきたいと思います。それから全体にですね、高松西インターからですね、今のところまでの区間についても、中央通りの状況を、これもですね、大型のトラックが非常にたくさん走っております。ああいう街の目抜き通りですので、できたら1日も早くそういう環状道路整備することで、物流系の車両はそちらを使っていただいてですね、中央通りが市内のマイカー中心、できれば歩行者のもう少し歩きやすさにもつなげていきたいと思っております。そういう意味で、これまで少し時間がかかった部分を取り戻すような進捗を、国や地方整備局にはお願いをしていきたいと考えております。

記者:鳥インフルエンザの対策についてお尋ねいたします。先ほどの質問の知事からの回答にもありました通り、鳥インフルエンザが発生してしまってからの経済的な支援策というものは、国なり県なりで手厚くあるということは分かったのですが、そもそもの感染対策という面で、香川県内ですと野鳥を媒介しての感染というのが多数確認されておりまして、特にため池が多いということで、ため池に来る野鳥から広がっているというような指摘も以前からあったんですけれども、もうちょっとここに対しての感染源を断つという面での根本的な対策は、今のところ消石灰を配ったりですとか、そういうのはあるんですけれども、他に有効な手だてがないのかっていうのを検討されていないか、もしくはこういうところが課題だから難しいというのがあれば教えてください。

知事:今回4例続きまして、非常に厳しい状況であると思いますし、今後、何とか発生しないために、事前の対策をしないといけないという、そういう認識でおります。まずできることということで、今言っていただいた県内全養鶏場への消石灰、これについて発生してから2度ほど全養鶏場に対して配布をして、散布のお願いをいたしました。それと、今おっしゃられたため池については、4回ほどため池の消毒をいたしました。今後とも、この両者について引き続き継続していきたいと思います。一方、それ以外のもう少し効果のあることとかがないのかということでございますけれども、現時点で、今これ以上、なかなか手だてがなくですね、もう後は養鶏場の方に侵入の防止のための措置を、ねずみが介在するということが言われていますので、そういったねずみの侵入防止対策とか、それから作業員の消毒とか、そういったことを今、徹底していただくようなことを再三お願いして、何とかこの冬、乗り切りたいなという状況でございます。


記者:香港線の話に戻りますけれども、先ほどの質問、ちょっと言い方を変えまして、中国のゼロコロナ政策の転換を、それ自体をどのようにお受け止めになっていますか。

知事:中国政府のコロナ政策ですので、かなり我が国の政策とは違うなという印象が一つ。それと、やはりそれについて中国の状況については、状況の把握が難しいので、是非についてはなかなかコメントできないという状況であります。

記者:是非ではなくて、ゼロコロナ政策が見直されたことが、こういうインバウンドに対してどのような影響があるのか。

知事:見直されたこと自身は、そのインバウンドに対してのプラスの方向になるんだとは思うんですけれども、一方で、それによってのいろいろなまた感染の状況もあるでしょうから、中国の国内のもう少し状況を見ないと、見通せないのかなとに思っております。

記者:空港のことで、国際線4路線のうち上海が残っていますけれども、こちらについては、見通しはまだなのかもしれないですけれど、どのように働き掛けていくつもりでしょうか。

知事:先日も春秋航空のトップと私もオンラインですけれども、交渉いたしました。まだ、そういうゼロコロナの政策中でもありましたし、具体的な話はやはりまだできなかったんですけれども、ぜひ状況が許すタイミングが来れば、1日も早くというお願いをトップの方にもさせていただきました。

記者:新型コロナとインフルの方の話で1点。先日、県の方が国にならって警戒レベルを4段階に見直されましたけれども、直近先日ぐらいでの病床使用率が50%を超える日も出てきていました。とはいえ医療逼迫防止のための対策宣言ですね、新たに国が設けた、それを宣言される今後予定は今おありでしょうか。

知事:結論から言いますと、現時点では今具体的な予定はございません。50%を1日超えて、また40%の中に戻ったり、そういう状況であることや、重症病床の使用率はまだ低いということや、具体的な医療機関の逼迫についても、現時点でのまだ報告はございませんので、そういったことから総合的に、現時点では予定としての検討はございません。
 

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