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公開日:2025年2月3日

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アート・コレクション

小林萬吾ー師に学び、歩んだ道

常設展「小林萬吾ー師に学び、歩んだ道」ポスター

展示の概要

55年ぶりに再発見の作品も展示!

  • 香川県三豊市詫間町出身の画家小林萬吾(1868-1947)は、日本洋画の父・黒田清輝(1866-1924)に学び、明治時代から終戦直後まで活躍しました。令和6年(2024)は黒田清輝没後100年であり、これを機に、師であった黒田清輝との関わりを振り返りつつ、小林萬吾の作品を紹介します。
  • また、本展は、小林萬吾の生前時にゆかりのあった家々で受け継がれてきた作品や55年ぶりに再発見された作品など、香川県内各所で所蔵される貴重な作品を中心にご覧いただきます。
会期 令和7年24日(火曜日)から令和7年413日(日曜日)
開館時間

午前9時から午後5時

  • 入館は閉館の30分前まで
休館日

毎週月曜日(2月24日(月曜日・振替休日)は開館)、

2月25日(火曜日)、

3月4日(火曜日)から3月9日(日曜日)

会場

香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5-5)常設展示室4・5
展示数 27件27点
観覧料

一般410円、団体(20名以上)330円

  • 高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料

関連イベント

ミュージアムトーク

展示内容について担当学芸員がわかりやすくお話しします(申込み不要)

日時

令和7年29日(日曜日)、315日(土曜日)、45日(土曜日)

  • いずれも午後1時30分から開始
会場 常設展示室4・5
参加料 無料(別途観覧券が必要)
申込 不要

 

学芸講座「小林萬吾ー師に学び、歩んだ道」

黒田清輝や仲間たちとの交流やその中で育まれた画業、郷土香川の関わりなどから、小林萬吾の足跡をわかりやすくお話しします。

日時

令和7年222日(土曜日)午後1時30分から午後3時(会場は午後1時)

  • 講座後、展示室で簡単な解説を行います。(20分程度、要観覧券、希望者のみ)
会場 研修室(地下1階)
参加料 無料(別途観覧券が必要)
申込 電話(087-822-0247)、または香川県電子申請届出システム(外部サイトへリンク)

展示品

小林萬吾「赤布を纏える女」

大正6年(1917)、第11回文展出品作(1917)、個人蔵

  • 日本の美術界では、明治28年に黒田清輝が描いた裸婦の作品をきっかけに裸体画の是非を問う「裸体画論争」が起こった。後に黒田はこの一件から、腰に布を巻いた裸体像を出品した。すると小林萬吾など弟子たちが次第に美の表現スタイルとしてとらえ、腰に赤布を巻いた裸体像を描くようになる。本作は、その逸話にもとづく貴重な一作で、小林萬吾の生前時から、郷里において大切に受け継がれていたもの。

小林萬吾「赤布を纏える女」、大正6年(1917)、第11回文展出品作(1917)、個人蔵

小林萬吾「花鈿」

昭和2年(1927)、第8回帝展出品作(1927)、当館蔵

  • 大正時代から昭和時代初頭にかけて、中国服などのエキゾチックな衣裳が描かれる作品が流行した。本作は、女性がかんざしを髪にさすのに、左右に腕を広げて、衣裳の美しさを強調した作品で、モデルは小林萬吾の弟子の妻。平成20年(2008年)に郷里の親族(故人)に行った聞き取りによると、当時幼い少女だった親族は、萬吾とともに弟子夫婦が訪れてきたときには、「なんて美しい人だろうと思った」という。
小林萬吾「花鈿」、昭和2年(1927)、第8回帝展出品作(1927)、当館蔵
小林萬吾「蔦島公園」

制作年不詳、個人蔵

  • 三豊市仁尾町の蔦島の大蔦島の北端の近くに浮かぶ海食で平坦になった奇岩が画面の下半分を占めて描かれている。平岩と呼ばれ、丸亀藩主の京極家も年に一度は遊びに訪れ、能舞台にして楽しんだと伝わる名所。
  • 萬吾は昭和9年(1934)の国立公園制定の頃に地域の特性が現われた風景を数々描いており、本作も単なる海の景色ではなく、瀬戸内海の性質を画面に描き出した自然景となっている。
  • 本作は、昭和44年(1969)の調査でリストに名を遺したのを最後に行方が分からずになっていたが、本展の調査の際に55年ぶりにあらためて発見された。
小林萬吾「蔦島公園」、制作年不詳、個人蔵

このページに関するお問い合わせ

政策部県立ミュージアム

電話:087-022-0247