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公開日:2026年7月1日

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「森と海のつながり体験講座」を開催しました!

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  • 日時 令和8年6月21日(日)13:00~16:00
  • 会場 ドングリランド(高松市西植田町)
  • 講師 増田拓朗氏(香川大学名誉教授)
  • 講師アシスタント 土手美恵氏(NPO法人どんぐりネットワーク)、戸井裕孝氏(かがわ里海ガイド)

 6月21日(日)、ドングリランドにて、森と海のつながり体験講座を開催し、11名が受講しました。講師に、香川大学名誉教授増田拓朗氏を迎え、座学とフィールドでの体験を通じて森と海のつながりについて学びました。

〈座学〉森と海のつながり

 森と海の関係は古くから経験的に知られており、江戸時代の「魚つき林」の保護や、明治以降の乱伐による不漁(大分県や北海道えりも岬の事例)など、歴史的なエピソードを交えながら分かりやすく説明していただきました。高度経済成長期の燃料・肥料・材料革命や行政の縦割りによって一時は認識が薄れたものの、宮城県気仙沼のカキ養殖家・畠山重篤さんらが「森は海の恋人」を合言葉に植樹活動を始めたことをきっかけに、豊かな海を守るための森林整備の重要性が広く再認識されるようになりました。
 そもそも森や海の「豊かさ」とは、多様な生き物が健全に生息している状態を指します。海の物質循環は海の中だけでは完結できず、海藻やプランクトンの光合成には「鉄分」が欠かせません。鉄は海水中で酸化してしまい、植物は光合成に使うことができませんが、森の落ち葉が分解されてできる「フルボ酸」と結合した「フルボ酸鉄」であれば、酸化せずに川の水に溶け込んで海まで運ばれます。海のプランクトンや海藻類はこのフルボ酸鉄を利用して光合成を行い、増殖することで魚介類の食物連鎖を支えているため、海の物質循環は陸の森に大きく依存していると解説がありました。さらに、森林は「緑のダム」とも呼ばれ、発達した土壌が雨水を一時的に蓄えることで、洪水の緩和や川の水量を安定させる水源涵養機能(水土保全機能)も果たしています。特に、香川県の大半を占める花崗岩(マサ土)地帯は非常に脆く浸食されやすいという地質的弱点があるため、土砂災害を防ぎ、海へ豊かな栄養を届け続けるためには、直島の緑化成功事例のように、人の手で森林土壌(腐植層)を適切にはぐくみ、維持管理していくことが大切であるとお話がありました。

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〈実験その1〉簡易ライシメーターを使って森林の保水力を確認しました
 裸地・草地・森林土壌を再現した装置にジョウロ2杯分(約6L)の水を散水し、水の流れ方や流出までの時間を観察しました。中央の穴からは表面流、左右の穴からは地下流が流れ出す仕組みです。実験の結果、裸地では散水と同時に茶色く濁った水が表面を削りながら勢いよく流れ出し、ほとんどが表面流として流出しました。草地では、やや濁った表面流が流れた後、時間差で地下流が流れ出し、表面流と地下流の両方が確認できました。一方、森林土壌では表面流はほとんど見られず、透き通った地下流のみがゆっくりと流れ出し、森林土壌の高い保水力が確認できました。

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〈森林観察〉ドングリランドビジターセンター周辺を散策しました

 土手氏の案内で、ドングリランドを散策しました。散策では、クロマツとアカマツ、スギとヒノキ、クヌギとアベマキの見分け方を教わり、実際に葉っぱを手に取りながらその違いを確かめました。また、園内にはナラ枯れの被害を受けた木も多く見られ、その原因や発生の仕組みについて解説がありました。ナラ枯れは、カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)が運ぶナラ菌によって引き起こされる樹木の伝染病で、感染した木は通水機能が阻害され枯死してしまうそうです。受講者たちは、茶色く変色した葉を付けた木々を観察しながら説明に耳を傾けていました。

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〈実験その2〉浸透実験を行い、森林の保水力を体感しました
 増田先生の説明を受けながら、天然のライシメーターを用いて表面と底面の流出量を観察しました。実験の結果、地表流はほとんど見られず、土壌に浸透した水がわずかに染み出す様子が確認できました。一方、裸地に水を撒くと土砂を含んだ水が勢いよく流れ出し、受講者たちは森林と裸地の保水力の違いに驚いている様子でした。

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 ドングリランドビジターセンターへ戻り、まとめと振り返りを行いました。講座終了後のアンケートでは、「森と海のつながりと森の大切さがとてもよくわかった」「座学とフィールドワークのバランスがよかった」「今まで耳にしていたナラ枯れについて理解が深まった」といった感想が寄せられました。

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