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環境保健研究センターでは、県内の小規模事業場から出てくる廃水の処理方法について、新たな技術を開発する研究を行っています。
今回、オリーブの新漬けを製造する工程で発生する着色した廃水を、これまでの方法よりも、安全、簡単かつ低コストで脱色できる新しい方法を開発しました。
この新たな脱色方法については、今年度、新漬けの製造を行っている事業場において実証試験を行い、効果があることを確認しました。今後、普及に向けて県内のオリーブ新漬け製造業者等へ情報発信していきます。
オリーブの新漬けを製造するとき、オリーブの実から渋を抜く工程で、濃い暗褐色に着色した廃水(脱渋液)が出てきます。この廃水は、色が濃く、見た目がよくないため、過炭酸ナトリウム(危険物)などの酸化剤を用いた脱色が行われています。
この方法は、薬品自体の取扱いが難しく、脱色に1日程度かかり、脱色後の中和作業も要し、費用もかさむため、新たな脱色方法の開発が求められていました。
オリーブ新漬けの脱渋液に、薬品(ピロ亜硫酸ナトリウム及びクエン酸)を添加・混合して、脱色する方法。
今回開発した新たな脱色方法について、今後、県内のオリーブ製造業者等へ情報発信していきます。
また、この新たな脱色方法については、特許出願しています。
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