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公開日:2023年1月5日

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知事記者会見 令和4年12月28日(水曜日)

仕事納めにあたっての知事記者会見録

  • 日時:令和4年12月28日(水曜日)13時00分から13時50分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

【3分20秒付近の知事の発言を次のとおり訂正します。】
誤)…健康相談コールセンター0570-080-550に御連絡を…
正)…健康相談コールセンター0570-087-550に御連絡を…

報告項目

・年末年始における医療機関の受診及び基本的な感染対策の徹底について

報告事項

知事:まず最初に、私の方から年末年始における医療機関の受診、基本的な感染対策の徹底につきまして、県民の皆さまへのお願いをしたいと思います。本県の感染状況でございますが、前週の同じ曜日を上回る新規感染者数の日が続いておりまして、また医療提供体制についても、確保病床使用率が50%前後で推移をしております。また重症確保病床使用率につきましても30%前後で推移をしておりまして、医療の負荷が高まっている状況と認識をしております。このような中でも、医療従事者の方は日々対応いただいておりますことに、改めて感謝を申し上げたいと思います。新規感染者数の増加に加えまして、年末年始は外来診療できる医療機関が減少いたします。医療全体が逼迫する可能性も懸念されますので、高齢者、基礎疾患のある方、妊婦、小さいお子さまなどが速やかに受診できるように、重症化リスクの低い症状が軽い方につきましては、抗原定性検査キットによる自己検査への協力を改めてお願いしたいと思います。県民の皆さまには発熱など、体調不良時に備えまして抗原定性検査キットや解熱鎮痛剤を準備していただければと思います。重症化リスクの低い方につきましては、喉の痛みや発熱などの症状が出た場合は、自ら検査キットを使って検査をしていただきまして、陽性の場合は陽性者登録センターへの登録をし、療養をしていただければと思います。また体調が急変した時は、まずはかかりつけ医など身近な医療機関に御相談いただきたいと思いますけれども、休日や夜間にどこに相談すればよいか分からない場合には、健康相談コールセンター0570-087-550に御連絡をいただければ相談を受け付け、必要な場合には医師による電話等の診療、いわゆるリモート診療も行うこととしております。また医療機関を受診する場合は、診療時間内の受診をお願いいたします。症状が軽い場合には休み明けの受診をしていただくなど、御協力をしていただきたいと思います。救急外来の受診などに迷う場合には、救急電話相談の方も御利用いただいて、活用いただければと思います。
最後に、年末年始に向けまして都道府県をまたぐ移動や、外出、会食など、人と人との接触の機会の増加も予想をされます。また新型コロナとインフルエンザの同時流行の懸念もございます。県民の皆さまには、7つのアクション、この後ろのバックパネルにも記載されておりますけれども、「手洗い」、「人との距離がとれない場所でのマスクの着用」、「室内の換気」、「消毒」、「ワクチン接種の検討」、「密を避けていただくこと」、「体調管理」、この感染防止7つのアクションを、改めて合わせてお願いをしたいと思います。

質問項目

1.今年を振り返って
2.新型コロナウイルス感染症について
3.豊島廃棄物等処理施設撤去等事業について
4.就任後を振り返って
5.ヤングケアラー支援について
6.日本政府による水際対策の見直しについて
7.今年の漢字について
8.旧県立体育館について

質問事項

幹事社:まず1点目に今年を振り返っての所感について伺います。今年1年を振り返っての所感と、来年特に力を入れて取り組んでいきたいことを教えてください。2点目に新型コロナウイルス感染症について伺います。県内では新型コロナウイルスの感染者数が連日1,000人を超えている状況が続いていて、昨日は過去2番目の感染者数を出しました。インフルエンザの流行期には入っていないものの、年末年始は休診の医療機関も多く、発熱外来の受診を希望する人が多数に上った場合、現在の県内の医療体制で十分かどうか、知事の認識を教えてください。また、基本的な感染防止対策の呼び掛け以外に、年末年始も含め、今後の流行ピーク時に向けて、県内の医療体制が逼迫しないための対策についても合わせて教えてください。

知事:まずは今年を振り返ってということで御質問がございました。まず今年はですね、県民の皆さまが新型コロナウイルス感染症対策について、1年を通して、濃淡はあったものの、非常に御苦労された中で、この対応ということが県政の大きな課題であったと改めて思います。またそれに合わせまして、エネルギー価格や物価の高騰につきましても、非常に厳しい状況が続いて、生活・産業ともどもに御苦労があったかと思いますけれども、そういった状況に対しての対応、これも非常に重要な年であったと思います。
私が就任した9月以降について申しますと、9月、11月の県議会におきまして、100億円規模の補正予算を組みまして、影響を受ける県民、事業者の皆さまのサポートをするということで進めているところでございますけれども、これで十分というふうな認識にはございません。これからも県民生活、産業、経済活動、こういったものの状況をみながら、追加的な支援を、タイミングを逸することなく続けていきたいと考えております。このコロナ・物価高の他に、非常に喜ばしいこととしましては、G7香川・高松都市大臣会合の開催が決まり、来年の7月に高松市で開催されるということで非常に喜ばしいことであったと思います。この機会を十分に生かして、都市問題について、この開催を踏まえて、香川・高松にもレガシーが残るように取り組んでいきたいと思いますし、この機会に瀬戸内を中心とした、香川の都市としての高松の都市としての魅力を世界に発信をしていきたいというふうに思います。それから瀬戸内国際芸術祭2022が開催の年でございまして、コロナ禍での開催ということで、これにつきましては、当初非常に心配がございましたけれども、関係者や来場者の皆さんの御協力で感染対策をしっかりやっていただきまして、大きな混乱なく閉幕できました。改めて感謝を申し上げます。入場者については6割強でございましたけれども、入場した方、来場した方中心に高評価の意見が多くございました。この瀬戸内国際芸術祭が、世界的な評価も定着してきておりますし、アートの香川県という、このブランドにも大きく貢献をしてきております。この今年の開催については、概ね成功であったと思いますし、これを踏まえて、次にまた生かしていきたいというふうに思っております。また、約3年休止しておりました高松空港の国際線、ソウル線が11月23日に再開されまして、台北線も来年の1月19日の再開が決まり、今、その日を待っているという状況でございます。この香港線につきましては、昨日の中国との水際対策の見直しによりまして影響を受けることになります。このソウル線、台北線につきましては、ぜひ、この地方空港の中でトップを切って再開できたこのアドバンテージを生かして、多くの方が香川においでになり、経済の活性化にも大きく寄与できるように、今後とも、多くの方々に来ていただくようなプロモーション活動に力を入れていきたいと思います。また残る便につきましても、できるだけ早い再開を目指して取り組んでいきたいというふうに思います。もう一つ、これは非常に厳しいことではありましたけれども、11月から4例、鳥インフルエンザが本県で発生をいたしました。非常に養鶏業者さんをはじめ、県民の皆さまにも大きな不安と心配をおかけしたところでございます。今回は県庁の職員をはじめ、建設業者さんにも多大の協力をいただきまして、防疫措置については順調に終了できたと思っております。まだまだ予断を許さない今年の流行の状況でございます。やれることは全てやっていきたいと思います。これからもしっかりと対応をしてまいりたいと思います。
就任後3カ月半ぐらいの時期でございますけれども、広範囲な県政に係る課題が毎日発生するということを改めて痛感しております。こういった課題につきまして、一つ一つ解決をしていくことが、県民の安全なかつ安心な暮らしに繋がっていくっていうことを改めて認識をしたことでございます。皆さま方には大変お世話になりました。引き続きよろしくお願いをしたいと思います。また来年でございますけれども、新型コロナウイルス感染症対策、これはまだしばらくしっかりと取り組む必要があると思いますし、物価高対策についても同様でございます。一方で中長期的に香川県の経済や県民生活を大きく発展させていくための取り組みについても、しっかり形にしていきたいと思います。「人生100年時代のフロンティア県」を掲げておりますけれども、この実現に向けて、来年しっかりとした形を一つ一つ作っていきたいと思います。特に子育て施策につきましては、私の公約の1丁目1番地に挙げてきております。妊娠から出産、子育て、一連の中での対策を総合的対策として、年明けましたら、早い時期にお示ししたいと思います。特に、子育て世代の経済的負担の軽減、子育て世代の相談する人のいない孤独な世代へのサポート体制の充実、こういったところには力を入れたいと思います。
二つ目は産業政策として、ものづくりの国内回帰が進んでいる中で、この地の利のある海運という面、それから風土や気候という面で、地の利のある香川県に、このものづくり回帰の場所として香川を選んでいただけるための企業誘致、これにつきまして中期的に腰を入れて進めたいと思います。産業用地の確保を始めとした中期的なアクションプラン「せとうち企業誘致100プラン」を来年3月末までには策定して、一つ一つ実践をしていきたいと思います。それから防災・減災対策につきましては、香川は災害が比較的少ない県ですけれども、油断することなく、流域治水対策、公共土木施設の老朽化対策、それから老朽化したため池の防災対策、こういったことに重点を置きながら、着実に進めていきたいと思います。さらに豊島廃棄物等処理施設撤去等事業におきましては、来年3月末までの産廃特措法の期限、この中で、計画どおり関連施設の撤去や整地工事を完了するために、引き続き、安全と環境保全を第1に全力で取り組んでまいりたいと考えております。その他、山積する課題ございますけれども、県民の皆さんと一緒に、一歩ずつ前へ進めるように取り組んでまいりたいと思います。
最後になりますけれども、これまでも県議会や市町と連携を図っての仕事が重要であるとの認識で進めておりますけれども、引き続き、県議会、市町の皆さまとの連携のもと進めたいというふうに思います。また県政記者会の皆さまにも、改めてお礼を申し上げますとともに、来年もよろしくお願いをしたいと思います。そして最後にこの場ではございますけれども、県庁の職員の皆さまには、コロナ対策、物価高対策、鳥インフルエンザ、いろんな緊急を要したり、スピーディーな対応が求められる、たくさんの課題につきまして精力的に取り組んでいただけましたこと、この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。すみません、大変長くなりましたけれども、この一番については以上でございます。
それから二つ目の新型コロナウイルス感染症につきましてでございます。冒頭の話と一部重複しますが、御容赦いただきたいと思います。これまでも年末年始は休日当番医の対応になりますので、通常時よりもどうしても医療提供体制が厳しくなります。このような状況の中での年末年始ということになりますので、厳しい状況が予想されると認識をしております。この厳しい状況を踏まえまして、医師会を中心に年末年始の発熱外来の当番医の追加のお願いをずっとしてきたところでございますけれども、御協力をいただきまして、12月31日から1月3日におきまして、昨年度は延べ38医療機関が当番医でございましたが、本年度は延べ66医療機関まで増加していただくことができました。また高松市においては、市からの発表もございましたが、最近、金曜日に夜間急病診療所で同時検出キットによる検査と診療などを行っていただいておりますが、これは12月30日金曜日にも実施していただくと。また1月1日2日の午前中でございますが、高松市休日コロナ発熱外来を設置していただけるということでございまして、これらにつきましても、当番医に加えての対応ということでございます。
さらに急激に体調が悪化した場合に備えまして、12月31日から1月3日という医療機関が非常に厳しくなる時期において、健康相談コールセンターを通じまして、医師による電話等診療、いわゆるリモート診療、こちらについても24時間対応ができる体制をとっていきたいと思います。当番医の増加やいろいろな面で、医療機関の方には大変な御協力をいただきました。感謝したいと思います。また入院病床につきましても、これまでも増加のお願いを順次しておりましたけれども、昨日からは307床から314床の増加になりまして、年明け1月4日にさらに1床追加で315床ということで、確保が増えてきております。さらに引き続き、今日以降もこの増加につきまして、依頼をし続けているところでございます。ぜひ冒頭に申し上げましたとおり、県民の皆さまには7つのアクションについて、年末年始、改めて徹底していただければというふうに思います。また医療機関への対応につきましても、御協力をいただきたいと思います。

幹事社:新型コロナ対策について追加で質問させていただきます。行動制限を緩和して、経済活動もまわしていくというふうな状況の中で、やはり感染者数は連日増え続けています。その対応は先ほどおっしゃっていただいたように、医療機関が踏ん張りながら、今担っているというふうな状況にあると思うのですが、このことについて、行政の立場からどのように認識されているのか、改めて伺ってよろしいでしょうか。

知事:約3年を経まして、コロナ感染防止については、県民の中でのいろいろな経験の蓄積において、ポイントが少しずつ分かってきているという状況ではあると思います。そういう中において行動制限については、できるだけしない形で経済と感染防止の両立を目指していきたいというのが基本的スタンスでございます。その上で医療機関の逼迫については、緊急を要する患者さんが対応できるということは、引き続き重要なポイントでありますので、そこの点については、非常に注意をしてみながら、今後も対応していきたいという、こういうスタンスで取り組んでおります。

幹事社:現在、感染者数も増加している中で、現在の県内の医療機関の逼迫状況とかであったり、県内の医療体制についてどうなっているのか、その認識についても伺ってよろしいですか。

知事:現在、病床の確保率は50%前後で推移をしております。重症病床確保率も30%ということで、厳しい状況に入ってきていると認識しております。一方で医療機関の方でみてもらうべき患者さんが殺到して、混乱を起こしているような状況及び医療従事者が多数罹患をして、医療体制がとれないというような状況、また救急搬送が急増しているような状況、いずれにしましても、現時点では確認がありません。そういったことを合わせて、今直ちに医療機関が逼迫しているような状況というふうには認識してございませんが、引き続き、注意がいる状況になってきていると考えております。

幹事社:県内の中核病院からは満床が続いているというふうな声であったり、発熱外来からも年末年始に十分対応できるかどうか不安視する声もきかれています。医療機関に負担が生じていることについて、知事としてどのように受けとめているのか、またその負担を軽減させながら医療体制を逼迫しないための対策について、現時点でどのようなことを考えていらっしゃるのか。

知事:医療機関につきましては、現在、病室数の状況についても、今おっしゃっていただいたような状況もあると聞いておりまして、全体としては先ほど申し上げたとおりでありますけれども、非常に厳しくなってきていると思います。また発熱外来についても、感染者数が増大する中で、非常に病院を訪れる方も増えてきているということですので、徐々に厳しさを増してきていると認識をしております。そういう中で、逼迫をして、パンクしてしまうようなことが起こらないように、やれることをやっていくということで考えております。一つは先ほど申しました当番医の拡大、それから高松市さんで行っている特別な対応の体制の設置、それから休日や夜間でもリモートなどで行える診療体制の確保、こういったものを行う。それから病床につきましては、今日以降も一床でも多く確保していただけるように、医療関係の方にはお願いをして、できるだけたくさんの病床の確保に努めていくということでございます。それと県民の皆さまの御協力でありますけれども、比較的重症化リスクの低い方につきましては、自主的な検査による療養ということをお願いする、そういったことでの医療機関への逼迫を少しでも和らげるという、こういった県民の皆さまを含めた全体の協力で、この厳しい状況に対応していきたいと考えております。

記者:一年間振り返っていろいろなお話をいただきましたけれど、一言で言うと、今年一年間というのは、香川県はどんな年だったと思いますか。そしてまた来年どういう年になればというふうに思われますか。

知事:一言で言うと、新しい発展に向けた入口に立ってきたような、そういう状況ではないかというふうに考えております。その前提といいますか、その背景としてはまだまだ厳しいコロナの関係、物価高の関係、厳しい状況があるということは言うまでもありませんし、ここはこれからも一番ベースにして取り組んでいかなければいけないことではございますけれども、中期的にみてですね、発展の入口に差しかかってきたことが感じられる一年ではないかというふうに感じております。

記者:来年はどのような年にしたいと思われますか。

知事:コロナや物価高に対して、県民の生活や仕事が立ち行かなくなるようなことにならないよう、そういうようなことをベースにしつつ、発展の入口に立ったこの県政において、一つ一つその入口がさらに進化するように、形にできる一年にしたいというふうに思います。

記者:先ほどの話の中でもあったんですけれども、豊島の話についてなんですけれども、来年の3月末が一応、国からの支援の期限になっていますけれども、この残り3カ月、県としてどのように進めていきたいというふうに思いますか。

知事:3月末が期限になっていますので、その撤去なり、整備を確実に終えるということを最大限に、今、一番のポイントで考えております。それ以降も地下水の浄化対策等、引き続き県が責任を持って、この豊島については取り組んでまいるというスタンスでおります。

記者:その浄化対策とかで考えますと、一応3月が期限になりますけれども、そこから先も環境基準に収まるような数字になって、初めて豊島の方に返すという話ですけれども、それまではかなり長い道のりが想像されます。そのあたりについてはどのように考えられますでしょうか。

知事:期間については、専門家からもう少し時間がかかると言われておりますけれども、しっかりいつまでということではなくですね、県の方で最後まで責任を持って対応していく、このような所存で取り組んでまいります。

記者:そういう意味では、この3月でやはり終わりというわけではない。

知事:そうですね。来年3月が終わりということではございません。

記者:ずっと続いていくというか、続けていかなければいけないというか、どのようなお考えでしょうか。

知事:これからも安全と環境保全を一番に考えながら、地下水のモニタリング、処分地の維持管理、こういったものをしっかり県の責任において取り組んでいきたいと思います。

記者:そういう意味では、ずっとこれまで歴代の知事が取り組んでこられた豊島の問題が、ある意味池田知事のタイミングで、一つの区切りを迎えようとしていると思うんですけれども、そのあたりについて、知事としては豊島問題について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

知事:非常に島民の皆さまには大変な苦しみと、いろいろな苦労をおかけした問題であったと思います。皆さま方の、いろいろな方々の努力によりまして、このような状況ができてきたわけですけれども、先人の方々のこれまでの努力を無にするようなことにならないように、しっかり最後まで取り組んでいかなければならない。このような問題であるというふうに私自身は考えております。

記者:池田知事としての、このタイミングで一つのピリオドを迎えることについては、知事としてどんなふうに考えていますか。

知事:私が知事になった時点での、こういう時期を迎えるということについてはですね、長い取り組みの中の一局面であると思っておりますので、これからもスタンスは変わらず、島民の方の安全、瀬戸内海全体の環境も含めてですね、第一にこれからも取り組んでいきたいと思います。

記者:就任後約3カ月半ということで、まだちょっと難しいかもしれませんが、振り返って成功したと思える取り組みであったり、逆に反省点などがあれば、何か教えてください。

知事:まだ3カ月で新米なものですから、成功したというふうなもので紹介できるというようなことはないかも分かりません。先ほど申しました3カ月間の中で、国際線が再開できたこと、それからいろいろな企業さんの誘致についても進んできていること、そういったことについては、私の成果というようなことかどうかは別にしまして、流れが出てきたことでよかったことかなと。先ほど発展の入口という言い方をさせてもらいましたけれども、そういったことのですね、客観的な実績ができてきたことがよかったかなと思います。それから反省点ですね、反省するまでもまだ期間がないのかも分かりませんけれども、全てがまだまだ反省ということかも分かりませんが、県内の島についても、私自身は非常に瀬戸内海の大事な財産であり、24有人島があるわけですけれども、どれ一つもですね、これからも有人島であり続けるようにしたいと思っておりますけれども、就任して3カ月半以上になりますけれども、まだ訪れることができていない島があります。日々の仕事の中で、そういったところへの訪問もできてない。また島に限らず、県内においても、まだまだ訪れることもできていない、あるいは課題を直接聞くこともできてない、こういう面は反省するところでありまして、そういったことについてこれから一つ一つ、自分の足で歩いて、そういった問題に取り組んでいきたいという、こういったことが一番大きい反省点かなというふうに思います。

記者:もう一つ、先日県教委が結果を発表したヤングケアラーの実態調査について、県内で支援だとか対応が必要な児童生徒が少なくとも約450人いるということが分かりましたが、県としてどういう施策を行うべきか、現在考えていらっしゃることがあれば教えてください。

知事:県議会でもお話したことですけれども、やはりヤングケアラーの問題は、調査結果でも出ていましたけれども、いわゆる困っている人の声が伝わらない、本人自身もこれが助けてもらうべきなのかどうかということが分からないこともあったり、それが分かったとしてもどこに伝えていいか分からない、いわゆる声なき声になっているというところが、非常に大きい問題であると思っております。そういう声なき声をきちんとキャッチできる、こういうような体制づくりをしっかりとしていきたいと思っております。

記者:中国からの水際対策強化についてお伺いします。昨日の政府の方針をまずどのように受けとめてらっしゃるのかということと、今ほども少しお話ありましたが、高松空港の国際線にどのような懸念、影響が考えられるのか、香港線もそうですし、今目指している上海線の部分もどのような懸念があるかということをお伺いしたいです。

知事:中国の感染の拡大が大きくなってきている。あるいは昨日も総理の方からありましたけれども、その状況の把握が難しい、こういう中での政府の決定ということであり、一定の理解ができるところでございます。そういう中で、一方、高松空港については、香港・上海という、この政府の水際対策の見直しに関わる直行便の早期再開という大きな課題がある中での今回の見直しであります。そういう面からみると非常に厳しいニュースであったなと昨日も感じましたし、影響は免れないのではないかというふうに考えております。香港便については、1月22日からチャーター便での再開が予定されていたわけですけれども、現時点においては、非常に厳しい状況ではないかと考えております。上海便については今回の見直しの前にも、具体的な再開の目途はまだなかったわけでありますけれども、香港便・上海便とも、今回の水際対策の見直しの出口が現時点では見えないということだと思います。そういったことについて、1日も早くその出口が見えてきて、また再開できるように取り組んでまいりたいと思います。

記者:確認ですけれども、1月チャーター便、4月定期便再開というところは、もうすでに白紙という感じなのか、そこも含めてこれからなのか。

知事:今のところではまだ未定です。ただ1月22日については、現実的には非常に厳しい状況であると考えております。

記者:似たような質問がありましたが、知事として今年の漢字1文字みたいなものを一つあげるとしたら、何かありますでしょうか。理由とともにお伺いできたらと思います。

知事:そうですね、何でしょうか。こういうことを考えて来なければいけなかったですね。では最後にちょっと。

記者:先ほどと同じ質問なんですけれども、香港線、1月22日は未定ですけれど厳しそうだと。4月に定期便再開ということで発表されていましたけれども、そちらの方は、今のところは白紙ではなくて、生きていると思ったらよろしいのでしょうかね。

知事:12月30日から水際対策の見直しが始まると。いつまでということは示されてない状況です。そういうことから考えると、4月についても合わせてちょっと懸念が、そこの便のところにも、対象になってきているということはあると思います。ただ1月22日の便も含めて、今決まっているのかどうかというと、今の時点では未定ということであります。先のところになれば、出口がその前に来れば、予定どおりということもそれはあり得る、そういうこともあろうかと思いますが、いずれにしても今の時点では未定という状況でございます。

記者:11月議会の方ででた話ですけれども、香川の旧県立体育館の話なんですけれども、教育委員会の方から取り壊しも含めたことを検討していくという話なんですけれども、改めて知事の方としては、どのようなお考えをお持ちでしょうか。知事としてはいわゆる体育館に関して、今後取り壊しという形なのかどうなのかという、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

知事:私としても、先般の議会で教育長が答弁したことと同じ考えでいるんですけれども、まず公共施設としての利用という面を考えた場合に、新しく現時点で何か考えていかなければいけないものがあるかというと、今の時点ではそういうものがございませんので、そういうものに使っていこうかということが、今の時点では見通せないというのがあります。そうしたら、元々民間の方にも使ってもらったらどうかというようなこともあったので、いろんなサウンディング調査をやってみましたけれども、やはりかなり耐震の補強について、やった上で使うということであれば、あり得るのだけれども、それも全部含めた上で民間の方でというのは、御提案はございませんでした。そういう中で、今の体育館自身が非常に、放置するのはどうかという状況ではあるというふうに思います。そういった3つのことを考えた場合に、残念なんだけれども、解体ということもですね、考えざるを得ないような状況に、いろいろな検討の中でなってきているのかというふうに思います。ただ今の時点で決定したということではなく、もうしばらくいろんな方からの御意見もあろうかと思いますので、お聞きした上で決定していきたいと、このように考えております。

記者:もちろんその利活用という部分でいうとですね、かなり難しい形もあると思うんですけれども、その昔の県庁も含めて、丹下健三さんが作られた、いわゆる文化的な価値ですね、文化遺産として、例えばその保存であるとか、文化遺産として残すべきだという考えというのは、知事はお持ちではないでしょうか。

知事:使わずにということですね。

記者:使える形でできれば一番いいと思うんですけれども、その前に文化的な価値も高いということで、例えばその残していこうとか、そういう形の考え方はないのでしょうか。

知事:今の時点はですね、使える形で、今の文化的な価値も合わせて残せる方法がないかということで検討してきました。そういう中で、先ほど申し上げたようなことで難しい状況が出てきているということで、今おっしゃられた、仮に、使わずにというようなことが、もしあるとしたら、それはもう一つの選択肢になると思います。そこについては、もう一つの残された選択肢として、今後とも残しながら最終結論を考えていきたいというふうに思います。

記者:知事としては文化的価値とは、どういうふうにお考えでしょうか。

知事:この県庁東館の丹下さんのですね、建築のデザインで非常に文化的な価値はあると思います。その上で考えていかなければいけない。ただその利用がない中で考えていけるかどうか、この辺は少し利用しながら残すというのよりは、ハードルという意味では、一つ高い部分があるのではないかなと思います。

記者:ありがとうございます。

知事:(今年の漢字1文字について)思いがけない字かも分かりませんけれども、「伸(のびる)」という字を考えました。にんべんにですね、先ほどの成長の伸びていく入口がみえたのではないかということで、「伸」という字を。こじつけかも分かりませんが、よろしくお願いします。

以上

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