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公開日:2022年12月16日

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令和3年度県立病院事業の概要

1 経営状況

  • (1)収益
    令和3年度の病院事業全体の収益は29,917,343千円で、前年度と比較すると968,600千円増加(対前年度比+3.3%)しました。これは、中央病院を中心に高度医療の提供を積極的に行った結果、診療単価の高い入院患者の確保が図られたことや、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、減少していた入院患者数、外来患者数がともに回復してきたほか、引き続き新型コロナウイルス感染症患者の病床確保に積極的に取り組んだ結果、新型コロナウイルス感染症患者の受入病床や、その病床確保のために休床とした病床に対する病床確保料をはじめとする国の支援があったことなどにより増加したものです。
  • (2)費用
    令和3年度の病院事業全体の費用は28,106,934千円で、前年度と比較すると840,864千円増加(対前年度比+3.1%)しました。これは、新型コロナウイルス感染症対応などによる給与費の増加や高度医療の提供を進めたことに伴う材料費の増加などにより増加したものです。
  • (3)純損益
    上記の結果、令和3年度は、病院事業全体で1,810,409千円の純利益が生じました。この結果、令和3年度末における累積欠損金は、2,375,098千円となりました。

2 利用状況

入院患者は延208,007人(1日平均570人)、外来患者は延339,604人(1日平均1,403人)、合計547,611人で、前年度と比較すると入院患者は9,365人増加(対前年度比+4.7%)し、外来患者は11,097人増加(対前年度比+3.4%)しました。

3 経営方針と主な取組み

令和3年度は、医業収益は新型コロナウイルス感染症拡大前の令和元年度の水準以上に回復してきているものの、入院患者数や外来患者数は依然として令和元年度の水準には戻ってきていないなど本格的な回復には至っていません。また、新型コロナウイルス感染症収束後においても患者の受療行動の変容といった影響が将来にわたって残ることが懸念されるほか、今後も中央病院の移転新築等に伴う企業債の償還が続くなど、依然として経営環境は不透明で楽観視できない状況にあると考えており、引き続き、経営改善に取り組み、県民から求められる質の高い医療を安定的に提供できるよう努めてまいります。
令和3年度においては、次のようなことに取り組みました。

  • (1)良質な医療サービスの提供
    中央病院においては、患者サポートセンターの本格運用を開始するなど、医療サービスの向上に取り組みました。丸亀病院においては、訪問診療の継続に努めました。白鳥病院においては、地域包括ケア病床を増床する等、地域の特性に応じた医療サービスの提供に取り組みました。
  • (2)医療人材の確保・育成
    医師の確保・育成のため、関連大学との連携強化や研修・研究の充実に努めるとともに、医療スタッフの確保・育成のため、ビデオ会議アプリを活用したWeb説明会を実施するなど、新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じた採用活動を行いました。
    また、勤務環境等の改善・充実のため、医師や看護師の補助者を適正に配置するなど、負担軽減に努めました。
  • (3)災害等への対応力の強化
    中央病院においては、DMAT隊員の育成・研修を行い、災害急性期の機動的対応能力の強化に努めました。
    また、新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、各病院が院内の体制を見直し対応しました。
  • (4)安定的な病院経営の確立
    中央病院においては、引き続き診療材料の共同購入や後発医薬品の採用により、材料費の適正化及び節減に努めました。丸亀病院においては、引き続きデイケア、訪問看護の実施により、患者数の確保に努めました。白鳥病院においては、地域包括ケア病床の積極的な運用により、収益の確保に努めました。
    また、病院局においては、病院事業管理者や各院長等からなる「経営会議」を四半期に1回開催し、経営状況を迅速に把握・分析し、機動的な対応に努めました。さらに、外部の有識者からなる県立病院経営評価委員会を開催し、経営改善の取組みの進捗状況等への外部評価を実施しました。

4 施設の整備

中央病院においては、新型コロナウイルス感染症対策として、医療用資材等を保管するため、備蓄用倉庫の建築工事を令和2年度から令和3年度にかけて行いました。また、丸亀病院においては、施設の老朽化に対応するため、診療棟屋上防水改修工事等を行いました。

5 医療器械等の整備

高度医療又は新型コロナウイルス感染症対策を推進するため、中央病院において、病院情報システムや体外式膜型人工肺装置等の整備、白鳥病院において、マルチスライスCT撮影装置を整備するなど、各県立病院の機能や特性に応じた医療器械等の整備を計画的に行いました。

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