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土層の分層の様子
大学で専攻していた考古学の知識を生かしたいと考えて、埋蔵文化財関係の仕事を探していました。様々な自治体で募集が出ている中で、香川県には私が研究対象としていたサヌカイトの原産地があり、私の能力を最も生かせる場所だと考えて志望しました。
出先機関である埋蔵文化財センターの調査課に所属し、発掘調査に携わっています。発掘調査(緊急発掘調査)は、建物や道路の建設などによって破壊されうる遺構や遺物を事前に調査し、記録・保存する業務です。調査は20名程度の作業員・調査補助員と連携して進めています。
8時15分 | 登庁 |
8時30分 | メールチェック・準備体操 |
8時35分 | 発掘調査現場で遺構検出・遺構掘削指示 |
12時00分 | 昼休憩 |
13時00分 | 発掘調査現場で土層の分層・遺構断面図作成 |
17時15分 | 退庁 |
発掘調査は真夏・真冬を問わず1年を通して屋外での作業になります。特に猛暑日が続く真夏は大変で、自分だけでなく作業員の熱中症にも気を付ける必要がありました。具体的には、こまめな水分補給や経口補水液の備蓄のほか、直射日光を避けるため寒冷紗で作った仮設テントの陰で作業するなどの熱中症対策を講じながら作業していました。
香川県に限らず文化財専門職員の採用試験の時期は、卒業論文・修士論文等のための資料調査で忙しい頃かと思いますが、隙間時間に少しずつ採用試験対策を頑張ってください。皆さんの就職活動が納得のいくものになることを祈っています。
(掲載内容は、令和6年2月現在のものです。)
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