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10月11日(土)、安岐水産にて、里海づくりパートナー講座を開催し、18名が受講しました。本講座では、かがわ里海づくりパートナーである安岐水産から、里海づくり活動の紹介や海に関わる仕事への想いを伺いました。また、アオリイカの捌き方やイリコの解剖を通じて魚食文化を身近に感じ、里海の豊かさと可能性について理解を深めました。
はじめに、講師の安岐社長より、安岐水産による里海づくりについて紹介がありました。安岐水産は昭和40年創業で、今年で60周年を迎えます。瀬戸内海のエビやイワシなどの加工からスタートしましたが、国内の水産資源の減少により、現在はインドでの原料開発も行っているそうです。安岐水産の強みはアオリイカの加工で、なんと日本一の実績を誇ります。また、香川のブランド魚である「さぬき蛸」や「讃岐でんぶく」なども取り扱っています。さらに、日本の魚食文化を次世代へ伝えるため、「お魚生活すすめ隊」を結成。漁師や魚を加工する人など、魚食文化を支える人々の想いを活動を通して発信しています。敷地内には「ねこ海レストラン」をオープンし、食事の提供だけでなく、「お魚生活すすめ隊」の発信・交流の拠点としても活用されています。地域と連携しながら、イベントやワークショップも開催し、「競争から共創へ」をテーマに、津田の町を盛り上げています。


はじめに、木村氏と山中氏によるアオリイカの捌き方のレクチャーがありました。胴の中心に縦に包丁を軽く入れ、切り口を手で広げて透明な甲を取り除きます。次に、内臓を手で引き出すと胴体と頭部分に分かれ、墨袋をつぶすと箱の中の水が真っ黒になり、イカ墨の量に驚く様子も見られました。続いて、胴の外側にある「エンペラ」と呼ばれる部分を包丁で切り取り、胴の表面と裏面の薄皮をキッチンペーパーで丁寧に取り除きました。受講者も実際にイカを捌き、刺身に仕上げました。切れ目の入れ方によって食感や味が変わることを学び、試食を通じてその違いを体感しました。


森岡氏と三好氏のイリコの解剖では、クイズやスライドを交えながら、イリコの産地や製造過程、おいしいイリコの選び方などを学びました。そして、解剖シートを使ってそれぞれの部位を確認しながら、手や爪楊枝を使って丁寧に解剖を進めました。大人も子どもも夢中になって取り組んでいました。


最後に、タッチプールで海の生き物とふれあいました。ナマコ、カワハギ、タイ、チヌ、タコなどに触れ、最初は驚いていた子どもたちも次第に慣れて楽しんでいました。ふれあいの後は、生き物たちを元の海へ戻しました。
講座終了後のアンケートでは、「さばき方体験、イリコの解剖体験と食べる体験があり、楽しめた」「イカの盛り方、さばき方が参考になった」といった感想が寄せられました。


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