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公開日:2025年8月18日

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「川と海のつながり体験講座」を開催しました!

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  • 日時 令和7年7月20日(土)9:30~12:30
  • 会場 古高松南コミュニティセンター、春日川河川敷(高松市春日町)
  • 講師 石塚 正秀 氏(香川大学創造工学部教授)

 7月20日(日)、古高松南コミュニティセンター及び春日川河川敷にて、川と海のつながり体験講座を開催し、25名が受講しました。本講座では、フィールドに出て、“川の役割”から海とのつながりを学びました。

〈レクチャー〉川ごみ調査について
 はじめに、受講者は4つのグループに分かれ、後出しじゃんけんや自己紹介などを通して交流を深めた後、講座の目的や注意事項について説明がありました。今回の調査では、河川敷でごみを回収しながら、回収場所を地図上に記録しました。ごみの種類ごとに色分けされたシールを貼ることで、分布の傾向を視覚的に把握できるようにしています。調査にあたっては、各グループで回収担当や記録係などの役割を決めて行いました。そして、回収したごみは公民館に持ち帰り、種類別に分別したうえで、重量および個数の計測を行いました。調査前には、どのような種類のごみが、どの場所に多く見られるか、その量や重さなどについて予想を立て、春日川へ移動しました。

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〈フィールドワーク〉川ごみを採取しました
 当日の春日川周辺は、草木が大人の背丈ほどに伸びており、川の様子が見えづらい状況でした。川沿いの道路には、タバコの吸い殻や食品包装などのごみが多く見られ、堤防沿いの草地には風で飛ばされたトレイやビニール袋が引っかかっていました。さらに、川の近くでは農業用資材の袋やペットボトル、缶類などのごみも多く確認されました。厳しい暑さの中ではありましたが、受講者は少しでも川をきれいにしようと、熱心にごみの回収に取り組んでいました。

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〈集計〉ごみを種類ごとに分け、個数と重さを計り、グループで結果をまとめました。
 コミュニティセンターに戻り、回収したごみを種類ごとに分別し、それぞれの重さや個数を計測しました。さらに、ペットボトルや食品包装については、製造年月日やメーカーを調査し、ごみが新しいものか古いものか、どのような経路で流入したのかについて各グループで話し合いを行いました。その後、調査結果をグループごとに発表しました。調査の結果、プラスチックごみやタバコの吸い殻、発泡スチロールなどが多く見られ、比較的最近捨てられたものが多いことが分かりました。これらはポイ捨てや不法投棄など意図して捨てられたものと考えられ、対策としてごみ箱の設置が必要という意見もありました。また、近隣の新川と春日川ではごみの種類が異なることから、地域による特徴があるという意見や、川にあるごみを回収することで、マイクロプラスチックの海洋流出を防ぐことにつながるといった意見も挙がりました。
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〈まとめ〉
 グループ発表後、講師の石塚先生より、「今回の調査結果を今後のデータと比較・分析することで、新たな発見や今後の活動にもつながる」との講評がありました。講座終了後のアンケートでは、「川ごみは自分が想像していたよりも身近に存在するということに気付けた」「川ごみと海ごみの違いを詳しく知れた。実際にごみ拾いをして実物を自分の目で見れて良かった。」という感想が寄せられ、実践的な学びを得る貴重な機会となりました。

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