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公開日:2022年2月3日

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瀬戸内オーシャンズXの発足

 対策が急がれる海洋ごみ問題を解決するため、香川県海域だけではなく、より広域で集中的に対策に取り組むため、香川県、岡山県、広島県、愛媛県の瀬戸内4県及び公益財団法人日本財団は、瀬戸内海の海洋ごみ対策に係る連携・協力に関する協定を締結(令和2年12月25日)し、共同事業(瀬戸内オーシャンズX)を開始しました。

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瀬戸内海の海ごみについて

 

 海洋ごみ問題については世界的に対策が急がれています。国立公園にも指定されている瀬戸内海についても他人事ではなく、漂流ごみ、漂着ごみ、海底堆積ごみと海洋ごみ問題が発生していますが、これらの海洋ごみは外海から流れてきたものではなく、そのほとんどは瀬戸内海に住んでいる私たちの生活の場から発生したものです。しかし、それは海辺に住んでいる人だけの問題ではありません。山間部も含めて人里に落ちているごみが雨や風の影響を受け、川を通じて海へと流れ出しています。

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瀬戸内海における海洋ごみ収支
沿岸域学会誌、Vol.22(4).pp.17-29.2010(藤枝繁、星加章、橋本英資、佐々倉諭、清水孝則、奥村誠崇)

瀬戸内オーシャンズXの取組み


 海へ流れ出したごみは香川県域だけでなく、近隣県域へも流れており、その逆もあります。また、発生量の方が回収量を上回っているため、瀬戸内海の海洋ごみは年々増えています。しかし、瀬戸内海は閉鎖性海域であり、外海からの流入量が少ないため、発生量を減らし、回収量を増やせば対策の効果が見えやすいという利点もあります。
瀬戸内オーシャンズXでは「調査研究」「企業・地域連携」「啓発・教育・行動」「政策形成」を4本の柱として各種取組を進め、自治体、企業、研究者や住民など、分野を横断した活動を通じ、海洋ごみ対策を「地域の全体で」「他人事から自分事に」し、循環型社会を見据えた『瀬戸内モデル』の海ごみゼロ対策として世界に広がっていくことを目指しています。


瀬戸内オーシャンズXのホームページ(リンク)
ocean(外部サイトへリンク)

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