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公開日:2023年1月12日

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知事記者会見 令和5年1月10日(火曜日)

知事記者会見録

  • 日時:令和5年1月10日(火曜日)11時00分から11時34分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

 

質問項目

1.新型コロナ対策について
2.国際線の再開について
3.全国旅行支援について

質問事項

幹事社:質問は2点ございます。まず1点目が、新型コロナ対策についてです。新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が今月5日(発表)に県内で初めて3,000人を超え、約5か月ぶりに過去最多を更新しました。確保病床使用率も60%以上で推移するなど、いわゆる「第8波」が本格化している状況ですが、今後の県としての対策について伺いたいです。2点目が、国際線の再開についてです。高松空港と韓国を結ぶ定期便が昨年11月に再開し、台湾とを結ぶ定期便も今月19日に再開を予定しています。さらには香港を結ぶチャーター便が22日に、定期便が4月に再開を予定しています。国が新型コロナウイルスの感染が拡大する中国からの入国者に対して水際対策の強化を行い、知事もチャーター便再開について「厳しい状況」との見解を示していらっしゃいましたが、今後の国際線再開や新規路線拡大の開拓などについての考えをお伺いしたいです。

知事:まず新型コロナウイルスの関係の御質問がございました。今お話ありましたように、年始にいたりましても、感染者が非常に高いレベルで推移をし、確保病床使用率も60%を超える日が続くという厳しい状況にあると認識をしております。また医療機関の負荷についても、大変厳しい状況であると承知をしておりまして、医療従事者の方々、日々、大変御苦労をいただきまして、懸命に対応いただいております。改めて感謝を申し上げたいと思います。この医療機関の逼迫をできるだけ軽減していく、こういうことに最大の注力をおきたいと思っております。まずこれまでもお願いをしていることでございますけれども、重症化リスクが低い方、症状が軽い方、こういう方々につきましては、医療機関にすぐ行くということでなくてですね、抗原定性検査キットによって自己検査をしていただきまして、陽性であると判明した場合には、医療機関に行かずに自宅で療養をしていただく、こういったことをお願いしております。県民の方に、この点については御協力を、徐々にいただく人が増えてきていただいている状況であります。休日においては医療機関の休診もありますけれども、感染者の3割程度の方が、この自己検査、自宅療養、こういったことを協力いただいているという状況でありまして、この点について、改めて県民の方々にお願いを申し上げまして、医療機関への逼迫の防止に御協力をいただきたいと思います。このためには抗原定性検査キットと解熱鎮痛剤を、あらかじめ用意していただく必要がございますので、現時点でこのキットや解熱剤の品薄の状況には至っていないと思いますので、ぜひこういったものについて、あらかじめの準備をお願いして、今後とも、より重症化リスクの低い方、症状の軽い方についての自己検査、自宅療養をお願いしたいと思います。そういった中で、当初症状が軽いとか、重症化リスクが低いとはいえ自宅療養中に急変する恐れもございます。そういった場合には、かかりつけ医の方へ、もちろん行っていただくということが重要ですし、これがお休みですとか、夜間ですとかということでありましたら、健康相談コールセンター、24時間体制で対応いたしておりますので、そちらの方で急変の場合には、ちゅうちょなく対応していただければと思います。また確保病床使用率が60%台で今推移をして、厳しい状況でありますし、また高松市についてはより厳しい状況もございます。こういった中で県の職員が自ら病院の方を回ってですね、さらなる病床の確保のお願いを今、断続的にしております。重点医療機関になっている病院以外の方にも県医師会の方にも協力をいただきながら、確保病床の新たな追加のお願いをしているところでございまして、こちらについては、それぞれの医療機関、いろいろな事情があって厳しい状況ではあるんですけれども、ぜひ御協力をお願いしたいと思っております。改めてですけれども、年末に7つのアクションということで、換気ですとか、消毒ですとか、ワクチン接種、密を避ける、こういった7つの注意事項についてお願いしておりますけれども、ぜひ県民の方々には経済を回すということの中で、行動制限がない中で活動していただいておりますけれども、合わせた感染対策のお願いを改めてしたいと思います。また重ねてでございますけれども、抗原定性検査キットや解熱鎮痛剤の準備もお願いしたいと思います。コロナ関係については以上でございます。
次に国際線の再開についてでございますけれども、年末の水際対策の見直しを受けて、香港からのインバウンドチャーター便の1月22日の再開が少し厳しい状況であるという話を先週の会見でもお話をいたしました。その後、政府の方でいろいろな検討がされ、今般、1月6日にリリースをさせていただきましたけれども、この「高松-香港」のインバウンドチャーターについては、予定通り運航できることになりました。香港エクスプレスの関係者、また今回のチャーター便のツアーを催行するEGL(イー・ジー・エル)ツアーズ、先ほど袁(えん)社長が来県されて、県庁にもお越しいただきましたけれども、関係者の方々の御尽力の中で、予定通り運航されることになりまして、お礼を申し上げたいと思います。また4月16日以降の定期便の再開につきましても、現時点では予定通り、この再開もされる予定であるということでございます。こういったことによっての交流の拡大、それを通じた本県経済の活性化、こういったものに大きく繋がるのではないかと思っております。さらにこういったことに伴いまして、新型コロナウイルス感染症の感染拡大との関係に懸念があるところでございます。ここにつきましては水際の対策の徹底ということ、空港での検疫体制の徹底ということが、まずしっかりとしたいと思いますし、今回の香港線につきましては、ツアーのお客様ということでございますので、ツアーの実施者でありますEGLツアーズの方々にも、特別ないろいろな感染対策の実施をしていただけることになっております。こういったことをしっかりとやっていただけるよう、先ほども改めて袁社長にもお願いをしたところでございます。さらに今後のことですけれども、以前就航していた上海便、こちらについては、現時点では具体的な動きはございませんが、定期的に春秋航空ともですね、いろいろな意見交換を行いながら、早期の再開につなげたいと思います。またコロナ禍にはありませんでした東南アジアへの新規路線についてでございますけれども、現時点ではまだ報告できる内容はございませんが、コロナ前にもタイを中心に、いろいろな協議を進めてきた実績がありますので、そういったものを入口にしながら新規の開設に向けた協議を、これからでございますけれども、進めていきたいと思います。

幹事社:国際線再開の関連で、先ほど県庁11階の方で開催されていたEGLツアーズの袁主席の知事への表敬訪問の中で、袁主席がチャーター便の予約について7割を目指したいと意気込んでいらっしゃっていましたが、それに対する知事の期待感をお伺いしたいです。

知事:非常に前向きなお話でありました。袁さんとはいろんな話をする中で、香港の方の香川への来県希望が非常に大きいということもあります。今日も12月の発表以後の一旦のキャンセルの話もあったとお聞きしましたけれども、それをさらにもう一度、取り戻していく努力といいますかね、そういうことを進めていくという心強いお話もありましたので、7割以上また来ていただけるのではないかという心強い思いがしたところでございます。

記者:高松空港の国際線の関係で、先ほど袁主席の方が香港線に関して、池田知事の方が国に対して運航できるように働きかけをしてくれたんだというふうなことも、そういったお話もあったんですけれど、そういった事実はあるんでしょうか。

知事:年末に一度発表があった後、私から国交省の方にこの香港については4空港に限らず、既に予定があるものについて予定通りの運航をお願いしたいという話をさせていただきました。

記者:そうしたら今回香港線、チャーター便での運航というのは、知事のそういった働きかけもあって、国の方のそういった判断があったという理解でよろしいでしょうか。

知事:もちろん、やはり非常に香川県として、こういうコロナの厳しい状況はありますけれども、総合的にみて、ぜひ今回の22日のチャーター便については、運航を予定通りしたいという思いは強く伝えましたので、全体の判断の一つにしていただいたかなというような思いはございます。

記者:国内の観光についてなんですけれども、今日から全国旅行支援がまた再開したと思うんですけれども、この辺の受けとめについて一言いただけますでしょうか。

知事:昨年の10月11日から12月27日間で約59万人、1日あたり7,600人の利用ということで、以前の中四国地域などが対象であったブロック割の4倍ということで大きな旅行需要の喚起の効果があったと思います。県内の旅行関係の事業者に聞いても、極めて全国旅行支援の効果があったという話を耳にしておりますので、今回、1月10日から再開がされるということについては歓迎すべきことであると思います。コロナの対策については、しっかりとした対策が必要だと思いますけれども、経済との両立に向けて非常に大きな期待をしているところでございます。

記者:香港線の関連で、知事の国への要請というのが今回の全体の判断の一つになったのではないかということですけれど、具体的に、国交省に知事が内容の照会と要請をした後に、高松空港の検疫体制の話ですとか、今回その主要4空港以外のところも可能になりますということに関して、何かこう具体的な打ち返しみたいなのは国の方からはあったのでしょうか。

知事:打ち返しはですね、この政府の発表をもって私も知ったということですので、それ以外にということはございません。

記者:先ほど袁主席の方からのお話の中で、香川県だけのお土産だとか、商店街を巻き込んだプロモーションだとか、ぜひというお話がありましたけれども、この香港線だけに限らず、そういった県内の、この国際線再開にかこつけた何かそういう展開、プロモーションみたいな御検討をされている部分はありますか。

知事:袁社長からもですね、うどんの体験が評判がいいんだということでありました。約1時間で、自分で打って自分で食べられるという、これは非常に評判がよくて、しかもその修了証も立派なものをもらって、非常に香港の人がそれを楽しみにというお話がありました。こういったことを前からコト旅行とかそういう言葉もありますけれども、体験型の大事な話はよく聞きますけれども、改めてそういった話を聞きますとですね、これからさらにそういったものを旅行商品の中に取り込むことが重要かなと思いますので、さらにその点について力を入れたいと思います。

記者:コロナの関連で、自分で重症化リスクが低い方とかで、検査をされて自宅療養をされるという方が3割程度、全体の感染者の中でいらっしゃるということですけれど、そうした重症化リスクの低い方々が、病院にかからずとも、自分で療養するという選択肢もあるということ自体が、この3割っていう数字をもって、どの程度認識、周知が徹底されているというふうにお感じでしょうか。

知事:3割は休日のことではあるんですけれども、県民の方に協力いただいているなという、非常にそういう実感ですね、それを感じます。なかなかやはり病気のことですから、病院にという思いというのは、どうしてもあると思うんですけれど、その中で自分の検査で自宅療養をという道を選んでいただいているということについては、こちらからのお願いが通じて協力いただいている、そういうことを実感しているところであります。

記者:コロナ関係のことについてお伺いいたします。先ほど知事からは、医療機関の負荷が逼迫しているというお話がございました。コロナの患者さんが増えているんですけれども、それ以外のコロナ患者以外の、例えば救急外来であったりとか、そういった通常医療への影響というのはどうなっているのでしょうか。

知事:救急車の搬送の困難な状況というのがですね、この年始に至ってですね、出てきていると認識をしております。そういうことも含めて、今おっしゃられたコロナ以外の患者の方の療養にも影響が出ている状況ではないかなと思います。できるだけやれる限り、皆さんの協力を得ながら医療機関の協力はもう一番の大前提ですけれども、そういったことで乗り切っていきたいと思います。

記者:救急車の搬送が困難な状況が年始に出てきているという御認識ということだったんですけれども、この具体的な要因としては、やはりコロナにかかって救急搬送が必要なような状況になっている患者さんが出ているとか、あるいは病院なんかで感染状況があって人手が逼迫しているとか、具体的にどういった要因があると分析されますでしょうか。

知事:高松市内の拠点病院で確保病床が逼迫している、あるいは医療関係者の感染が広がってきている、こういったことで救急搬送の患者を受け入れられない状況が出てきている、これが一つの大きな要因ではないかなというふうに思っております。

記者:そうなりますと医療関係者の方も感染されてしまって出勤できないとかそういった問題も以前からあったかと思うんですけれども、ここに対する対策としては、先ほどコロナ病床自体を増やしていくようなお願いは断続的にされているというお話ございましたけれども、どうしても人手不足とかの問題は難しいかなというふうにも感じるわけですけれども、そこの対策はいかがでしょうか。

知事:今お願いしている重点医療機関以外にも、コロナの患者さんを受け入れていただくところを、今断続的にお願いをしておりまして、そういったことができてくれば、全体としてコロナ以外の患者の受け入れもできるようになると思います。今、人のお話ありましたけれども、その重点病院以外の病院での受け入れができてくるということは、そこで診ていただける医療関係者も、そこで対応いただけるということと繋がってまいりますので、そういったことで全体として改善に向かっていく、こういったことかと思います。

記者:コロナのことについてですけれども、この3連休でいわゆるかつての成人式というか、二十歳の集いで、若い人がたくさん動かれて、そういうことも踏まえて、今後のこれからのこの感染動向というのは、どのように予測されていますか。

知事:感染動向はなかなか難しいというのが正直なところですけれども、やはり行動制限がなく、経済と両立しながら前へ進めていくという方針においては、その感染者について、なかなか急激な減少というようなことがないことも想定しないといけないという考えではあります。

記者:次は香港線の話ですけれども、昨日ですか、政府の方が中国本土に加えてマカオも水際を厳しくするという方針を出したと思うんですけれども、香港の方はこのまま予定通り、今日も袁さん、来られましたけれども、香港はこのまま予定通りいけるという見通しでよろしいんでしょうか。

知事:とりあえず現状においてはこの22日からのチャーター便は、予定通り週3日の便で進んでいけるという考えでおります。そのあと4月からの定期便については、3か月後の話でございますので、水際対策なりの状況もみながらということになると思います。現時点では予定通り再開されると思っております。

記者:その上でなんですけれども、先ほど袁主席の方からは、いろいろな参加者の感染防止策をしますという話がありましたけれども、中国本土ではないわけですけれども、ツアー客の来県による、この香川県への感染のさらなる広がりのリスク、そこはどのようにお考えになっていますか。

知事:もちろんいろんな方が動くということは、感染リスクということについては、大きくなる方向にならざるを得ないんだとは思います。その中で、今、特に今回のことで袁さんにもお願いをしたのは、今回来られる方はツアーの方です。4分の3は団体ツアーの方ですので、ずっとツアーの添乗員がついて回りますので、そういった方がツアー客の異常を認識しまして、異常のあった場合には、県内に設けておりますコールセンターがありますけれども、そちらに速やかな連絡をして対応していただく。そういったことをお願いしておりまして、その残りの4分の1の個人のツアーの方についても、異常の場合には、直ちにその全体のEGLツアーズの方へ連絡をして、そこから県のコールセンターの方へ連絡するという、こういうような体制をしっかりとっていただきたいという話をして、「分かった」という話をいただいております。こういった一般的な来客よりは、こういうツアーということで異常の場合の対応ということも、より強化はできるものであると思います。

記者:香港とはいえ、中国なわけで、中国からのインバウンドが来られるということに、さほど心配する恐れはないのではというお考えでしょうか。

知事:もともとの水際対策、政府のですね、7日間の間に本土に渡航歴がある方については、陰性証明と到着時の検査ですね、これの義務付けがありますので、そういったことでは一定の感染拡大への対策がされるということになると思います。EGLツアーズの方からはですね、渡航歴のある方がたくさんこのツアーに入ると、高松空港での検疫の時間も長くなりますので、このツアーの中にそういう渡航歴がある方がいる場合は、お断りすることを難しいかも分からないというような、そういうようなことを記述しながら、募集していただいているような状況も聞いております。いろんな手だてによって、中国本土からの感染リスクをできるだけ少なくする。こういった手だてはされることになると思います。

記者:一応なんですけれど、検疫とかは国の仕事、空港での検疫は厚生労働省の仕事になるんでしょうけれども、インバウンドのお客さんに対する県独自の感染防止策というのは、今のところ何かございますでしょうか。

知事:今、県内の観光施設や宿泊施設などに、外国人でも分かるようなイラストを用いた感染防止策の掲示や、異常があった場合の行動のフロー、こういったことをしっかりとそういった方にお知らせすることを今やっております。あと県のいろんなホームページやSNSなどを通じて現地に発信して、そういったものを通じてのお願いもしております。

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