ここから本文です。
来校者への対応中(本人:右)
学校事務職員は、学校において一般企業に当てはめるところの総務課・人事課・財務課・受付といった業務を行っています。一例を挙げると、学校教育に必要な物品の購入・管理、教員の給与や福利厚生に関わる業務、電話および来客対応などです。管理職との連携はもちろんのこと、市町教育委員会との関わりも多く、業務は多岐にわたっています。しかしながら、公立小中学校では基本的に学校事務職員は単数配置です。つまり1人で全てをこなさなくてはなりません。
ですが、心配はいりません。新規採用者を対象にした研修があるほか、支援体制は充実しています。近隣の小・中学校の学校事務職員で構成される「共同実施連絡会」は、自分の業務の確認を行ったり、分からないことを先輩事務職員に尋ねることができます。また、「さぬき学びの支援隊」(学校事務職員OB・OG)からの支援もあり、支援員の方に業務について教えてもらうことができ、業務上の工夫なども学ぶことができます。そして何より、校内には職種を問わず、教職員全体で助け合う雰囲気がありますし、学校事務職員同士の繋がりも強いです。なので、困ったときには誰かに尋ね、解決の糸口を探すことができます。
また、学校事務職員は、学校に配置される唯一の行政職員です。教職員と協働し、学校事務職員ならではの強みを生かして、教育活動に参加することができます。例えば、「授業でこんなことしたい」という教員のつぶやきを聞いたときに、内容によっては、使用する教材の購入費用が発生するのかもしれません。そこを、教員や管理職と相談し、どのように実現するかが腕の見せ所ですね。
学校事務職員も教員と同様に人事異動があります。上記の職務内容に加えて、学校規模などに応じた臨機応変な対応が求められます。しかし、勤務する教職員が一番大切にしていることは共通しています。それは、子どものことです。自分の立場から子どもの学びにいかにして貢献できるか、考えを巡らせ、アクションを起こすところにやりがいを感じています。
私は、小学生の時から教員を志望していました。しかし、大学在学時の教育実習中に学校事務職員の方にお世話になったことをきっかけに、学校事務職員の仕事に興味を持ちました。また、大学時代に運動部のマネージャーを経験したことで、学校におけるプレーヤー(教員)としてではなくマネージャーのような立場で、学校の業務全体がスムーズに流れるように働きかけたいと思い志望しました。
「いつも元気でいること!」
学校事務職員は来校者へ最初に対応することが多いです。学校の顔として認識されることも多いのではないでしょうか。学校のイメージにも関わることなので、いつでも明るく、はつらつとしていたいです。電話対応も同様に、声のトーンや話し方に気をつけています。また一方では、子どもや保護者の方・地域のみなさんと関わることで、私自身も元気をもらえています。
変化する社会情勢の中で、学校事務職員に対するニーズに応えながら同じ気持ちの教職員と共に働くことで、自分自身が成長し続けられる職業であると思っています。学校で働いてみたいと思っている方へ、一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
平成29年4月 現在の職場
(掲載内容は、令和3年2月現在のものです。)
このページに関するお問い合わせ