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公開日:2018年3月24日

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オリーブの品種・生態

オリーブの品種香川県で栽培されている主要品種新品種「香オリ3号」「香オリ5号」オリーブの生態

 オリーブの品種

オリーブ4種オリーブの品種は、世界で1600以上あるとされています。
香川県へは約60品種・系統が導入され、現在では主に下記の4品種が栽培されています。

  • ミッション
  • マンザニロ
  • ネバディロ・ブランコ
  • ルッカ

香川県ではこの4種のうち、ミッションが一番多く栽培されています。
品種によって、果実加工用(テーブルオリーブス)や、オリーブオイル用、どちらにも使用する兼用種に分類されています。

 右の写真は左からネバディロ・ブランコ、ミッション、ルッカ、マンザニロ

 香川県で栽培されている主要品種

香川県で栽培されている主な品種(ミッション、マンザニロ、ネバディロ・ブランコ、ルッカ)について説明します。

オリーブ実 オリーブ葉

ミッションの説明
品種名 主な用途 平均果実重 含油率(11月下旬〜12月)
ミッション(Mission) 果実加工・オイル用 2.5〜3.0g 15〜19%

アメリカのカリフォルニア州で発見された、スペイン系品種です。我が国へは明治40年、農商務省指定試験開始時にアメリカから導入されました。果実加工・オイル兼用で栽培されており、本県における最主要品種となっています。果実加工品・オイルともに品質は優れていますが、炭疽病に弱いという欠点があります。

ミッション実ミッション樹

マンザニロの説明
品種名 主な用途 平均果実重 含油率(11月下旬〜12月)
マンザニロ(Manzanillo) 果実加工用 3.0〜3.5g 9〜14%

スペイン原産の果実加工用品種で、世界中で多く栽培されています。結実量は多く果実が大きい、豊産性など優れた特徴がありますが、果実は炭疸病に弱く、また果皮果肉が柔らかいため風害を受けやすい、自家不和合性[※]が強い等の弱点があります。本県における果実加工用の主要品種となっています。

マンザニロ実マンザニロ樹

[※]自家不和合性:同じ品種の花粉では受精・結実しにくい性質

ネバディロブランコの説明
品種名 主な用途 平均果実重 含油率
ネバディロ・ブランコ(Nevadillo Blanco) オイル用・受粉用 2.0〜2.5g 約17%

スペイン原産のオイル用品種です。明治40年にミッションとともにアメリカから導入されました。果肉が柔らかすぎるため加工には不向きです。自家不和合性が強く、不完全花が多発しますが花粉が非常に多いため受粉樹としての価値が高く、また観賞用樹として最も苗木生産量が多い品種です。

ネバディロブランコ実ネバディロブランコ樹

ルッカ説明
品種名 主な用途 平均果実重 含油率
ルッカ(Lucca) オイル用 2.0〜2.5g 約17%

原産国不明のオイル用品種です。昭和7年にアメリカから導入されました。アメリカ農務省はこの品種をオーストラリアより導入していますが、その前歴は不明です。自家不和合性は弱く、1本でもある程度着果します。炭疽病に強く、また油分含量が多く品質も良いため、近年見直され植え付けが進んでいます。

ルッカ実ルッカ樹

 新品種「香オリ3号」「香オリ5号」

 農業試験場小豆オリーブ研究所が、産業技術センター発酵食品研究所の協力を得て育成した、オリーブの 「香オリ3号」「香オリ5号」について、2017年8月25日付で品種登録の出願をしていたところ、2021年3月18日付け官報により、農林水産省において品種登録されました。
 オリーブの品種登録は日本で初めてです。
 

香オリ3号の説明
品種名 主な用途 果実重
(平成26・27年 2カ年平均)
含油率
香オリ3号 果実加工・オイル用 4.6g ミッション、ルッカより高い

香オリ3号写真県の主要品種であるミッションに比べて果実重が重く、また炭疽病に強いなど、優れた特徴があります。
新漬の食味やオイルの官能評価はミッションと同等で、オイル中のポリフェノール含量はミッションやルッカと比べると少ないです。

香オリ5号説明

品種名 

主な用途

果実重
(平成26・27年 2カ年平均)

含油率

香オリ5号

オイル用

2.6g

ミッション、ルッカより高い

香オリ5号写真オイルの官能評価は高く、ミッションと比較して辛味、苦味が強いという特徴があります。オイル中のポリフェノール含量がミッション、ルッカよりかなり多いです。また、ミッションに比べて炭疽病に強いという特徴もあります。

 オリーブの生態

頂芽等説明

  • 1)樹
    常緑の樹木で、品種によって樹の性質に違いがあります。成長は早く、樹高は10mを超える場合もあります。樹齢は極めて長く、南ヨーロッパの各地において1000年を超える老樹が現存し、実を成らせています。
  • 2)枝・葉
    その年の新しい枝は、前年に伸びた頂芽または葉腋の脇芽から発生します。まれに太い枝の切り口周辺からも発生します。
    葉は枝の一つの節に2枚向かい合って付き、幅1.0〜1.5cm、長さ4〜8cmの細長い形をしています。葉の色は、表は光沢のある緑色(オリーブ色)、葉の裏は密生した毛に覆われて銀白色です。葉の形は品種によって違いがあります。
  • オリーブ花3)芽、花
    頂芽は枝として伸びますが、腋芽の一部も枝となって伸びます。
    花は前年の春から夏にかけて伸びた部分の葉腋に付き、5月下旬〜6月上旬頃に咲きます。
    ひとつの葉腋に付く花は房状となり10から30個の花を咲かせます。花は4枚の萼(がく)と釣鐘状で先が4枚に分かれた乳白色の花びら、ひとつの雌しべと2つの黄色い雄しべを持ち、直径3mm程度です。蜜は持たず、多量の花粉を風によって飛散させ受粉させます。同じ品種の花粉では実がなりにくい性質(自家不和合性)を持っています。

  • 4)果実
    咲いた花のほとんどは実になることなく脱落します。また、発育途中の実も自然に落ちるものが多く、総花数に対して収穫できる実は3%程度になります。
    受精した実は急速に肥大し、約40日間で果肉の細胞分裂は終了します。その後、種子を形成する時期に入り肥大がいったん緩やかとなります。種子が形成されたのちに果肉内の細胞それぞれが大きくなることによって肥大が盛んになり10〜11月に成熟します。実の形は一般に卵型ですが、品種によって異なり、大きさも1g未満から15g以上まで品種による違いがあります。若い実は緑色ですが成熟期に入ると黄色、赤色を帯び、完熟すると黒紫色に着色します。
    種子は実の中心に1個入ります。果肉と種子に油を含んでいますが、含油率は品種間に大きな差があります。

オリーブ実断面図 オリーブ実の色の変化 オリーブ実(11種)

このページに関するお問い合わせ

農政水産部農業試験場小豆オリーブ研究所

電話:0879-75-0033

FAX:0879-75-1021