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公開日:2025年10月1日

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令和7年度「ONE STEP TOGETHER 県政知事トーク」(第4回)を実施しました

令和7年10月17日(金曜日)丸亀市市民交流活動センターマルタス

令和7年度県政知事トークの第4回目は、知事が丸亀市を訪問し県民の皆さんと意見交換を行いました。皆さんからは、日々の生活や活動において感じられている課題や県政に対するご意見、ご要望等をいただき、非常に有意義な意見交換会となりました。

集合写真

参加者

丸亀市から推薦された県民17名が参加

意見交換の概要

知事1【知事】今日は、丸亀の将来の発展を考えて、日頃から様々な活動をされている皆様に来ていただきました。3つのグループに分けて進行したいと思います。第1グループは観光・文化・商工業の分野に携わっておられる方、第2グループは教育・福祉の分野でご尽力されている方、第3グループは地域づくりでご活躍されている方で分けさせていただきました。分野は関連しあう部分も多いと思いますので、あまりそれにとらわれず、日頃感じている課題や将来の提案をしていただければと思います。

第1グループ(観光・文化・商工業)

【参加者からのご意見】

1. 瀬戸内国際芸術祭が始まり、多くの外国人観光客も訪れていますが、イベント時にはオーバーツーリズムが発生し、サービスが行き届かないこともあります。香川県は宿泊旅行の総合満足度で全国1位になりましたが、「こどもが楽しめるスポット」や「地元ならではの食べ物」以外の項目では10位にも入っていません。それでも満足度が高い理由をもっと分析し、さらに魅力を高めていきたいと考えています。

また、丸亀市ではコンパクトシティ化を進めており、地域のまとまりの良さを活かして様々なイベントや取り組みを「点」として積み重ね、それを「面」として広げていく都市計画を目指しています。中讃地域全体でも文化や催し物を集めてインバウンド・国内旅行客の誘致を図り、皆さんの意見を取り入れながら今後も取り組んでいきたいと思っています。

2. 丸亀市は、塩飽諸島や瀬戸内の島々、讃岐富士と呼ばれる飯野山、土器川など、香川県の特徴が凝縮された広い地域です。古墳時代から発展し、江戸時代にはお城も築かれ、文化と歴史が息づく町です。私たち文化協会は、文化芸術と歴史が人々をつなぐ力を持つと信じて活動しており、市長が掲げる「町全体が文化芸術」という理念を形にすることが使命だと考えています。しかし、文化芸術を市民全体にどう伝え、楽しんでもらうかが課題だと考えています。興味があまりない方や障害のある方にも参加しやすいイベントや発表会を増やし、市民の幸福度向上を目指してきました。今後も、市民の声を聞き、行政などの協力を得ながら、丸亀市の幸福度をさらに高めることが私たちの目標です。

3. 本業の仕事に支障が出ないよう、プライベートの時間を使ってまちづくりのボランティア活動に取り組んできました。仲間はまだ少ないですが、これからもっと増やしていきたいと考えています。まちづくりの担い手を増やし、活動を持続可能にするために、地元企業に勤める人も本業とボランティア活動を両立できるような、香川県独自の働き方の仕組みができれば良いと思っています。

4. 最近、若い女性の妊娠に伴う自死や、出産後の児童虐待・殺害事件が多く、特に0歳児虐待は交通事故死よりも多いのに、十分に報道されていない現状があります。香川県内にはそうした母子を守る施設が少なく、県の対策が気になります。
また、不登校児童が小学校低学年で増加し、30~50歳代の男性引きこもりも多いと聞きます。長期の不登校によって勉強をしていない子どもが増え、将来的な識字率の低下が心配です。県として不登校や引きこもりへの対策をしっかり考えてほしいです。
加えて、教員の働き方改革で朝の開門時間が遅くなり、共働き家庭の子どもが門の外で待たされることが多いので、地元の高齢者と協力して子どもたちを守る仕組みができないかと思います。
最後に、若者が地元を離れて都会に就職する傾向が強く、給料や社会福祉などの格差も広がっています。香川県内でも魅力的な企業誘致や賃金の底上げなど、働く場の充実を図ってほしいです。

5. 移住定住をテーマに、県外から移住して丸亀市や香川県、瀬戸内で活躍する人を増やすため、宿泊業や不動産業に取り組んでいます。会社のキャッチコピーは「みんなといっしょにバカなことを」で、「バカ」とは周囲の目を気にせずチャレンジする人たちを指しています。そうした挑戦的な人を増やすため、今後は民間だけでなく県や市とも協力して活動を広げていきたいので、ぜひご助言をいただきたいです。

6. 後継者バンク制度の活用について、移住定住や若者・ベンチャー起業家とのマッチングなど、他県との差別化が重要だと考えていますので、その方針を伺いたいです。
また、前職で香川県の特産品の販売・マーケティングに携わってきましたが、香川の果物はおいしいものが多いと思いますが、岡山や愛媛に比べて知名度や認知度が低いと感じています。今後の県産品ブランディングの方針についてもお聞きしたいです。

全体写真

【知事(第1グループ)】
・丸亀市だけでなく香川県は、全国で最も面積が小さく平野が多いため、移動がしやすいという地理的な利点があります。この地の利を生かしていくことが重要です。市内の各地で行われているイベントや催しを、より広く展開し、参加や連携を促進することが県としても大切だと考えています。香川県は高速道路や電車を活用すれば西から東まで1時間ほどで移動できるので、観光の面でもこの利便性をアピールしていきたいと思います。
観光については、多くの方に来ていただいていますが、個人で移動するのは大変な面もあるため、ホテルから周遊できるバスなどの商品開発を進めています。東京の「はとバス」のようなサービスは香川県ではビジネスだけで成り立ちにくい面もあり、県や市などの公共と民間が連携し、一部を公共で補助しながら残りをビジネスで運営する仕組みを検討しています。ただし、官民の役割分担や税金の使い方、公正な民間事業者の選定など課題も多いですが、これらを乗り越えて新しい観光サービスの展開を目指していきたいと考えています。
・香川県は文化や芸術が非常に育っていると改めて感じており、これは城下町ならではの特徴でもあります。丸亀や高松ではお茶の文化が残るなど、歴史的な背景が文化芸術の発展につながっています。また、高松の工芸高校など、芸術志向の人材が幅広く育っているのも香川県の強みです。今後も「香川=芸術」というイメージを大切な財産としてさらに伸ばしていきたいと考えていますので、引き続きご協力をお願いします。
・「働きながらボランティアをする」ことは、本業にも町の活性化にも役立つと考えています。私自身も知事になる前、国交省で働きながら土日や夜に地域活動に参加した経験があり、やりがいを感じました。ただし、家族との時間が減るなどの課題もあります。そうした課題を乗り越えるためには、家族も一緒に地域活動に参加するなど、ボランティアを家族ぐるみで取り組むことが継続のポイントになるのではないかと考えています。
・児童虐待については、シングルマザーの増加や経済的困難が背景にあり、絶望や情報不足で不幸な結果にならないよう、匿名相談窓口など支援のハードルを下げる取り組みを市町と連携して進めています。
・不登校問題は増加傾向にあり、学校に行けない子どもたちに対しては、別室やオンライン授業、民間やNPOのフリースクールなど多様な選択肢を用意し、家に閉じこもらない環境づくりを教育委員会と協力して進めています。
・若者の地元離れは深刻な課題で、人口減少と都会への流出が重なり、県内に残る子が減っています。香川県にはやりがいのある優良企業や産業が多いものの、一般に知られていないため、県民全体で地元産業の魅力を発信し、誇りを持って参画できるような環境を整えたいと考えています。子どもや保護者、先生方にも、県内の産業で働くことの意義や魅力を積極的に伝え、地元に残って香川を担う人材を育てていくことが重要です。昔と違い、子どもの数が減り、外に出る人も増えている現状を踏まえ、県全体でこの課題に取り組み、行政としても力を入れていきたいと思います。
・若い方が活動し、地域のにぎわいを生み出すためには、駅前広場などの公共空間をもっと積極的に活用してもらうことが重要だと考えています。これまで公共空間は安全面や公平性などの理由で利用が制限されがちでしたが、今後は行政としても開放的な方向に転換し、特に若い人たちがイベントなどを開催して、人が集まる場をつくってほしいと思っています。
・後継者不足は深刻な課題で、地元の事業や良さが県外や都会に吸収されてしまうことを心配しています。できる限り地元で事業を引き継げるよう取り組みたいと考えていますが、高齢の譲り手と若い後継者との間には、こだわりや年齢ギャップなどマッチングの難しさがあります。譲る側は柔軟な姿勢を持ち、後継者もリスペクトを持って引き継ぐことが大切だと思います。行政としても外郭団体などを通じてマッチングの場を作っていくので、課題や改善点があればぜひご意見をいただきたいと思います。

 

第2グループ(教育・福祉)

7. 「国際交流×スポーツの会」は、障害の有無や年齢、国籍、性別に関係なく、みんなで一緒にスポーツを楽しめる場を提供することを目的に活動しています。2023年度からパラリンピック正式種目のボッチャを2回開催し、ボッチャの普及に取り組んできました。今年度も国際交流スポーツイベントを開催予定です。ボッチャは誰もが参加できるスポーツなので、今後もこのようなイベントを続けていきたいと考えています。

8. 後期高齢者が増えてきている中、その方々が楽しく過ごせるようにしたいと考えています。私たちは70歳以上の高齢者を見守る活動をしていますが、対象者も増えてきているので、民生委員などみんなで協力して支えています。まだもっとできることがあるのではないかと、日々模索しています。

9. 子どもから高齢者まで全世代が人生100年時代を豊かに暮らすことを目指しています。そのためには、地域づくりと福祉の連携が重要であり、丸亀市のコミュニティセンターを中心に、まちづくり・福祉・地域づくりを一体化する必要性を感じています。
また、広域的な視点も必要だと思っており、県内全域で子ども食堂などの居場所づくりネットワークを広げたいと考えています。これにより、子どもから大人までが集える場所ができると期待しています。
人づくりについては、地域の力が不可欠だと考えています。丸亀市社会福祉協議会では、高校生ボランティア部を立ち上げ、学校の垣根を越えて活動しています。こうした地域との関わりが、将来的に県外に出た若者のUターンにもつながると考えています。ボランティアアワードなどの取り組みを県全体に広げることが夢です。
さらに高齢者が増える中、地域での見守り活動も重要であり、コミュニティの皆さんと一緒にその仕組みづくりを考えています。

10. 土日や仕事後に集まり、福祉をテーマにまちづくりに取り組んでいます。現在、介護職員が不足し、介護保険料を払ってもサービスが受けられないケースが増えています。福祉系大学や養成校も定員割れが続き、若い人に選ばれにくい職業だと感じています。福祉関係者だけでなく、もっと多くの人に福祉に関心を持ってもらいたいと考え、活動を続けています。人とのつながりを仕事にできる福祉のやりがいを高校生や大学生にも伝え、現場で働く人たちが元気になれる社会を目指しています。
また、外国人介護労働者も職場で活躍していますが、生活やキャリアの変化で離職もあるため、外国人材に頼りきるのではなく、市民一人ひとりができることを積み上げていくことが重要だと考えています。今後も、やりがいや楽しさを分かち合いながら地道に活動していきたいです。

11. 私はマルタスでヨガの活動をしています。ヨガは呼吸をしながら気持ちの良い動きをすることで、心も体も健康になれるものであり、難しいポーズを取る必要はありません。自分らしく「私は私でいい」と思えるようなヨガを目指して、定期クラスを開催し、サポーターや参加者も増えてきました。
しかし、ヨガには「難しい」というイメージがあり、なかなか広がっていないのが現状です。最近は高松市の老人会でもヨガを実施し、80歳や90歳の方にも効果があることを実感しました。若い人だけでなく高齢者にも役立つヨガを、もっと広めていきたいと思っています。ヨガを通して、みんなが心と体の健康を保ち、その人自身の夢や目標をかなえる土台づくりにつながればと考えています。
 

知事2-1

【知事(第2グループ)】
・年齢、国籍、障害の有無に関係なく、誰もがスポーツを楽しめる場づくりに取り組まれていることは非常に素晴らしいと思います。ボッチャは私も体験したことがありますが、誰でも楽しめる素晴らしいスポーツです。今後も、こうした多様な人々が参加できるスポーツの普及・サポートに力を入れていきますので、引き続き頑張ってください。
・後期高齢者が楽しく過ごせるよう、日頃から様々な活動への参加を支えていただいていることに感謝しています。高齢者が家に閉じこもらず、外に出てやりがいや楽しさを感じることは重要だと思います。昨年、県が島での有料のボランティア活動を販売したところ、即完売し、参加者が役に立つことに取り組みたいという意欲が高いことを実感しました。今後も高齢者が社会に貢献できるような活動や企画を市町と連携して増やし、より多くの方が外に出て参加できる環境づくりを進めていきたいと考えています。
・高校生のボランティア活動については、やりたいという意欲を持つ生徒が多いものの、参加方法や場が分からず困っているケースもあるため、今後さらに多くの高校生が参加できるよう支援していきたいと考えています。また、少子化や核家族化の影響で乳幼児と接する機会が少ない高校生も増えているため、乳幼児と触れ合う場を設けることで、将来の子育てへの不安解消や子育て支援につなげていきたいと思います。
さらに、見守り活動については、結婚しない人や一人暮らしの高齢者が増える中、孤独死などの問題が懸念されます。ヘルパーなどの支援がない高齢者も含め、県と市が連携し、地域全体で高齢者の見守りを強化していきたいと考えています。
・介護人材の不足は非常に深刻な問題であり、まずは給与をさらに引き上げる必要があります。国にも繰り返し要請していますが、現状の賃上げでは物価上昇に追いついていません。外国人労働者の力も必要ですが、まずは、地域全体で見守りや助け合いの仕組みをしっかり築くことが重要だと考えています。
・私自身、歳を重ねて腹式呼吸の効果を実感しており、正しい呼吸によって血行が良くなるなど健康面で大きなメリットがあると感じています。県政の柱として健康づくりや健康寿命の延伸に取り組んでおり、食事や骨密度測定などの推進に加え、呼吸の大切さも健康メニューに取り入れていきたいと考えています。ヨガはそのための有効な手段だと思うので、今後は県民みんなで呼吸を意識した健康づくりにも力を入れていきたいと思います。

第3グループ(地域づくり)

12. 交通安全対策として国道438号飯山バイパスや五反地沖線の整備が進み、令和9年度には全線開通を予定していることに感謝しています。地域では交通安全教室や現地講習会、交通安全標語の募集・啓発活動など、地域一丸となって交通安全に取り組んでいます。
次に、昭和54年に完成した障害者施設「香川県ふじみ園」は老朽化が進んでおり、今後の整備・機能強化をお願いしたいです。また、災害時には障害者の避難所としての役割も担っているため、丸亀市と連携した対応も重要と考えています。
定住人口の拡大や地域活動については、市の面積拡大で地域自治が進む中、私たちは自治会運営や福祉、防災、学校支援、健康づくりなどに取り組んでいますが、地域の高齢化や若い世代の多忙により、PTAや子供会など若年層主体の組織が弱体化し、地域活動の継続が難しくなっています。
そのため、県には地域協力隊などの外部支援だけでなく、30~40歳代の住民が主体的に地域活動に参加できる施策をお願いしたいです。例えば、地域活動への参加をキャリアアップや資格更新と連動させる制度や、福祉センター・公民館を拠点にした世代間交流や自発的な活動の推進などです。こうした取り組みが県全体に広がれば、地域力の向上や人口減少の緩和につながると確信しています。

13. 地域活動の担い手不足に危機感を感じており、解決策として、地域づくり活動に特化した「ボランティア休暇」などの特別有給制度を県内に設けてほしいと考えています。その際には、対象となる活動のガイドラインや、地域コミュニティと企業をつなぐ仕組みも必要だと思います。
私自身も図書ボランティアや高校の探究活動の支援など、地域で子育てや教育活動に取り組んでいますが、子どもたちや高齢者が孤立しないためにもマンパワーの支援が重要だと感じています。
また、防災についても、妊婦さんや障害のある方など配慮が必要な人を受け入れるための施設や、食品の備蓄、防災機能を備えたベンチなど、子育て支援と防災が複合的に融合したモデル施設が県内に拠点としてあると良いと思います。迷ったときに頼れる場所があることが、地域の安心につながると考えています。

14. 高齢者が元気になることで地域が活性化し、豊かな人生を自分で作ることができます。官民が協力して具体的な施策を立て、空き家問題の解決や孤独の解消、地域コミュニケーションの向上に取り組んできました。NPO活動や居場所づくり、ひきこもり支援などを実践しており、目の前の困っている人に役立つことが大切だと考えています。
香川県は空き家発生率が高いけれども、移住希望者も多いです。空き家を掘り起こし、リーズナブルな価格で県外移住者や住まいに困る人に提供したいと考えています。また、防災住宅として空き家を活用することも検討しています。
インバウンドの増加に対応するためには「もてなしの心」が重要であり、地域の魅力を高めるためにも、おもてなしの精神を復活させたいと思います。今後も民間のワークショップなどを通じて、具体的な取り組みを進めていきたいと思います。

15. 私は大学4年生の時から地元丸亀に戻り、さぬき広島で地域づくりに取り組みながら京都の大学にも通っていました。卒業後はNPO法人石の里広島で、デイサービスや配食、コミュニティバス、宿泊施設など、島のインフラ全般を少人数で運営し、人手不足に直面しながらも、限界集落のさぬき広島を盛り上げることを日々考えています。
島は高齢化率が80%を超え、人口も100人前後と少なく、観光客もほとんど来ませんが、何もないからこそ何でもできるという島の魅力を感じています。今年は15年ぶりに広島の小中学校が再開し、明るい話題もあります。
人手不足が最大の課題ですが、高校生や大学生のボランティアを島に呼び、島民の困りごとを解決する活動や、港のカフェ運営など、関係人口を増やしながら島の居場所づくりや受け入れにも取り組んでいます。
香川の島々にはそれぞれ特色があり、もっと瀬戸大橋から西側の島々にも光を当ててほしいです。また、島同士の横のつながりやコミュニティができれば、瀬戸芸以上に瀬戸内の魅力を発信でき、より多くの人が訪れる地域になると思います。

16. 城下町の景観と着物を合わせた写真をSNSで発信したり、「月菜汁」という架空の郷土料理を本物の郷土料理として広める活動をしています。郷土料理や家族と過ごす温かい思い出が、県外に出た時の心の支えになると考え、地域でそうした思い出づくりのきっかけを作りたいと思っています。
また、郡家の地域コミュニティ「ええな」でも若い人たちと地域活動やコーディネーターの取り組みをしていますが、活動する人が限られてしまい、ボランティアの負担が偏っている現状を感じています。女性の社会進出が進む一方で、地域活動への参加が減っているので、負担を減らす仕組みが必要だと思います。
さらに、日本語教師として、外国人の子どもたちに日本語を教えていますが、外国人の子どもが中途半端な時期に移住してくると、日本語習得が難しく高校進学ができないケースが多いので、県として支援を強化してほしいと考えています。

17. 地域づくりに取り組んでいますが、現状では20~40歳代の若者世代が地域づくりにあまり参画できていません。どうすれば若者が地域活動に参加しやすくなるかを考えています。今はインターネットで顔を合わせずにつながれる時代ですが、若者が地域づくりに参加するメリットや課題についても知りたいです。また、若者中心の地域づくりイベントを開催する際、その取り組みを知らない人にどうアプローチすればよいかについてもアドバイスをいただきたいと思っています。
 

知事3

【知事(第3グループ)】
・交通安全運動へのご協力に感謝します。
ふじみ園の老朽化については、抜本的な対策をできるだけ早く実現したいと考えています。
また、30~40歳代の地域活動については、防災をテーマに助け合いの活動を広げており、特に丸亀市が積極的に取り組んでいるので、こうした取り組みを県全体に広げていきたいと思っています。
・ボランティア人材の不足は重要な課題であり、企業との連携や有給制度、女性の社会進出による本業とのバランスなど、様々な要因が関係しています。今後はガイドラインの作成や企業への働きかけなど、ボランティア参加を促進する具体的な方策を考え、少しずつでも前進できるよう取り組んでいきたいと考えています。
・高齢者が元気に活躍できる場として農業への参入を促進したいと思っています。定年後に農業をやりたいという人が多い一方で、農業は人手不足という課題があります。高齢者は朝から晩まで働くのは難しいと思うので、短時間勤務など柔軟な働き方ができる受け皿が必要だと思います。農業法人化の進展も踏まえ、高齢者が無理なく農業に携われる仕組みづくりを進めたいと思います。農業を通じて高齢者が元気に長生きできる環境を整えたいと思います。
・香川県の有人島が無人島にならないよう、島の活性化に取り組みたいと思います。香川の島は本土から近いため、住まなくても関係人口を増やし、交流を促進できると考えています。今後もボランティア活動を推進し、また、定期船以外にも、例えば「ほんのもり号」のような船で、島同士をつなぐ交流の機会を増やしたいと思います。こうした取り組みで島の人々や子どもたちの交流を広げていけたらと思っています。
・月菜汁については、県の広報誌に掲載できるよう検討したいと思います。
・外国人の増加に伴い日本語教育の充実が重要なので、市町と連携し、日本語教育を担う人材の強化を進め、県全体で日本語教育をさらに充実させていきたいと思います。
・地域づくりのため、公共空間の開放を進め、若い人たちによる音楽や大道芸など様々なイベントを開催してもらいたいと思っています。使用料は基本無料とし、イベントの告知にも力を入れていきたいと思います。

 

【参加者からのご意見】
1-2. 丸亀市では10月18~20日に「丸亀こどもデー(丸亀市キッズウィーク)」を開催します。これは子どもの休業日と親の有給休暇取得日を合わせることで、子どもと大人が一緒にまとまった休日を過ごす機会をつくる取り組みで、私の会社でも子育て中の社員に有給休暇を取らせています。小さい頃から地元の会社やお店を知る機会を作ることで、将来地元に戻ってくる人が増えることを期待しています。

【知事】
県下にまた展開したいと思います。

【知事】
いろいろなご意見をいただきましてありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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