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公開日:2019年11月19日

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平成26年度国際交流員 黄さんの紹介する陝西省

中国の伝統行事

1 春節〔Chun Jie〕(旧暦1月1日)

旧暦の新年を祝う春節は、日本の正月と同様、中国最大の行事です。旧暦の新年は毎年異なりますが、だいたい毎年、1月の後半から2月の前半にかけての間にあることが多いです。地方に出稼ぎに出ている人も、この時期には、故郷に帰り、家族団欒を楽しみます。一般的には、「除夕」といわれる旧暦の大晦日に家族全員で「年夜飯」という日本のおせち料理のようなご馳走を食べる習慣があります。「年夜飯」のメニューは、余暇やお金が余ることを意味する余〔Yu〕と同音の「魚」の料理、何事も年々上昇するようにという意味の「年年高昇」の年高〔Nian Gao〕」と同音の「餅」の料理など縁起のよい名前の料理が好まれます。一般的に「餅」は中国南部で食べられ、中国北部、西北部などでは、餃子を食べることが多いです。夜中の12時ちょうどになると、家々で一斉に爆竹を鳴らして新年を祝います。

2 元宵節〔Yuan Xiao Jie〕(旧暦1月15日)

中国旧暦1月15日は元宵節です。「上元節」、「灯節」とも称されるこの祭日は、古代中国の漢文帝(紀元前179年~紀元前157年)が周勃氏により諸呂の乱を平定した1月15日を記念してこの日を元宵節と定めたといわれています。元宵節の縁起には諸説があり、定かでありません。元宵節の夜には、色とりどりの灯篭を掛けたり、もち米から作られた元宵を食べたり、飾り提灯に書き張られたなぞの文句を解き明かしたり、花火を楽しんだりする習わしが伝えられています。とりわけ、団らんの発音に通ずる元宵は一家団らんとの願いが込められ、人々の何よりもの御馳走になりました。

3 清明節〔Qing Ming Jie〕(4月5日頃)

春分の15日後を清明節といい、日本のお盆のように亡くなった人を偲び、墓参りをし、墓の掃除をしたりします。戦国時代の墓葬の出土品『周書』「時訓」の中に、清明節に関する記事があり、それによると、戦国時代から約2400年間に、市民の間で清明節の習俗が形作られたようです。

4 端午節〔Duan Wu Jie〕(旧暦5月5日)

中国では旧暦5月5日は端午節です。「端陽節」、「重午節」とも称されるこの祭日は、中国古代の偉大な愛国詩人屈原に由来します。屈原は斉の国と手を携えて秦の国に抗争するという奇策を楚の国王に進言しましたが受け入れられず、讒言により左遷されました。紀元前278年5月5日、楚の国が秦の国に併合されたことを聞いた屈原は汨羅江に身を投じて亡楚に殉じました。当時、屈原の殉死を悲しく聞いた人々は舟を使い、競って救おうとしましたがかなわず、仕方なく棕の葉でご飯を包んで川に投げ込んで魚を飼い、雄黄の酒を傾けて川に注ぎ悪竜を追いたて、屈原の遺体を守ろうとしました。以来、端午節に、ちまきを食べたり、竜舟を競ったり、雄黄の酒を飲んだり、香り袋を着けたり、よもぎを掛けたりするのが人々の習わしとなってきました。

5 七夕節〔Qi Xi Jie〕(旧暦7月7日)

中国では、気候もよく、草木の香り漂う旧暦7月7日の夜に節句の一つである七夕を祝います。この日はまた「乞巧節」、「女児節」とも呼ばれています。中国の伝統的な節句の中でも、特にロマンチックなこの日は、昔から女の子に最も好まれてきた節句です。中国の人々の伝説では七夕の夜に空を見上げると、夏彦と織姫が天の川で出会うのが見え、ウリ棚の下では、二人のロマンチックな愛のささやきが聞こえるといわれています。女の子たちはこのロマンチックな夜に、旬のウリを並べて夜空に輝く月を見上げ、針仕事の上達を願い、天の女神に聡明な心や器用な手先を祈り求め、さらには愛情に満ちた結婚も祈り求めました。昔の女性にとって結婚は一生の幸福を左右する一大事であったため、多くのカップルはこの日のしんと静まる夜に、星空を見上げて自分たちの幸せを祈りました。中国では、七夕は中国伝統の「バレンタインデー」とも言われています。

6 中秋節〔Zhong Qiu Jie〕(旧暦8月15日)

中国で重要な伝統行事で、「月餅」という中国風のお菓子を食べながら一家団欒を楽しみます。「仲秋節」とも称されるこの祭日は古代中国の帝王が秋の季節にお月様を祭る礼に由来します。ちょうど三秋の半ばに当たるため、「中秋」と名づけられました。中秋節には月餅を食べたり、明るい月を楽しんだりして、この風習が代代に受け継がれてきました。中秋節は全世界の華人たちが一家団らんを祝う美しい祭日です。「海上生明月、天涯共此時」と歌われるように、中秋節は中国の人々が家族の親睦や民族の団結、国家の統一を祈念する願いの日でもあります。

7 重陽節(旧暦9月9日)

中国農暦九月九日は重陽節です。中国の古典「易経」では九という数字を陽の数とされ、九が二つ重なるので「重九」や「重陽」と名づけられたわけです。「茱萸節」とも称されるこの祭日は中国古代の戦国の時代(紀元前475年~紀元前221年)にすでに風習として定着し、漢朝(紀元前206年~紀元220年)から盛んになりました。重陽節の間、山を登ったり、菊の花を観たり、重陽の蒸し菓子を食べたり、茱萸を着けたりして無事を祈ります。重陽節は、また敬老の日でもあり、中国各地でお年寄りを見舞うさまざまな行事が行われます。

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